<supportedRuntime> 要素

アプリケーションでサポートされる共通言語ランタイムのバージョンを指定します。 バージョン 1.1 以降の .NET Framework で構築されたすべてのアプリケーションでは、この要素を使用する必要があります。

<configuration>

   <startup>

      <supportedRuntime>

<supportedRuntime version="runtime version" sku="sku id"/>

属性

属性

説明

version

省略可能な属性です。

このアプリケーションがサポートする共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) のバージョンを指定する文字列値。 CLR の最初の 3 つのバージョンは、"v1.0.3705"、"v1.1.4322"、および "v2.0.50727" で指定します。 .NET Framework Version 4 以降では、必要となるのはメジャー バージョン番号とマイナー バージョン番号のみです (つまり、"v4.0.30319" ではなく "v4.0")。 短い文字列を使用することをお勧めします。

メモメモ
.NET Framework バージョン 3.0 および 3.5 では CLR のバージョン 2.0.50727 が使用されます。

sku

省略可能な属性です。

アプリケーションを実行する SKU を指定する文字列値。 詳細については、「.NET Framework Client Profile」を参照してください。

解説

アプリケーション構成ファイルに <supportedRuntime> 要素がない場合は、アプリケーションの構築に使われたランタイムのバージョンが使用されます。

ランタイムのバージョン 1.1 以降を使用して構築されたすべてのアプリケーションでは、<supportedRuntime> 要素を使用する必要があります。 ランタイムのバージョン 1.0 をサポートするアプリケーションでは、<requiredRuntime> 要素を使用する必要があります。

メモメモ

CorBindToRuntimeByCfg 関数を使用して構成ファイルを指定する場合は、すべてのバージョンのランタイムに <requiredRuntime> 要素を使用する必要があります。CorBindToRuntimeByCfg を使用すると、<supportedRuntime> 要素は無視されます。

ランタイムの複数のバージョンをサポートする場合は、最初の要素で最も優先度の高いバージョンを指定し、最後の要素で最も優先度の低いバージョンを指定する必要があります。

メモメモ

アプリケーションで CorBindToRuntimeEx 関数などのレガシ アクティブ化パスが使用されていて、これらのパスで CLR の以前のバージョンではなくバージョン 4 をアクティブ化する場合、または、アプリケーションは .NET Framework 4 でビルドされているが、以前のバージョンの .NET Framework でビルドされた混合モードのアセンブリに対する依存関係がある場合、サポートされるランタイムの一覧で .NET Framework 4 を指定するだけでは十分ではありません。さらに、構成ファイル内の <startup> 要素で、useLegacyV2RuntimeActivationPolicy 属性を true に設定する必要があります。ただし、この属性を true に設定することは、以前のバージョンの .NET Framework でビルドされたすべてのコンポーネントが、それらのビルドに使用されたランタイムではなく、.NET Framework 4 を使用して実行されることを意味します。

使用例

サポートされているランタイムのバージョンを構成ファイルで指定する例を次に示します。

<configuration>
   <startup>
      <supportedRuntime version="v1.1.4322"/>
      <supportedRuntime version="v1.0.3705"/>
   </startup>
</configuration>

構成ファイル

この要素は、アプリケーション構成ファイルで使用できます。

参照

参照

スタートアップ設定スキーマ

概念

使用するランタイム バージョンの指定

その他の技術情報

.NET Framework の構成ファイル スキーマ

インプロセスの side-by-side 実行