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Marshal.CreateWrapperOfType メソッド

指定した型のオブジェクト内の、指定した COM オブジェクトをラップします。

Public Shared Function CreateWrapperOfType( _
   ByVal o As Object, _   ByVal t As Type _) As Object
[C#]
public static object CreateWrapperOfType(objecto,Typet);
[C++]
public: static Object* CreateWrapperOfType(Object* o,Type* t);
[JScript]
public static function CreateWrapperOfType(
   o : Object,t : Type) : Object;

パラメータ

  • o
    ラップされるオブジェクト。
  • t
    作成するラッパーの Type

戻り値

指定した型のインスタンスとなる新しくラップされたオブジェクト。

例外

例外の種類 条件
ArgumentException t__ComObject から派生する必要があります。
InvalidCastException 必要なすべてのインターフェイスをサポートしていないため、 o は指定された型に変換できません。

解説

CreateWrapperOfType は COM クラス型 (通常は汎用の __ComObject 型) を別の COM クラス型に変換します。パラメータ o で表す入力側の COM オブジェクトは、ランタイム呼び出し可能ラッパーです。このラッパーの詳細については、「 ランタイム呼び出し可能ラッパー 」を参照してください。

t パラメータと o パラメータはどちらも、シグネチャに System.Runtime.InteropServices.ComImportAttribute が属性付けされたクラスである必要があります。タイプ ライブラリ インポータ (Tlbimp.exe) は、タイプ ライブラリをインポートするときこの属性を適用します。ランタイム呼び出し可能ラッパーをソース コードに手作業で記述する場合は、元のコクラスを表すマネージ シグネチャにこの属性を適用して、元の COM に通知してください。

Tlbimp.exe は COM のコクラスをマネージ クラスとインターフェイスとしてインポートします。コクラスのインターフェイスには元のコクラスと同じ名前が付けられ、マネージ クラスには元のコクラスの名前の末尾に "Class" が追加された名前が付けられます。たとえば、MyCoclass という名前のコクラスの場合、コクラスのインターフェイスの名前は MyCoclass となり、マネージ クラスの名前は MyCoclassClass となります。 t はインターフェイスではなくクラスである必要があるので、ここではコクラスのインターフェイスではなく、マネージ クラス (MyCoclassClass) を指定してください。

メモ   新しいランタイム呼び出し可能ラッパーのインスタンスは、元のランタイム呼び出し可能ラッパーが公開していた IUnknown ポインタをラップするため、入力側の COM オブジェクトの ID は失われます。

メモ   このメソッドは SecurityAction.LinkDemand を使用して、信頼関係のないコードからの呼び出しを防ぎます。 SecurityPermissionAttribute.UnmanagedCode アクセス許可は、直前の呼び出し元にのみ要求されます。信頼性が一部しか確認されていないコードから呼び出すことができるコードの場合、ユーザー入力を検証せずに Marshal クラスに渡すことは避けてください。 LinkDemand メンバの使用に関する重要な制約事項については、「 Demand と LinkDemand 」を参照してください。

必要条件

プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ

.NET Framework セキュリティ:

参照

Marshal クラス | Marshal メンバ | System.Runtime.InteropServices 名前空間 | ComImportAttribute