Microsoft® Systems Management Server Version 2.0 サイト サーバーのハードウェア入替え最終更新日: 2002 年 4 月 10 日 |
トピック
はじめに |
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SMS の保守と復元プロシージャに必要なスキル |
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バックアップ要件の決定 |
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Systems Management Server における既定の共有と権限 |
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共有とディレクトリ リスト |
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サイト バックアップの実行 |
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サイトの切り離し |
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セカンダリサイトの切り離し問題 |
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現在のサイト サーバーのバックアップとシャットダウン |
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新しいサイト サーバーのセットアップ |
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サイト コンポーネントのバックアップの復元 |
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リモート SQL Server のインストール作業 |
このドキュメントは、プライマリサイトまたはセカンダリサイトにあって、完全に機能している SMS (Systems Management Server) 2.0 SP2 サイト サーバーを、あるコンピュータから別のコンピュータに移し替える方法について説明しています。
サイト サーバーが動作しているコンピュータと、サイト サーバーの移動先のコンピュータとが、完全に同じものか、類似度の高いハードウェアであれば、Windows NT のバックアップ ユーティリティ、または別のバックアップ ユーティリティを使って、システム全体を 1 つのイメージとして、バックアップして復元できます。現在のサイト サーバー コンピュータと、新しいサイト サーバー コンピュータ間のハードウェアの違いは、できるだけ少ないものにして、バックアップを復元した後で、新しいコンピュータを再起動して、ハードウェアのドライバを更新できるようにします。バックアップには、可能なら SAM (Security Accounts Manager) データベース、レジストリ、それ以外の OS すべて、SQL Server、およびすべてのセキュリティ権限ごと SMS ファイルも含む必要があります。
両者のコンピュータのハードウェアにあまりにも違いがありすぎて、イメージ バックアップを復元するのが可能でないなら、SMS サイトサーバーのバックアップ タスクを使って、SMS バックアップを実行します。 このバックアップは、レジストリ、ファイル、および SMS サイト データベースを含むサイトのコンポーネント群をバックアップします。この処理を行った後なら、SMS 回復エキスパートの復元ステップに基づいて、バックアップの復元処理を行なえます。
ハードウェアの入替え操作とサイト リカバリの主な違いをあげると、ハードウェア入替え操作の場合には、サイト サーバーを他のサイト、サイト システム、およびクライアントから切り離しておきさえすれば、修理や再同期のたぐいのステップは何も必要ありません。切り離しがうまくいけば、状態変更の再同期が不要なので、ハードウェアの入替えは回復処理よりもずっと簡単です。切り離しがうまくいかない場合には、サイトを完全にリカバリしてやる必要があります。
はじめに
このドキュメントは、Microsoft® SMS (Systems Management Server) 2.0 サイトが動作している状態で、サイト サーバーを別のコンピュータに移す必要があるという、非常に具体的なケースをカバーします。現在のハードウェアに今にも壊れそうな兆候が現れていたり、企業のハードウェア標準が変更になった、またはサイトにもっと強力なサーバーが必要になったために、必要性が生じることが考えられます。
サイト サーバーが動作しているコンピュータと、サイト サーバーの移動先のコンピュータとが、完全に同じものか、類似度の高いハードウェアであれば、イメージのバックアップを実行できます。現在のサイト サーバー コンピュータと、新しいサイト サーバー コンピュータ間のハードウェアの違いがあれば、できるだけ少ないものにして、Microsoft Windows® NT のバックアップを復元した後で、新しいコンピュータを再起動して、ハードウェアのドライバを更新できるようにします。Windows NT のバックアップには、SAM (Security Accounts Manager)、レジストリ、全種類の Windows NT、Microsoft SQL Server、SMS ファイル、および復元に伴う権限問題を避けるためのすべてのセキュリティ権限も含む必要があります。両者のコンピュータのハードウェアにあまりにも違いがありすぎて、イメージ バックアップを復元するのが可能でないなら、SMS サイトサーバーのバックアップ タスクを使って、SMS バックアップを実行します。 このタスクの実行後には、まず、新サイト サーバーのインストールを実行して、新ハードウェアに古いハードウェアと正確に同じ名前を付けます。この後、新サイト サーバーの上で、新コンピュータへのバックアップを復元する必要があります。既定では、バックアップ SMS サイトサーバー タスクはパッケージの配布ポイントまたはパッケージ ソースをバックアップしません。パッケージ配布ポイントまたはパッケージ ソースをバックアップするには、バックアップのコントロール ファイルをカスタマイズするか、または別のバックアップ ツールを使用する必要があります。
