共有ディスク リソースの復元

 

クラスタ内のグループによって使用されている共有ディスク リソースが破損した場合、障害の発生したハード ディスクを置き換え、失われたディスクの内容をバックアップから復元しなければならないことがあります。クラスタ サーバーは、ディスク署名を使用してマウント ボリュームを識別します。共有ディスク リソースのディスク署名が変更されると、クラスタ サービスを開始できない場合があります。

この問題の解決方法の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の文書番号 280425「サーバー クラスタでイベント ID 1034 から回復する」を参照してください。

Exchange データベースをクラスタに復元する

データベース ファイルやトランザクション ログ ファイルを含むドライブが失われた場合、Exchange データベースのバックアップを使用してドライブを回復する必要があります。Exchange クラスタ ノード データベースのバックアップを復元するには、Exchange データベースをスタンドアロンのメンバ サーバーに復元する場合に類似した手順を実行します。

この手順の違いは、クラスタ ノード データベースを復元する場合は、クラスタ ノードの Windows コンピュータ名ではなく Exchange 仮想サーバー (EVS) コンピュータのネットワーク名リソースを使用することです。Windows Server 2003 のバックアップ ユーティリティ (Backup) の [復元] ボックスに、EVS のネットワーク名を入力する必要があります。仮想サーバーのネットワーク名は、そのクラスタ上で実行されている EVS にユーザーが接続する際に使用する名前と同じです。適切なアクセス許可があれば、Exchange のバックアップ手順や復元手順を実行するよう構成されているクラスタの任意のノードやドメイン内の任意のコンピュータから、EVS の Exchange データベースのバックアップや復元を行うことが可能です。Exchange データベースの復元方法の詳細については、「Exchange メールボックス ストアやパブリック フォルダ ストアの復元」を参照してください。

クォーラム ディスク リソースを復元する

クォーラム ディスク リソースは、これまでにクラスタ データベースに適用されたすべての変更の詳細を含む共有ディスク リソースです。クォーラム ディスク リソースは、他のクラスタ リソースにアクセス可能です。このため、いずれかのノードが別のノードにフェールオーバーした場合でも、すべてのクラスタ ノードが最新のデータベースの変更にアクセスできます。

クォーラム ディスク リソースを含むドライブが破損した場合の復元方法は複数あります。詳細については、Windows Server 2003 オンライン ヘルプや、マイクロソフト サポート技術情報の文書番号 245762「クォーラムが失われたりまたは破損クォーラム ログから回復します。」を参照してください。