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方法: 仮想ユーザー アクティビティ チャートを使用してロード テスト中に仮想ユーザーが行っている操作を分析する

 

発行: 2016年7月

仮想ユーザー アクティビティ チャートを使用して、ロード テストに関連付けられた仮想ユーザー アクティビティを表示します。 チャートの各行は、個別の仮想ユーザーを表します。 仮想ユーザー アクティビティ チャートには、各仮想ユーザーがテスト中に実行した処理が詳しく表示されます。 これにより、ユーザー アクティビティのパターンおよびロード パターンを把握し、失敗したテストまたは時間のかかったテストを関連付け、他の仮想ユーザー アクティビティで要求を確認できます。 仮想ユーザー アクティビティ チャートは、ロード テストの実行が完了した後にのみ使用できます。

以下の手順は、仮想ユーザー アクティビティ チャートを表示する方法、特定のユーザー アクティビティを調べる方法、およびフィルター処理を使用する方法を示します。

必要条件

  • Visual Studio Enterprise

仮想ユーザー アクティビティ チャートをロード テストの結果に表示するには

  1. 仮想ユーザー データを表示するには、まずロード テストに関連付けられた [タイミングの詳細ストレージ] プロパティの [すべての個別詳細] 設定を構成する必要があります。 そのうえで、ロード テストを実行します。 詳細については、次のトピックを参照してください。 方法: 詳細情報を収集するようにロード テストを構成してテスト結果で仮想ユーザー アクティビティを有効にする

  2. ロード テストの実行後、テスト結果の概要ページが表示されます。 ツール バーの [ユーザーの詳細] を選択します。

    または

    ツール バーの [グラフ] を選択してグラフ ビューを開きます。 グラフを右クリックし、[ユーザーの詳細に移動] をクリックします。

    このオプションを使用すると、仮想ユーザー アクティビティ チャートが右クリックしたテストの部分に自動的にズームします。 たとえば、ポインターを約 30 秒の目盛りに置くと、仮想ユーザー アクティビティ チャートの下部にある期間にズーム ツールの 30 秒マーク付近に詳細ビューが表示されます。

    これで、仮想ユーザー アクティビティ チャートで特定のユーザー アクティビティの詳細を調べることができます。

仮想ユーザー アクティビティ チャートで特定のユーザーのアクティビティを調べるには

  1. 仮想ユーザー アクティビティ チャートの下部にある、期間にズーム ツールを使用し、チャート内で特定のユーザーの詳細を調べる領域を選択します。

  2. グラフの詳細の上にポインターを置きます。 ツール ヒントに次の情報が表示されます。

    • ユーザー ID

    • シナリオ

    • テスト

    • URL (テストまたはトランザクションには表示されません)

    • Outcome

    • ブラウザー (テストまたはトランザクションには表示されません)

    • ネットワーク

    • 開始時刻

    • 期間

    • エージェント

    • テスト ログ (テスト ログへのリンク)

      注意

      アプリケーションのデバッグに役立つように、[テスト ログ] リンクを選択すると、そのログに関連付けられた Web テストの結果または単体テストの結果が開きます。

    これで、仮想ユーザー アクティビティ チャートで使用できるフィルター処理操作と強調表示操作を使用できます。

仮想ユーザー アクティビティ チャートでフィルター処理オプションを使用するには

  1. [詳細の凡例] で、ドロップダウン リストを使用して、[テスト][ページ]、または [トランザクション] を選択します。

    [詳細の凡例] パネル

    詳細な凡例パネル

  2. ロード テストに関連付けられたエラー、ログ、テスト、検索、および aspx の各ページのチェック ボックスをオンまたはオフにします。

    それに合わせて仮想ユーザー アクティビティ チャートが更新されます。

    仮想ユーザー アクティビティ チャートには、数種類の基準に基づいてテスト、ページ、およびトランザクションを除外する機能が用意されています。 ビューから特定のテストを削除したり、成功したすべてのテストを削除したりできます。特定のエラーで失敗したテストを削除することもできます。 ログがないテストをすべて削除することもできます。

    たとえば、[(エラーの強調表示)] オプションを選択できます。これにより、買い物カゴのすべてのエラーが赤で表示されます。 [(ログのある結果を強調表示)] オプションを選択することもできます。これにより、ログのあるすべてのテスト結果がグラフ内で緑で表示されます。

    結果パネルのフィルター処理

    結果パネルのフィルター処理

  3. [フィルター結果] で、次のフィルター オプションのチェック ボックスをオンまたはオフにします。

    • [ログのある結果のみを表示]   関連付けられたテスト ログがあるテスト結果のみが表示されます。

    • [成功した結果の表示]   成功した結果が表示されます。

    • [エラーのある結果の表示]   デバッグに役立つエラーのある結果が表示されます。

      注意

      [エラーのある結果の表示] ノードの下に表示されるエラーの種類の一覧は、Web パフォーマンス テスト結果ビューアーのツール バーの [テーブル] を選択して詳しく調べることができます。詳細については、次のトピックを参照してください。 ロード テスト アナライザーのテーブル ビューでのロード テスト結果とエラーの分析

    それに合わせて仮想ユーザー アクティビティ チャートが更新されます。

参照

ロード テスト アナライザーの詳細ビューでのロード テストの仮想ユーザー アクティビティの分析
ロード テスト アナライザーの概要
チュートリアル: 仮想ユーザー アクティビティ チャートを使用した問題の特定