Windows Web アプリケーション ギャラリー: 既知の問題

公開日: 2009 年 3 月 18 日 (作業者: iisteam (英語))

更新日: 2009 年 3 月 18 日 (作業者: iisteam (英語))

はじめに

Windows Web アプリケーション ギャラリーでは、マウスを数回クリックするだけで、ブログ、コンテンツ管理システム、Wiki、メディア ギャラリーなどの人気のある Web アプリケーションの選択、ダウンロード、インストールを実行できます。 Windows Web アプリケーション ギャラリーではインストール プロセスが大幅に簡易化されましたが、以下の記事に記述された既知の問題がいくつかあります。

Web Platform Installer の問題

以下に、Web Platform Installer を使用するときに生じる可能性のある問題を説明します。

空のパスワード フィールド

Web Platform Installer 2.0 Beta では、データベースやアプリケーションにパスワードの使用を望まない場合であっても、空のパスワードは許容されません。 次のメッセージが表示されます。

この問題を回避する最も簡単な方法は、データベースにパスワードを使用することです。

新しい Web サイトを作成する

Web アプリケーション用に新しい Web サイトを作成する必要がある場合は、新しいサイト用の物理ディレクトリを作成する必要があります。 Web Platform Installer では、自動的に Web サイト ディレクトリが作成されません。 次のダイアログで [新しい Web サイト] を選択する場合は、既存のパスを指定する必要があります。

Web Platform Installer のその他の問題

たとえば、接続の問題によって Web Platform Installer がアプリケーションのリストに接続できないなどの、Web Platform Installer のその他の問題の詳細については、次の記事を参照してください。

/page.aspx/604/troubleshooting-problems-with-web-platform-installer-20

データベースの問題

SQL Server の問題

強力なパスワード

Web Platform Installer を使用して、SQL Server 2008 Express を Web アプリケーションの一部としてインストールする場合、Web Platform Installer によって SQL Server の sa パスワードを求めるプロンプトが表示されます。 SQL Server パスワードには強力なパスワードが要求されるので、脆弱なパスワードを使用すると SQL Server Express 2008 のインストールが失敗することがあります。 強力なパスワードを生成する方法を記載した次の記事を参照してください。

https://support.microsoft.com/kb/965823/ja

認証モード

Web Platform Installer によってインストールされる、SQL Server を依存関係として持つすべての Web アプリケーションでは、SQL Server が混合モード認証 ("SQL Server 認証モードと Windows 認証モード" とも呼ばれます) で実行されていることが必要です。 SQL Server 認証モードの変更方法の記事へのリンクを次に示します。

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms188670.aspx

SA ログインの無効化

管理者は、SQL Server を管理するために、頻繁に組み込みの SA アカウントを使用する必要があります。 混合モード認証が有効化されている場合でも、このアカウントは無効化されたままです。 上と同じ記事で、SA アカウントを有効にする方法を説明しています。

https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms188670.aspx

既存のデータベースを選択すると SA アカウントが機能しない

SQL Server への依存関係があるインストールを Web Platform Installer で行うときに既存のデータベースを選択すると、SA アカウントを使用できません。 実行されるスクリプトは、データベースに sa を追加しようとしますが、SA アカウントが既に存在しているので、スクリプトは失敗します。 SA は特殊アカウントであり、スクリプトは失敗します。

MySQL の問題

MySQL がインストールされない

Microsoft Web Platform Installer では、MySQL をインストールできません。 次の記事に、MySQL のインストール方法が記載されています。

 /page.aspx/610/setting-up-mysql-for-php-applications/

Web アプリケーションの問題

以下の段落では、Windows Web アプリケーション ギャラリー内の Web アプリケーションに存在する既知の問題を説明します。

Umbraco

Umbraco は、アプリケーション ディレクトリでホストできません。 Web サイトのルートでホストする必要があります。

Umbraco のインストール中に、Web Platform Installer に次のダイアログが表示されたときに、[アプリケーション名 'Umbraco (英語版)'] を空のままにしないと、Umbraco は正しく動作しません。

SubText

SubText をインストールすると、Internet Explorer 6.0 に SubText の管理メニューが表示されません (下の図を参照)。 この問題は、Internet Explorer を新しいバージョンにアップグレードしていない Windows 2003 またはその他のオペレーティング システムで発生します。管理メニューを表示するには、Internet Explorer を新しいバージョンにアップグレードしてください。

Gallery

データベース サーバー名

Gallery は、Microsoft SQL だけでなく MySQL でも使用できる Web アプリケーションです。 そのため、データベース フィールドにはデータベース サーバーの名前は提示されません。ローカルに SQL Server Express をインストール済みである場合 (SQL Express を Web Platform Installer でインストールする場合の既定) は、データベース名を .\SQLExpress のようにする必要があります。

MySQL をローカルで使用している場合は、データベース サーバー名を 'localhost' にできます。

データ ディレクトリを非表示にする

最初に Gallery を開いたときに、g2data フォルダーをセキュリティで保護するように求められます。 保護を実行する方法は複数あります。 IIS 7 で、g2data を非表示セグメントの一覧に追加できます。 また、g2data フォルダーの認証スキームを (匿名認証も含めて) オフにすることもできます。 さらに別の方法として、すべてのアクセス フラグ (AccessRead、AccessWrite、AccessExecute など) を削除することもできます。

DasBlog

DasBlog をインストールするときに、WebPI のパラメーター UI にアプリケーション URL を入力するように求められます。 入力した URL が実際のサイトで使用される URL と一致しない場合、DasBlog コンテンツは正しく表示されません。

その他の問題

.NET Framework のバグが原因で、Web Platform Installer 2.0 Beta は、Windows Server 2008 R2 Sever Core コンピューター上では動作しません。 Windows Server 2008 R2 のリリース候補で修正される予定です。