方法 : データベース内のデータに接続する
Visual Studio を使用して、アプリケーションをデータベースに接続できます。 データ接続を作成すると、Visual Studio により、アプリケーションでデータベース内のデータと対話するために使用できるデータ モデルが生成されます。 データ モデルのオブジェクトは、ウィンドウに表示されます。 その後、[データ ソース] ウィンドウからデザイン サーフェイスに項目をドラッグすることにより、データ バインディング コントロールを作成できます。 詳細については、「Visual Studio でのデータへのコントロールのバインド」を参照してください。
ここでは、データベースに接続する方法と、次の種類のデータ モデルを作成する方法について説明します。
データセット
Entity Data Model (EDM)
注意
また、Visual Studio を使用して、データベースから LINQ to SQL クラスを作成することもできます。 ただし、LINQ to SQL クラスは [データ ソース] ウィンドウに表示されないため、デザイナーに直接ドラッグしてデータ バインディング コントロールを作成することはできません。 データベースから LINQ to SQL クラスを作成する方法の詳細については、「How to: Create LINQ to SQL Classes Mapped to Tables and Views (O/R Designer)」を参照してください。
注意
次の手順で参照している Visual Studio ユーザー インターフェイス要素の一部は、お使いのコンピューターでは名前や場所が異なる場合があります。 これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。 詳細については、Visual Studio IDE のカスタマイズ を参照してください。
データベースへの接続とデータセットの作成
データベースに基づくデータセットを作成すると、Visual Studio により、データのプログラミング可能なビューを表す一連のクラスが作成されます。 メイン クラスは、型指定されたデータセットと呼ばれます。 型指定されたデータセットは、データベースのテーブルを表すデータ テーブル オブジェクトを含みます。 型指定されたデータセットの詳細については、「Visual Studio でのデータセットの操作」を参照してください。
データセットを作成したら、[データ ソース] ウィンドウから WPF デザイナーまたは Windows フォーム デザイナーにデータセット オブジェクトをドラッグすることにより、データ バインディング WPF コントロールまたはデータ バインディング Windows フォーム コントロールを作成できます。
アプリケーションをデータベースに接続してデータセットを作成するには
Visual Studio で既存のプロジェクトを開くか、新しいプロジェクトを作成します。
[データ] メニューの [新しいデータ ソースの追加] をクリックします。
データ ソース構成ウィザードが開きます。
[データソースの種類を選択] ページで、[データベース] を選択し、[次へ] をクリックします。
[データベース モデルの選択] ページで、[データセット] を選択し、[次へ] をクリックします。
[データ接続の選択] ページで、利用できる接続の一覧からデータ接続を選択し、[次へ] をクリックします。
目的のデータ接続が利用できない場合は、「新しいデータベース接続の作成」の手順に従って新しい接続を作成します。
[接続文字列をアプリケーション構成ファイルに保存する] ページで、コンパイルしたアプリケーションに接続文字列を直接保存する場合は、オプションで [次の名前で接続を保存する] チェック ボックスをオフにします。 既定では、接続がアプリケーション構成ファイルに保存されます。 詳細については、「方法: 接続文字列を保存および編集する」を参照してください。
[データベース オブジェクトの選択] ページで、アプリケーションで使用するデータベース オブジェクトを選択します。 また、既定のデータセット名を置き換えることもできます。
[完了] をクリックします。 作成したデータセットが [データ ソース] ウィンドウで利用できるようになります。
注意
[データ ソース] ウィンドウが開いていない場合は、[データ] メニューの [データ ソースの表示] をクリックしてウィンドウを開きます。
これで、[データ ソース] ウィンドウから WPF デザイナー、Windows フォーム デザイナー、またはComponent Designerに項目をドラッグしてデータ バインディング コントロールを作成できます。 詳細については、「Visual Studio でのデータへのコントロールのバインド」を参照してください。
データベースへの接続と Entity Data Model の作成
データベースに基づく Entity Data Model を作成すると、Visual Studio により、データのプログラミング可能なビューを表す一連のクラスが作成されます。 Entity Data Model および ADO.NET Entity Framework の詳細については、「エンティティ フレームワークの概要」を参照してください。
