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ICLRMetaHost インターフェイス

更新 : 2010 年 9 月

特定のバージョンの共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) をそのバージョン番号に基づいて返し、インストールされているすべての CLR を一覧表示し、特定のプロセスに読み込まれているすべてのランタイムを一覧表示し、アセンブリのコンパイルに使用する CLR バージョンを検出し、ランタイムをクリーン シャットダウンしてプロセスを終了し、従来の API に関連付けられたランタイムを問い合わせるメソッドを提供します。

メソッド

メソッド

説明

ICLRMetaHost::EnumerateInstalledRuntimes メソッド

コンピューターにインストールされている CLR の各バージョンの有効な ICLRRuntimeInfo インターフェイス ポインターを格納する列挙体を返します。

ICLRMetaHost::EnumerateLoadedRuntimes メソッド

特定のプロセスで読み込まれている各 CLR の有効な ICLRRuntimeInfo インターフェイス ポインターを格納する列挙体を返します。 このメソッドは、GetVersionFromProcess よりも優先されます。

ICLRMetaHost::ExitProcess メソッド

読み込まれているすべてのランタイムを正常にシャットダウンしたうえでプロセスを終了します。 CorExitProcess 関数の代わりに使用されます。

ICLRMetaHost::GetRuntime メソッド

特定の CLR バージョンに対応する ICLRRuntimeInfo インターフェイスを返します。 このメソッドは、STARTUP_LOADER_SAFEMODE フラグと共に使用される CorBindToRuntimeEx 関数よりも優先されます。

ICLRMetaHost::GetVersionFromFile メソッド

指定されたファイル パスから、アセンブリの元の .NET Framework コンパイル バージョン (メタデータに格納されている) を取得します。 このメソッドは、GetFileVersion よりも優先されます。

ICLRMetaHost::QueryLegacyV2RuntimeBinding メソッド

従来の起動ポリシーが関連付けられていたランタイムを表すインターフェイスを返します。その方法としては、<startup> 要素 構成ファイル エントリの useLegacyV2RuntimeActivationPolicy 属性を使用する方法や、従来の起動 API を直接使用する方法、ICLRRuntimeInfo::BindAsLegacyV2Runtime メソッドを呼び出す方法などがあります。

ICLRMetaHost::RequestRuntimeLoadedNotification メソッド

CLR バージョンが最初に読み込まれてから起動される前に、指定した関数ポインターへのコールバックを保証します。 このメソッドは、LockClrVersion よりも優先されます。

解説

このインターフェイスのインスタンスを取得する唯一の方法は、次のように CLRCreateInstance 関数を呼び出すことです。

ICLRMetaHost *pMetaHost = NULL;
HRESULT hr = CLRCreateInstance(CLSID_CLRMetaHost,
                   IID_ICLRMetaHost, (LPVOID*)&pMetaHost);

要件

プラットフォーム: 「.NET Framework システム要件」を参照

ヘッダー: MetaHost.h

ライブラリ: MSCorEE.dll にリソースとして格納されていること

.NET Framework のバージョン: 4

参照

その他の技術情報

ホスト インターフェイス

ホスト (アンマネージ API リファレンス)

履歴の変更

日付

履歴

理由

2010 年 9 月

コード リストの IID を修正。

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