System.Configuration.Install 名前空間

System.Configuration.Install 名前空間は、独自のコンポーネント用のカスタム インストーラを作成するために使用できるクラスを提供します。 Installer クラスは、.NET Framework における全カスタム インストーラの基本クラスです。

Installer.Installers プロパティを使用して、インストーラ内に、子インストーラとして他のインストーラのコレクションを格納できます。インストーラが実行されると、インストーラはそれぞれの子インストーラに順次アクセスして、対応する Installer.InstallInstaller.CommitInstaller.Rollback 、または Installer.Uninstall を呼び出します。 Installers コレクションのオブジェクトの例については、 EventLogInstaller のトピックを参照してください。

Context プロパティは、インストールに関する情報を格納します。たとえば、インストールに関するログ ファイルの位置、 Uninstall メソッドが必要とする情報を保存するファイルの位置、インストール実行可能ファイルが実行されたときに入力されたコマンド ラインなどの情報が格納されます。インストール実行可能ファイルの例については、「 インストーラ ツール (Installutil.exe) 」を参照してください。

InstallCommitRollbackUninstall の各メソッドは、 Installer の同じインスタンスに対して呼び出されるとは限りません。たとえば、 Installer を使用してアプリケーションをインストールおよびコミットした後で、その Installer への参照は解放するとします。後からそのアプリケーションをアンインストールするときには、 Installer への新しい参照が作成されます。つまり、 Uninstall メソッドは、 Installer の別のインスタンスに対して呼び出されることになります。このため、インストーラにはコンピュータの状態を保存しないでください。代わりに、 IDictionary を使用してください。ディクショナリに保存した情報は、各種の呼び出しにわたって維持され、 InstallCommitRollbackUninstall の各メソッドに渡されます。

名前空間の階層構造

クラス

クラス 説明
AssemblyInstaller アセンブリを読み込み、そのアセンブリ内ですべてのインストーラを実行します。
ComponentInstaller コンポーネントからインストール時に使用するプロパティをコピーするインストーラを指定します。
InstallContext 現在のインストールに関する情報を格納します。
Installer カスタム インストールに利用できる基本機能を提供します。
InstallerCollection インストール中に実行されるインストーラのコレクションを格納します。
InstallEventArgs BeforeInstallAfterInstallCommittingCommittedBeforeRollbackAfterRollbackBeforeUninstallAfterUninstall の各イベントのデータを提供します。
InstallException インストールのコミット、ロールバック、またはアンインストールの各フェーズでエラーが発生したときにスローされる例外。
TransactedInstaller インストーラによるインストールが正常終了したか、失敗してコンピュータが初期状態のままのいずれであるかを明確にします。

デリゲート

デリゲート 説明
InstallEventHandler InstallerBeforeInstallAfterInstallCommittingCommittedBeforeRollbackAfterRollbackBeforeUninstall 、または AfterUninstall の各イベントを処理するメソッドを表します。

列挙体

列挙体 説明
UninstallAction アンインストール中のインストーラの動作を指定します。

参照

.NET Framework クラス ライブラリ