ビルド、配置、テストのワークフローから自動テストを実行する
注意
このトピックは、標準的な環境でテストする場合にも SCVMM 環境でテストする場合にも適用されます。ただし、環境スナップショットに関係する手順は、SCVMM の環境にのみ適用されます。
ビルド、配置、テストのワークフローを使用して、このワークフローのビルドをキューに配置するか、スケジュールされた間隔で実行するようにワークフローを構成することによって、ラボ環境で自動テストを実行することができます。 ビルド、配置、テストのワークフローを作成し、ワークフローをスケジュールする方法については、「自動ビルド、配置、およびテストのワークフロー」を参照してください。 たとえば、サーバー上のアプリケーションの毎日のビルドを作成および配置し、クライアントを使用してそのサーバー上でテストを実行できます。 自動テストを実行した後、テスト結果を分析してビルドの品質を確認できます。 テスト結果は、ビルド、配置、およびテストのワークフローが完了するたびに保存されます。 これらの結果を使用すると、ビルドの安定性を確認して、そのビルドを手動テストに使用するかどうかを決定できます。
SCVMM 環境を使用する場合は、ビルド結果を使用して、アプリケーションの配置後に作成されたラボ環境のスナップショットに接続することもできます。 これにより、新しいテスト実行によってクリーンなスナップショットで環境が復元された後であっても、テスト失敗後の環境の状態を確認することが可能になります。
このトピックでは、標準環境または SCVMM 環境で自動テストを実行し、テスト結果を確認するために、ビルド、配置、テストのワークフローを実行またはスケジュールする方法について説明します。 また、SCVMM 環境を使用している場合にビルド結果から配置後スナップショットに接続する方法についても説明します。
ビルド、配置、テストのワークフローを使用してラボ環境でアプリケーションの自動テストを実行し、テスト結果を分析するには、次の手順を使用します。
前提条件の確認
ビルドの開始
ビルド結果から環境への接続
ビルドのテスト結果の表示および分析
必須コンポーネント
スケジュールされたテストを構成してラボ環境で実行する前に、次のリストを使用して、必要なタスクが完了していることを確認します。
前提となるタスク
テスト コントローラーを構成します。 「ラボ環境での Test Controller の設定」を参照してください。
Team Foundation Server Administration を使用して、ビルド コントローラーとビルド エージェントを構成します。 「ビルド コンピューターの構成方法」を参照してください。
ラボ環境を作成し、アプリケーションに必要なロールで構成します。 「ラボ環境でのテスト」を参照してください。
(推奨) SCVMM 環境を使用する場合は、ワークフローでクリーンな状態として使用する環境のスナップショットを取得します。 「SCVMM での環境スナップショットの使用」を参照してください。
自動テストをテスト計画に追加します。 「Microsoft テスト マネージャーでのテスト ケースの自動化」を参照してください。
自動テストのテスト設定を作成し、ラボ環境のロールにテストを割り当てます。 「Microsoft テスト マネージャーを使用した自動システム テストのテスト設定の作成」を参照してください。
ビルド、配置、およびテストのワークフローを作成します。 「自動ビルド、配置、およびテストのワークフロー」を参照してください。
ビルドの開始
自動テストは、ビルドをキューに配置することによってワークフローから実行できます。
ビルドをキューに配置するには
ビルド、配置、テストのワークフローを開始するには、ビルド フォルダー内のビルド定義のショートカット メニューを開き、[新しいビルドをキューに配置] をクリックします。
[ビルドをキューに挿入] ダイアログ ボックスが表示されます。
ワークフローの情報を確認し、[キューに登録] をクリックします。
ビルド エクスプローラー ビューが表示されます。
ビルドの進行状況に合わせて [ビルドの概要] ビューを表示するには、ビルドをダブルクリックします。
ビルドの進行状況として状態が表示されます。
(省略可能) ビルドの進行と並行してラボ環境を確認する場合は、Microsoft Test Manager を開いて [ラボ センター] を探し、[ラボ] をクリックして、一覧から環境を選択します。
ビルド、配置、テストのワークフローが正常に完了すると、緑色のチェック マークが表示されます。 エラーが存在する場合は、[ログの表示] をクリックして詳細を確認できます。
ビルド結果から環境への接続
ワークフロー プロセス中にテストが失敗した場合は、ラボ環境に接続して問題を調査することができます。 配置後のスナップショットに接続することも (SCVMM 環境を使用しており、ビルド ワークフローで該当するオプションをオンにしている場合)、現在の状態の環境に接続することもできます (次の図を参照)。