バックアップ時とシステム障害時の間に発生したアクティビィティのために、回復処理時に同期問題と遭遇することがあります。バックアップが古くて他のサイト サーバー、サイト システム、およびクライアントと同期が取れない場合は、完全な復元は可能ではないことがあります。このドキュメントのプロシージャでは、バックアップの実行前に、サイト サーバーへの全アクセスを無効にして、同期問題を取り除くことを保証します。バックアップ時と復元時の間に発生するアクティビィティが原因で発生する同期問題の修復については、このドキュメントの範囲外です。このような場合には、SMS 回復エキスパートを使用して、完全なサイト回復を実行する必要があります。
このドキュメントのプロシージャは、プライマリサイトのサイト サーバーで行うハードウェアの入替え作業に基づいています。プライマリサイトとセカンダリサイト間でのバックアップ要件の大きな違いは、セカンダリサイトでは、バックアップまたは復元の対象となる SQL Server データベースがないことと、自動化されたサイトのバックアップ タスクがないことです。セカンダリサイトのイメージのバックアップを実行しないのなら、セカンダリサイト上のサイト コンポーネントをバックアップするためのテンプレートとして、プライマリサイトからのバックアップ コントロール ファイルを使えます。
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SMS の保守と復元プロシージャに必要なスキル
SMS の保守と復元プロシージャを正常に終了するには、ローカル コンピュータとリモート コンピュータの細かい手作業を、管理者が快適に行なえる必要があります。このようなタスクでは、オペレーティング システム、SMS、および SQL Server 用のリソース キット ツールを使用することがあります。たいていの場合、管理者は運用中のサイトの重要なデータを直接に操作します。
このようなタスクには、次のものがあります。
- オペレーティング システムの構成、ファイル システム作業、レジストリ編集。
- アカウント、サービス、共有、信頼、権限、権利、組織単位、ドメイン、フォレスト、およびポリシー テンプレートといったオペレーティング システムのセキュリティの構成。
- SQL Server の構成、データベースの復元、およびクエリのある SQL Server テーブルの更新。
- 警告
一般にクライアント/サーバー アプリケーションの復旧および特に SMS 復旧は、通常のアプリケーションやオペレーティング システムでのデータ回復と大変違っていて、はるかに複雑です。本資料の概念と手続きを熟知する必要があります、そうでないと障害を受けたサイトの復旧は成功しません。条件が理想的で万全な準備であっても、障害を受けたサイトを復旧する作業は困難で時間を費やし、間違いをおかすきっかけに満ちており、間違いの多くは回復不能な損害を招きかねません。現在ガイドを読んで準備している時間は、後にサイトを障害から復旧させるときに非常に貴重になります。
- 警告
警告: プロシージャの正常終了に失敗すると、サイト操作の失敗、サイト データの破損、または複数サイトでのデータの破損を引き起こす可能性があります。
SMS 管理者のスキル レベルが十分ではない疑いがある場合には、より経験を積んだ管理者が保守と復元プロシージャを監督することをお勧めします。経験十分な管理者がいない場合には、管理者は Microsoft Product Support Services を呼び出して、 1 人で操作できるようになるまで、プロシージャに関するガイドを受けることをお勧めします。
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バックアップ要件の決定
SMS はインストール中に共有とアクセス権の既定のセットを作成します。しかし、インストール後に共有を追加作成し、アクセス権を更新することもあります。SMS サイト サーバーを新しいコンピュータに移す前に、現在のコンピュータ上のすべての共有を識別し、これらの共有に割り当てられているアクセス権を決定する必要があります。
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Systems Management Server における既定の共有と権限
次のリストは既定の共有と権限を示します。共有名は NEW というサイト コードのサイトに基づいています。
共有名 | リソース | 権限 |
SMSPKGD$ | D:\SMSPKGD$ | Everyone: フル コントロール |
CAP_NEW | D:\CAP_NEW | Everyone: フル コントロール |
Cinfo | D:\SMS\Cinfo | Everyone: フル コントロール |
LicMtr | C:\Swmtr | Everyone: フル コントロール |
SMS_NEW | D:\SMS | Everyone: フル コントロール |
SMS_SITE | D:\SMS\inboxes\despoolr.box\rec | Everyone: フル コントロール |
SMSLOGON | D:\SMSLOGON | Administrator: フル コントロール Everyone: 読み取り |
