<requiredRuntime> 要素

共通言語ランタイムのバージョン 1.0 だけがアプリケーションでサポートされることを指定します。

<requiredRuntime  
   version="runtime version"
   safemode="true|false"/>

属性および要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性

説明

version

省略可能な属性です。

このアプリケーションがサポートする .NET Framework のバージョンを指定する文字列値。 文字列値は、.NET Framework のインストール ルートの下にあるディレクトリの名前に一致する必要があります。 文字列値の内容は、解析されません。

safemode

省略可能な属性です。

ランタイム スタートアップ コードが、レジストリを検索してランタイムのバージョンを判断するかどうかを指定します。

safemode 属性

説明

false

ランタイム スタートアップ コードはレジストリを検索します。 これが既定値です。

true

ランタイム スタートアップ コードはレジストリを検索しません。

子要素

なし。

親要素

要素

説明

configuration

共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素です。

startup

<requiredRuntime> 要素を含みます。

解説

ランタイムのバージョン 1.0 のみをサポートするようにビルドされたアプリケーションでは、<requiredRuntime> 要素を使用する必要があります。 ランタイムのバージョン 1.1 以降を使用してビルドされたアプリケーションでは、<supportedRuntime> 要素を使用する必要があります。

メモメモ

CorBindToRuntimeByCfg 関数を使用して構成ファイルを指定する場合は、すべてのバージョンのランタイムに <requiredRuntime> 要素を使用する必要があります。CorBindToRuntimeByCfg を使用すると、<supportedRuntime> 要素は無視されます。

version 属性文字列は、指定したバージョンの .NET Framework のインストール フォルダー名と一致する必要があります。 この文字列は解釈されません。 ランタイム スタートアップ コードで一致するフォルダーが見つからなかった場合、ランタイムは読み込まれません。スタートアップ コードはエラー メッセージを表示し、終了します。

メモメモ

Microsoft Internet Explorer でホストされるアプリケーションのスタートアップ コードは、<requiredRuntime> 要素を無視します。

使用例

構成ファイルでランタイムのバージョンを指定する例を示します。

<configuration>
   <startup>
      <requiredRuntime version="v1.0.3705" safemode="true"/>
   </startup>
</configuration>

参照

参照

スタートアップ設定スキーマ

概念

使用するランタイム バージョンの指定

その他の技術情報

.NET Framework の構成ファイル スキーマ