.png "ビルド結果から環境への接続")
ビルド結果から環境に接続するには
チーム エクスプローラーの [ビルド] フォルダーから、ワークフローを含むビルド定義のショートカット メニューを開き、[ビルドの表示] をクリックします。
ビルド エクスプローラー ビューが表示されます。
完了したビルドを表示するには、[完了] タブをクリックします。
表示するビルドをダブルクリックします。
[ビルドの概要] ビューが表示されます。
[環境のスナップショット <ビルド名および番号> の表示] の横にあるリンクをクリックします。
[環境への接続] ダイアログ ボックスが表示されます。
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注意
この手順は SCVMM 環境にのみ適用されます。標準環境を使用している場合は、この手順をスキップしてください。
SCVMM 環境を使用している場合に、アプリケーションの配置後に取得されたスナップショットに接続するには、[この環境のスナップショットに接続] をクリックします。
注意
このスナップショットに接続することで、この配置後スナップショットの後に行われた変更が破棄されます。変更を保存する場合は、配置後スナップショットに復元する前に、現在の状態の環境に接続してスナップショットを取得します。スナップショットを取得する方法の詳細については、「How to: Save the Current State of Your Environment」を参照してください。
ワークフローからテストを実行した後に、現在の状態の環境に接続する場合は、[現在の状態で環境に接続] をクリックします。
[接続] をクリックします。
Microsoft 環境ビューアーが表示され、環境に接続されます。 これで、問題を調査できます。
ビルド、配置、テストのワークフローのテスト結果の表示および分析
ビルドの概要にテスト結果の概要を表示できます。 一方、Microsoft Test Manager を使用してテスト結果を表示および分析することもできます。これは、テスト結果がテスト計画の一部として保存されるためです。 これについて以下の図に示します。 「テスト計画のテスト進行状況のレポート」を参照してください。
.png "ビルド ワークフローからのテスト結果の表示")
Microsoft Test Manager からテスト結果を表示して分析するには
Microsoft Test Manager を開きます。
注意
Microsoft Test Manager ウィンドウを表示するには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。[Microsoft Visual Studio 2013] をポイントし、[Microsoft Test Manager] をクリックします。
テスト結果を表示するために、センター グループ スイッチャーの下向きの矢印をクリックし、[テスト センター] をクリックします。
センター グループ メニュー バーで、[テスト] をクリックし、ビルド ワークフローで使用したテスト スイート階層からテスト スイートの 1 つを選択します。
ビルド ワークフローで選択した構成のテストの結果を表示できます。
完了したテストの実行を分析する場合は、[テストの実行を分析] をクリックします。
[テストの実行を分析] アクティビティが表示されます。 これには、このテスト計画に関するすべてのテストの実行が表示されます。
注意
実行のタイトルには、ビルド定義の名前が反映されます。実行を識別できるように、ビルドの概要ページに実行 ID が表示されます。
テストの実行をダブルクリックして開き、詳細を表示します。 テストの実行の詳細が表示されます。
(省略可能) テストの実行のタイトルをわかりやすい名前に変更する場合は、[タイトル] に新しい名前を入力します。
(省略可能) テストが失敗した場合は、失敗の理由を更新できます。 [解決方法] をクリックし、失敗の理由を一覧から選択します。
(省略可能) テスト結果にコメントを追加する場合は、[コメント] アイコンをクリックします。 コメントを入力し、[コメントの保存] をクリックします。
(省略可能) 個別のテストの詳細を表示する場合は、そのテストをダブルクリックします。
テスト結果が表示されます。 これには、テストの実行の詳細、このテスト結果で収集されたデータの添付ファイル、およびそのテストのテスト結果履歴が表示されます。 このビューを閉じると、テストの実行に戻ることができます。
注意
バグがあることがわかった場合は、このビューからバグを作成できます。
ツール バーの [上書き保存] をクリックして、このテストの実行に対する変更内容を保存します。