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共有とディレクトリ リスト
復元プロセス中に、すべてのサイト コンポーネントを古いサイト サーバーの時と同じドライブ文字上に置くようにしないと、サイトは障害を起こします。shares.txt に記録されている共有リストとドライブ/ディレクトリの場所を利用して、バックアップには入替え中のサイト サーバーの SMS に関係するすべてのドライブが含まれていることを確認します。
次のステップを実行して、SMS 共有とディレクトリの場所およびアクセス権を決定します。
共有リスト、ディレクトリ、およびアクセス権の作成
- コマンドプロンプトのオープンと次のコマンドの実行:
net share >\shares.txt
shares.txt ファイルはコマンドを実行するドライブのルートに作成されます。
shares.txt を編集して、以下のドライブとディレクトリの場所を記録します:
- コンピュータの再起動時に使うシステム ディレクトリ (マルチ ブートのオプションに注意)
- SQL Server
- 全データベース用の全デバイス (データベースのデバイスは複数のドライブ上に存在しています)。
- SMS サイト サーバー、CAP、および SMSLOGON ディレクトリ
- ソフトウェア メーターリング共有 (常にドライブ C 上)
- すべてのパッケージ共有 注: サイト サーバー ファイルの置かれているドライブが、以前にスペース不足を引き起こしたことがあるなら、SMS は別ドライブ上に別のパッケージ共有を作っているはずです。パッケージが個別に共有されているなら、このサイトは多数の場所で多数のパッケージ共有を持つことができます。
第 2 ステップで識別した、各ディレクトリと共有に割り当てられたアクセス権を記録します。
注: アクセス権を既定のアクセス権から更新していた場合は、このステップは特に重要となります。
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サイト バックアップの実行
サイト サーバーを新しいコンピュータに正常に移すには、まずサイト サーバーを切り離してから、バックアップと復元のプロセスを進めていく必要があります。
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サイトの切り離し
同期問題を避けるため、バックアップを始める前にサイト サーバーを完全に切り離す必要があります。
サイトサーバーの切り離し
以下のプロシージャを実行して、SMS サイト サービスを停止して無効とし、バックアップ プロセス中にサイトにデータが書き込まれることを防ぎます。これらのサービスを無効にしておくと、この状態でバックアップされるため、復元プロセス中の再起動で、誤ってサービスを再開してしまうことがありません。このプロシージャにより、WMI も停止し、無効にするので、システムが使うことも、SMS 管理コンソールが使うこともできません。さらに、このプロシージャは既定の SMS 共有と、SMS が作成したその他の共有に対する権限を削除します。これらの権限を削除することで、現在のデータへの書き込みアクセスを防止します。
注: このプロシージャは SQL Server のみをローカルにインストールしているサイトに適用します。お客様のサイトが SQL Server のリモート インストールを使用しているなら、このドキュメントの最後にある「リモート SQL Server の利用」を参照してください。
サイト サーバーのバックアップを行う SMS サイトサーバーのバックアップ タスクを使う予定があるのなら、このタスクを有効とします。
サービスダイアログ ボックスで、SMS_SITE_BACKUP サービス用の SMS サービスを除き、全 SMS サービスを停止し、無効とします。
Windows Management Service を停止し、無効にして、開始できないようにします。
既定の SMS 共有と、SMS が作成した他の共有に対する権限を削除します。
注: 共有と権限は、このドキュメントの以前のセクションで作成した shares.txt ファイル内に一覧で示します。
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セカンダリサイトの切り離し問題
SMS のサイト階層で他のサイト上のタスクを開始する唯一の方法は、SMS_SITE 共有にファイルをコピーするのが一般的です。しかし、セカンダリサイトの親となるプライマリサイトでは、セカンダリサイトをアップグレードするようなタスクは、SMS_SITE 共有にファイルをコピーせずに開始できます。プライマリサイトとセカンダリサイトの間に、このような親子関係が存在するため、セカンダリサイト上で SMS_SITE を無効にしても、ハードウェアの入替えや復元操作中は、プライマリサイト上と同じような保護効果は期待できません。
もしも、ハードウェアの入替え中に、セカンダリサイトがネットワーク上に残り、セカンダリサイトのサイト アップグレードが、このハードウェアの入替えまたはセカンダリサイトの回復中に行われた、または行われる予定があれば、セカンダリサイトの親サイト上で、SMS_SITE_COMPONENT_MANAGER と SMS_EXECUTIVE サービスを停止させて、親サイトがセカンダリサイトに影響するのを防ぎます。親サイトを利用できないようにする余裕はなく、アップグレード操作がハードウェアの入替えまたは回復操作に影響する可能性があるなら、セカンダリサイトをネットワークから切り離して、ハードウェアの入替えまたは回復操作中に、セカンダリサイトを完全に孤立させる必要があります。
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現在のサイト サーバーのバックアップとシャットダウン