Entity Data Model を作成したら、[データ ソース] ウィンドウから WPF デザイナーにエンティティ オブジェクトをドラッグすることにより、データ バインディング WPF コントロールを作成できます。
アプリケーションをデータベースに接続して Entity Data Model を作成するには
Visual Studio で既存のプロジェクトを開くか、新しいプロジェクトを作成します。
Entity Data Model ウィザードの手順に従ってデータベースに接続し、モデルの内容を指定します。 詳細については、「How to: Create a New .edmx File」を参照してください。
Entity Data Model ウィザードを終了すると、作成した Entity Data Model が Entity Data Model デザイナーで表示され、データ オブジェクトが [データ ソース] ウィンドウに表示されます。
注意
[データ ソース] ウィンドウが開いていない場合は、[データ] メニューの [データ ソースの表示] をクリックしてウィンドウを開きます。
WPF デザイナーが開いている場合、[データ ソース] ウィンドウからデザイナーに項目をドラッグして、Entity Data Model にバインドされたコントロールを作成できます。 詳細については、「方法: Visual Studio でデータに WPF コントロールをバインドする」を参照してください。
Windows フォーム デザイナーが開いている場合、[データ ソース] からデザイナーに項目をドラッグすることはできません。 Entity Data Model にバインドされたコントロールを作成するには、プロジェクトをビルドし、Entity Data Model に基づく新しいオブジェクト データ ソースを追加し、それらのオブジェクトをデザイナーにドラッグする必要があります。
新しいデータベース接続の作成
データ ソース構成ウィザードまたは Entity Data Model ウィザードを使用する場合、使用するデータベースへの接続を指定する必要があります。 データベースへの接続がまだない場合は、次の手順を実行して接続を作成します。
この説明は、データ ソース構成ウィザードまたは Entity Data Model ウィザードを「データベースへの接続とデータセットの作成」および「データベースへの接続と Entity Data Model の作成」の説明に従って既に開始していることを前提としています。
新しいデータベース接続を作成するには
データ ソース構成ウィザードまたは Entity Data Model ウィザードの [データ接続の選択] ページで、[新しい接続] をクリックします。
次のいずれかのアクションが実行されます。
既に Visual Studio でデータ接続を作成している場合、[接続の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
Visual Studio でデータ接続を初めて作成する場合、[データ ソースの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。 接続先のデータベースの種類を選択し、[OK] をクリックして [接続の追加] ダイアログ ボックスを表示します。
[接続の追加] ダイアログ ボックスに、要求された情報を入力します。 [接続の追加] ダイアログ ボックスは、データ プロバイダーの種類によって異なります。
注意
[接続の追加] ダイアログ ボックスで選択したデータ ソースが接続先のデータ ソースではない場合、[変更] をクリックして [データ ソースの変更] ダイアログ ボックスを開き、別のデータ ソースを選択します。
[接続の追加] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。
データ ソース構成ウィザードまたは Entity Data Model ウィザードの [データ接続の選択] ページに戻ります。
[データ接続の選択] ページで、新しいデータ接続が選択されていることを確認し、[次へ] をクリックします。
データ ソース構成ウィザードまたは Entity Data Model ウィザードの残りの手順を完了します。
.NET Framework セキュリティ
機密情報 (パスワードなど) を格納すると、アプリケーションのセキュリティに影響を及ぼすことがあります。 データベースへのアクセスを制御する方法としては、Windows 認証 (統合セキュリティとも呼ばれます) を使用する方が安全です。 詳細については、「接続情報の保護」を参照してください。
参照
データ ソースの概要
データに関するチュートリアル
Visual Studio でのデータへの Windows フォーム コントロールのバインド
Visual Studio でのデータへの接続
ADO.NET でのデータ ソースへの接続