ヒント: ローカル ユーザー アカウントのパスワードを復元する

ユーザーがアクセスできる暗号化されたデータや格納されたパスワードへのアクセスを維持するには、パスワードを変更したり削除するのではなく、ユーザーのパスワードを復元する方が望ましいです。

Windows 7 では、次の 2 とおりの方法でユーザーのパスワードを復元できます。

パスワードのヒント: パスワードのヒントには、ようこそ画面からアクセスできます。通常、ようこそ画面は、コンピューターを起動したときやログオンしているユーザーがいない場合に表示されます。ワークステーションにログオンしているユーザーがいる場合、そのユーザーにログオフを依頼する必要があります。ユーザーの名前をクリックして、パスワードの入力画面を表示し、青色の入力ボタンをクリックしてパスワードのヒントを表示します。パスワードのヒントは、ユーザーがパスワードを思い出すのに役立つ情報です。思い出せなかった場合は、パスワード リセット ディスクを使用する必要があります。

パスワード リセット ディスク: パスワード リセット ディスクは、パスワードが設定されたローカル ユーザー アカウントに対して作成できます。パスワード リセット ディスクを使用すると、古いパスワードを忘れた場合でも、対応するローカル アカウントのパスワードを変更できます。このディスクにアクセスできるユーザーは、だれでもアカウントのパスワードを変更できるので、パスワード リセット ディスクは安全な場所に保管する必要があります。ユーザーが自分でパスワード リセット ディスクを作成できる場合、ユーザーはディスクの重要性を理解している必要があります。

ドメイン ユーザーとローカル ユーザーでは、パスワードの管理方法が異なることに注意してください。

ドメイン ユーザー アカウント: 管理者がドメイン ユーザー アカウントのパスワードを管理しており、Active Directory ユーザーとコンピューターを使用して、パスワードをリセットできます。

ローカル コンピューター アカウント: ローカル コンピューター アカウントのパスワードは、パスワード リセット ディスク上のセキュリティで保護され、暗号化されたファイルに保存できます。パスワード リセット ディスクには、フロッピー ディスクや USB フラッシュ デバイスを使用できます。

出典: William R. Stanek 著『Windows 7 Administrator's Pocket Consultant (英語)』(Microsoft Press、2009 年)