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実行コンテキストとフォーム イベント パイプラインの使用

 

公開日: 2016年11月

対象: Dynamics CRM 2015

このトピックでは、フォーム イベント パイプラインを使用してイベントの複数のイベント ハンドラーを管理する方法と、実行コンテキストを使用してさまざまなイベントの JavaScript ライブラリ関数を再使用する方法を説明します。

実行コンテキスト

で JavaScript ライブラリの関数を Microsoft Dynamics 365 のイベント ハンドラーに関連付けると、[実行コンテキストを最初のパラメーターとして渡す] オプションをオンに設定できます。 次の表に、実行コンテキスト オブジェクトのメソッドを示します。

方法

説明

getContext

Xrm.Page.context オブジェクトを返します。 詳細については、「クライアント側コンテキスト(クライアント側の参照)」を参照してください。

getDepth

このハンドラーの実行順序を示す値を返します。

getEventSource

イベントが発生したオブジェクトへの参照を返します。

getSharedVariable

setSharedVariable を使用して設定された変数を返します。

setSharedVariable

現在のハンドラーの終了後に別のハンドラーから使用できる変数の値を設定します。

getEventSource メソッドは、関数をより汎用的なものにするために関数内で使用します。 たとえば、電話番号を書式設定する関数があるとき、getEventSource メソッドを使えば、どの属性で onChange イベントが発生したか知ることができます。 関数で特定の属性を参照する必要がなくなります。

フォーム イベント パイプライン

イベントごとに最大 50 個のハンドラーを定義できます。 各ハンドラーは、フォーム要素のプロパティ ダイアログ ボックスの [イベント] タブに表示される順序で実行されます。 これはイベントの <Handlers> (FormXml) 要素内の <Handler> (FormXml) 要素一覧と対応しています。

関数の間で共通の変数を受け渡すには、setSharedVariable メソッドと getSharedVariable メソッドを使用します。 実行コンテキストの getDepth メソッドを使用すると、他のハンドラーも含めた中で関数がどの順序で実行されるかを知ることができます。

関連項目

Microsoft Dynamics CRM 2015 フォームのコードを記述する
フォームおよびフィールド イベントの使用
Xrm.Page オブジェクト モデルの使用
フォーム上で IFRAME および Web リソース コントロールを使用する
Microsoft Dynamics CRM 2015 での JavaScript の使用

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