新しいサポート ライフサイクル ポリシーの発表について

発行日: 2011 年 1 月

Windows Azure や Microsoft Office 365 をはじめとする新しいオンライン サービスの登場に伴い、マイクロソフト サポート ライフサイクル チームでは、クラウドで提供するオンライン サービスに、予測可能な一貫性のあるサポート ライフサイクル ポリシーの実績ある原則を導入することに力を注いできました。

このような新しいオンライン サービスのポリシーは業界でもまったくの新しい試みであり、予測可能なサポート ライフサイクルのエクスペリエンスを実現する一方で、オンライン サービスによる迅速な製品機能の拡張などの優れたメリットをマイクロソフトのお客様に提供いたします。

従来、お客様は多くの場合パッケージ製品を購入し、その製品を社内で運用してきました。このようなソフトウェアのライセンスはほとんどが永続的なものであり、マイクロソフトでは製品サポートに固有のサポート ライフサイクル期間として、メインストリーム サポートや、ビジネスおよび開発者向け製品には延長サポートを提供していました。

オンライン サービスには自社運用のソフトウェアと同等のものもありますが、製品機能の重要な部分はクラウドに置かれています。オンライン サービスで信頼性の高いサービスを継続するために不可欠なのは、マイクロソフトとお客様が関連製品とサービスを適切に更新し、保守していくことです。

マイクロソフトのビジネスおよび開発用製品に対して新しいオンライン サービス サポート ライフサイクル ポリシーの運用を開始するにあたり、マイクロソフトでは、「大幅な変更」と名付けた新しい概念を採り入れています。

大幅な変更とは、一般的に、管理者による操作、ユーザー エクスペリエンスの重要な変更、データ移行、またはクライアント ソフトウェアへの必須の更新など、その形態にかかわらず、重要なアクションを必要とする変更を意味します。

新しいオンライン サービス ポリシーでは、マイクロソフトが、サービス中断につながる大幅な変更となる可能性がある場合は、お客様に対して少なくとも 12 か月前に事前通知を行うことをお約束しているという点も重要です。

このような一例として、Microsoft Outlook に対する必須のアップグレードに関する通知が考えられます。この通知は、Microsoft Exchange Online に対して実際に変更が行われる前に、このクラウド ベースのサービスを継続してご使用いただけるようにするために行われます。

ただし、このポリシーは定期的なメンテナンスとサービスの更新に関するものであり、セキュリティ関連の問題は例外となりますのでご注意ください。従来のソフトウェアと同様、オンライン サービスの領域でのセキュリティの更新は、お客様とマイクロソフトの資産を効果的に保護するために、迅速に適用する必要があります。

場合によっては、Microsoft Online Service に接続している自社運用のソフトウェアをお客様が展開していることもあります。このような場合、お客様は自社運用のソフトウェアに対し、オンライン サービスと共に動作するよう変更の適用が必要となる可能性があります。ただし、自社運用のソフトウェアに対するメインストリーム サポートと延長サポートの期間に変更はありません。

オンライン サービス サポート ライフサイクル ポリシーの最後の要点は、オンライン サービス契約の終了方法に関するものです。お客様のデータがクラウド上に存在するため、マイクロソフトは、ビジネスおよび開発用のオンライン サービスの終了については、終了の 12 か月前に事前通知を行うことを約束いたします。さらに、お客様による更新や移行等の実施を容易にするため、お客様のデータを少なくとも 30 日間維持し、オンライン サービスからのスムーズな移行を可能にします。

この発表とサポート期間の詳細については、次のWeb サイトをご覧ください。

ご質問やご意見をお待ちしております。マイクロソフトのサポート ポリシーの詳細は、マイクロソフト サポート ライフサイクル Web サイトでもご覧いただけます。