製品の価格設定方法

  • [アーティクル]

 

公開日: 2017年1月

対象: Dynamics 365 (online)、Dynamics 365 (on-premises)、Dynamics CRM 2016、Dynamics CRM Online

Microsoft Dynamics 365 は、ProductPriceLevel.PricingMethodCode 属性を使用して価格を決定します。 この属性の値は次に影響します。

  • 製品に対して定義されている出荷単位ごとの製品価格をどのように決めるか。

  • 製品の価格レベルとその関連製品を作成または更新する際にどのような属性が必要か。

Dynamics 365 システム価格設定ではなく、製品のカスタム価格設定も使用できます。詳細:製品に対してユーザー定義の価格を使用する

それぞれの値に使用される計算式および必要な属性を次の表に示します。

ドロップダウン リストの値および対応する価格設定方法の値

説明および必要な属性

[固定金額]
CurrencyAmount = 1

価格は各製品の出荷単位ごとに指定されます。
価格 = 金額

各製品の出荷単位ごとに、ProductPriceLevel.Amount 属性を使用します。

注意

Microsoft Dynamics 365 で提供される価格設定方法を使用しない場合、ProductPriceLevel.Amount属性はプラットフォームが必要ではありません。 ただし、価格の決定に Currency Amount 価格設定方法を使用する場合には、この属性はプラットフォームが必要であり、この属性の値を指定する必要があります。

定価の割合
PercentListPrice = 2

製造元または卸売業者の定価に基づいて価格が計算されます。
計算価格 = 定価 x 割合

各製品の出荷単位ごとに、次の属性のデータを入力する必要があります。

  • Product.Price 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 [製品] フォームの [定価] に相当します。

  • ProductPriceLevel.Percentage 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 定価に対する割合です。

  • ProductPriceLevel.RoundingPolicyCode 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 定価の丸め処理ポリシーです。

現在のコストに対する値上げ率
MarkupCurrentCost = 3

品目の現在のコストに対する割合として価格が計算されます。
計算価格 = 現在のコスト x 100% + 割合

各製品の出荷単位ごとに、次の属性のデータを入力する必要があります。

  • Product.CurrentCost 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 このコストは、出荷された品目を受け取るたびに更新する必要があります。

  • ProductPriceLevel.Percentage 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 値上げ率に相当します。

  • ProductPriceLevel.RoundingPolicyCode 属性にマップしている列が含まれている必要があります。

現在のコストに対する利益率
MarginCurrentCost =4

達成したい利益率と品目の現在のコストに基づいて価格が決定されます。
計算価格 = 現在のコスト + [(現在のコスト x 割合)/(100% - 割合)]

各製品の出荷単位ごとに、次の属性のデータを入力する必要があります。

  • Product.StandardCost 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 このコストは、出荷された品目を受け取るたびに更新する必要があります。

  • ProductPriceLevel.Percentage 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 達成したい利益率に相当します。

  • ProductPriceLevel.RoundingPolicyCode 属性にマップしている列が含まれている必要があります。

標準のコストに対する値上げ率
MarkupStandardCost = 5

品目の標準コストに対する割合として価格が計算されます。
計算価格 = 標準コスト x 100% + 割合
標準コストは定期的に更新されるため、この式の標準コストの金額は平均値であり、対象の品目に対してごく最近支払った金額と必ずしも同じになるとは限りません。

各製品の出荷単位ごとに、次の属性のデータを入力する必要があります。

  • Product.StandardCost 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 価格は標準コストを更新するたびに変化します。

  • ProductPriceLevel.Percentage 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 値上げ率に相当します。

  • ProductPriceLevel.RoundingPolicyCode 属性にマップしている列が含まれている必要があります。

標準のコストに対する利益率
MarginStandardCost = 6

この価格は、達成を希望する利益率と品目の標準コストに基づいて決定されます。
計算価格 = 標準コスト + [(標準コスト x 割合)/(100% - 割合)]
標準コストは定期的に更新されるので、この式の標準コストの金額は平均値であり、対象の品目に対してごく最近支払った金額と必ずしも同じになるとは限りません。

各製品の出荷単位ごとに、次の属性のデータを入力する必要があります。

  • Product.StandardCost 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 価格は標準コストを更新するたびに変化します。

  • ProductPriceLevel.Percentage 属性にマップしている列が含まれている必要があります。 達成したい利益率に相当します。

  • ProductPriceLevel.RoundingPolicyCode 属性にマップしている列が含まれている必要があります。

ProductPriceLevel.PricingMethodCode 属性や、他の製品価格レベル エンティティの属性に対して値を設定するには、IOrganizationService.Update メソッドに、ProductPriceLevel クラスのインスタンスを渡します。 製品属性に対して値を設定するには、Product クラスのメソッドを使用します。

関連項目

ProductPriceLevel (価格表品目) エンティティのメッセージとメソッド
Product エンティティのメッセージとメソッド
製品カタログ エンティティ

Microsoft Dynamics 365

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