Windows 転送ツールを使って移行する

山田 章夫 (Windows Expert - IT Pro)


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2.転送先の設定

「スタート メニュー」の「すべてのプログラム」-「アクセサリ システムツール」-「Windows 転送ツール」を選択して起動します。

図: 転送できる内容の確認 そのまま、「次へ」を押します。
図: 項目を新しいコンピューターに転送する方法を選択 今回は、外付けハード ディスクまたはUSBフラッシュドライブを選びます。
図: 現在使用中のコンピューターの選択 「これは新しいコンピューターです」を選びます。
図: 外付けハード ディスクまたは USB フラッシュ ドライブへのバックアップの確認

既に保存しているので「はい」を選びます。

このあと、保存したドライブのファイルを指定します。

ファイルを指定すると自動的に内容が読み込まれ復元するものを選択する画面になります。

図: パスワードを入力して転送開始 転送元で設定したパスワードを入力します。
図:このコンピューターに転送する内容を選択 ここでカスタマイズを押すと、転送元で設定したように必要なものだけを選択することが可能になります。
図: 転送内容の詳細な設定 また、画面右下の詳細オプションを押すとユーザー アカウントの割り当てが可能になります。
図: ユーザー アカウントの割り当て

このことにより、新しい Windows 7 のユーザーに対して、以前のユーザーのプロファイルを割り当てることも可能ですし

新たに以前と同じユーザー名を作成して割り当てることも可能です。

図: 新しいユーザーの作成

ユーザーの作成を選んだ場合には新しいユーザー名、パスワード、パスワードの確認入力を入れ、作成を押します。

デフォルトでは、バックアップを取った際のユーザー名が、現在ログオンしているユーザー名に割り当てられます。

アカウントの選択が終了したら保存を押します。そして最後に転送ボタンを押します。

図: 転送完了 転送された内容では転送の確認では、Windows 転送ツール レポートが起動して内容を確認できます。
図: Windows 転送ツール レポート) 新しいコンピューターにインストールするプログラムの一覧を選択した場合には、プログラム レポートが表示されます。
図: Windows 転送ツール レポート (プログラム レポート) プログラム レポートでは、Windows 7 には標準で含まれないものや旧パソコンにインストールされているパソコンの内容が表示され、詳細情報を押すとさらに詳しい情報を入手することが出来ます。

【まとめ】

Windows 転送ツールでは、必要に応じた部分的な転送や復元が可能です。

また、複数ユーザーの情報も転送可能で別のユーザー名に変更して転送することも可能です。

但し、複数の転送元のユーザーを1つにまとめることは出来ません。

Windows XP や Windows Vista から Windows 7 へのアップグレードだけでなく、Windows 7 の 32 ビットから 64 ビットに移行も可能なのでそのようなケースでも利用することも可能です。

プログラムを転送することは出来ませんが、プログラムレポートで必要なプログラムのインストールの指示とダウンロードの可能なものはサイトへの案内もしてくれます。レポートの指示に従ってインストールやダウンロードすることで移行を手助けしてくれます。

同じ PC へ既存 OS を消してインストールを実行する場合には、Windows 7 を消して、Windows XP に戻す場合を考えて、XP 環境でのバックアップを取っておくことをお勧めします。これは、Windows 転送ツールでバックアップを取ったデータは Windows XP には戻すことができないためです。また、どうしても Windows 7 で動作できないケースでは XP Mode を利用するケースもあるので、そちらでバックアップを利用することも可能になります。

Windows 転送ツールは、移行作業を簡単にしかもその指針を手助けしてくれるのでぜひ利用してみてください。

■ Windows 7 への 移行に関する他の参照ドキュメント
「Windows® 7 展開手法 ~ SCCM / USMT を使ったユーザーデータの移行~」(もはや利用できます)


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