Exchange メールボックス回復センターの使用

 

メールボックス回復ウィザードは、Microsoft® Exchange Server データベース内の接続解除された各メールボックスについて、そのメールボックスの以前の所有者であった可能性が最も高い Active Directory® ディレクトリ サービス ユーザー アカウントを示します。メールボックス回復センターは、Exchange 属性の削除タスクまたはメールボックスの削除タスクを使用して既に複数のメールボックスの接続を解除してある場合に、それらのメールボックスを以前の所有者に再び接続するときに役立ちます。

この操作が必要になる状況の 1 つとして、別のサーバーまたはストレージ グループに Exchange データベースを復元した場合が挙げられます。homeMDB 属性は、特定のサーバー上の特定のストレージ グループ内にある特定のデータベースに Active Directory ユーザー アカウントをリンクするため、移動されたデータベース内にある既存のメールボックスはすべて接続が解除された状態になります。メールボックス回復センターによって、適切な Active Directory 属性を設定し、接続を解除されたすべてのメールボックスを、以前にそのメールボックスを所有していたアカウントにリンクすることができます。

important重要 :
メールボックスの作成タスクを使用した場合、既存のメールボックスから Active Directory アカウントへのリンクは再構成されません。代わりに、新しいメールボックスが生成され、以前のメールボックスは接続が解除された状態のままになります。この動作の詳細については、「メールボックス GUID について」を参照してください。

Exchange Server 2003 では、Exchange システム マネージャにメールボックス回復センターが追加されました。メールボックス回復センターは、これまで Exchange 2000 Server の MBConn ツールでのみ使用できた機能に置き換わるものです。MBConn ツールの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の文書番号 301585「[XADM] Mbconn.exe ユーティリティに関する問題の回避方法」を参照してください。

詳細情報

メールボックスの有効化や無効化を行ったり、メールボックスのホーム サーバーを変更したりするその他の方法の詳細については、「Active Directory 属性を使用したメールボックスの有効化、無効化、およびホーム サーバーの変更」を参照してください。

Exchange メールボックス データベースの移動に関する詳細については、「別のサーバーまたはストレージ グループへの Exchange メールボックス データベースの移動」を参照してください。