UI Spy タスク

ここでは、一般的な UI Spy タスクの実行方法について説明します。

このトピックは、次のセクションで構成されています。

  • UI オートメーション ツリーの表示
  • プロパティ情報の確認
  • コントロール パターンの使用
  • イベントの監視
  • スナップショットの操作
  • 関連トピック

UI オートメーション ツリーの表示

UI Spy を起動すると、UI Automationツリーの [コントロール ビュー] が表示されます。 [表示] メニューから UI Automation ツリーの他のビュー ([コンテンツ] または [RAW]) にアクセスできます。 UI Automation ツリーのビューの詳細については、「UI オートメーション ツリーの概要」を参照してください。

UI Automation ツリー内の特定の UI 項目とその子孫を表示するには、該当する [表示] ペインで UI 項目を選択して Ctrl キーを押しながら > キーを押すか、右クリックして [要素のスコープ] をクリックします。 UI 項目とその子孫が [表示] ペインに表示され、強調表示された項目のプロパティが [プロパティ] ペインに表示されます。 UI Automation ツリー全体を再表示するには、[要素のスコープ] の選択を解除します。 ツリー全体を更新するには、F5 キーを押します。

UI 項目に対して UI Automation プロバイダーを実装し、ナビゲーションを適切に実装した場合、または UI オートメーションをサポートするコントロール (comctl32 など) を使用している場合、UI 項目は、UI Automation ツリー内の適切なレベルに表示されます。 たとえば、ダイアログ ボックス内のエディット コントロールが、その UI Automation ツリー内でダイアログ ボックスの下に子ノードとして表示される場合、このダイアログ ボックスのナビゲーションは適切に実装されています。

プロパティ情報の確認

UI Spy を起動すると、メイン ウィンドウの右側に [プロパティ] ペインが表示されます。 表示する UI Automation プロパティを構成するには、[表示] メニューを開いて [プロパティの構成] をクリックします。 [プロパティの選択] ウィンドウが開き、[プロパティ] ペインに表示するプロパティの一覧を構成できるようになります。 UI Automation プロバイダーを実装した場合、または UI オートメーションをサポートするコントロール (comctl32 など) を使用している場合、UI Spy によって UI Automation プロパティが表示されます。

コントロール パターンの使用

UI Automation コントロール パターンは、コントロール型や外観に関係なく、コントロールの機能を分類および公開するための手段です。 たとえば、ボタンなどの呼び出すことができるコントロールには Invoke コントロール パターンを使用し、リスト ボックス、リスト ビュー、コンボ ボックスなどのスクロール バーを持つコントロールには Scroll コントロール パターンを使用します。 UI オートメーション プロバイダーがこれらのコントロール パターン インターフェイスのいずれかを実装している場合、UI オートメーション クライアントは、対応するクラスを使用して UI 項目をプログラムで操作することができます。 コントロール パターンの詳細については、「UI オートメーション コントロール パターンの概要」を参照してください。

UI Spy では、コントロール パターン クラスを使用して UI 項目を操作することができます。 実装済みのコントロール パターンの一覧から選択し、コントロール パターン クラスからメソッドを選択して、そのメソッドのパラメーターを指定することができます。 このメソッドは UI Spy によって呼び出され、メソッドの出力が [出力] ウィンドウに表示されます。

イベントの監視

UI Spy は UI Automation イベントを表示します。 アプリケーションでイベントが発生すると、UI Spy はそのイベントを処理して [出力] ウィンドウに表示します。 監視するイベントを選択し、イベントの監視を開始および停止するタイミングを指定できます。

スナップショットの操作

UI Spy を使用すると、UI のスナップショットを定義し、そのスナップショットの UI Automation情報を XML ファイルに保存できます。 指定したポイントまたはルート ディレクトリから情報を保存できます。

メモメモ

UI Automation ツリーの情報をルートからすべて保存する場合、かなりの時間を要することがあります。

以前にスナップショットを保存した場合は、そのスナップショットを読み込むことができます。UI Spy は UI Automation ツリーのビットマップ バージョンを表示します。 プロパティ値は [プロパティ] ウィンドウに表示されます。

参照

概念

UISpy.exe (UI Spy)

UI Spy のキーボード ショートカット