サイト サーバーをバックアップするには 2 通りの方法があります。Windows NT のバックアップ ユーティリティ、またはサードパーティのバックアップ ユーティリティを実行すれば、完全なイメージによるバックアップを行えます。他には、SMS サイトサーバーのバックアップ タスクを実行することで、SMS サイトの個々のコンポーネントをバックアップできます。各々のタイプのバックアップを実行する方法を次に示します。
Windows NT のバックアップの利用
- 完全なイメージによるバックアップを行なえる Windows NT のバックアップ ユーティリティまたはその他のバックアップ ユーティリティを利用しているなら、サイト サーバー上の全 SMS サービスをシャットダウンします。
- すべてのセキュリティ情報とドライブを含めて、Windows NT、SQL Server、および SMS を完全なイメージでバックアップします。ドライブは、このドキュメントの以前のセクションで作成した、shares.txt ファイルに一覧で示されます。
- サイト サーバー以外のサーバーにバックアップを格納します。
- サイト サーバーを切断します。
SMS サイトサーバーのバックアップタスクを利用
- サイト サーバー上で、SITE_BACKUPSMS_service を開始することで、SMS サイトサーバーのバックアップを実行します。バックアップを有効にしていない場合は、\Site Settings\Database Maintenance\Tasks\ にある SMS 管理者コンソールを使って有効にします。サイトのコントロール ファイルが更新されれば、SMS_SITE_BACKUP サービスを開始することで、ただちにバックアップを実行できます。パッケージ ソースと共有に関するものは、サイト サーバーの自動バックアップ タスクに対する既定の設定では、含まれていないため、これらが含まれていることを確認してください。SMS サイトサーバーのバックアップ タスクを有効にしてから、サイト サービスを停止する必要があります。
- サイト サーバー以外のサーバーへのバックアップの格納。
- サイト サーバーを切断します。
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新しいサイト サーバーのセットアップ
新しいサイト サーバーには、元のサイト サーバーと同じコンピュータ名とドメイン名を付ける必要があります。新しいサーバーに Windows NT をインストールして、バックアップ イメージを復元するソフトウェアを実行する必要があります。完全なイメージのバックアップを復元するには、復元プロセスに先立って、SQL Server も SMS もインストールする必要はありません。
完全なイメージ バックアップの復元
完全なバックアップ イメージには、以前に説明したように、Windows NT、SQL Server、SMS およびアカウント データをすべて含みます。関連する情報は、Windows NT、SQL Server、およびシステム上のすべての異なるドライブに散らばっていいるため、完全な Windows NT のバックアップから復元すると、SMS には都合が良いことになります。完全なバックアップでは、これらの情報をすべて取り込むため、元のサーバー上と正確に同じ形で復元可能となります。
完全なイメージのバックアップからの復元
完全なバックアップ イメージには、以前に説明したように、Windows NT、SQL Server、SMS およびアカウント データをすべて含みます。関連する情報は、Windows NT、SQL Server、およびシステム上のすべての異なるドライブに散らばっていいるため、完全な Windows NT のバックアップから復元すると、SMS には都合が良いことになります。完全なバックアップでは、これらの情報をすべて取り込むため、元のサーバー上と正確に同じ形で復元可能となります。
完全なイメージのバックアップからの復元
完全なバックアップを新しいサイト サーバーに復元します。バックアップの復元に関する情報については、お客様のバックアップ ユーティリティのドキュメントを参照してください。
SMS、SQL Server、およびその他すべてのデータ ディレクトリが、元のサイト サーバー上で使われていたものと同じドライブ文字に復元されることを確認します。
注: ドライブ文字が変更されると、復元は失敗します。
元のサイト サーバーのコンピュータと新しいコンピュータ間のハードウェアの差異を適応させるため、ドライバを更新します。
コンピュータを再起動して、更新したドライバですべてのハードウェアが正しく動作することを確かめます。
SMS 共有に関する権限を復元します。
サービスのダイアログ ボックスで、すべての SMS サービスを開始し、すべてのサービスを自動にリセットしますが、SMS_SITE_BACKUP と SMS Hardware Inventory Agent サービスは手動のままにしておきます。
サービスのダイアログ ボックスで、WMI を有効にし、自動に設定します。
新しいサイト サーバーを再起動し、クライアント プロセスが通常のシーケンスで開始されることを確認します。
新しいサイト サーバーの設定が済むと、古いサイト サーバーは、プライベート ネットワークに移してコンピュータ名を変更し、両方のコンピュータが同一のネットワーク上で動作するようなことがあっても、矛盾を起こさないようにします。
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サイト コンポーネントのバックアップの復元
SMS サイト コンポーネントのバックアップの復元方法については、SMS 回復エキスパートを参照してください。復元プロセスの実行中は、新しいサイト サーバーが切り離されていることを確認します。新しいサイト サーバーの設定処理では、元のサイト サーバーと同じサーバー名上に同じ名前の共有を作成しますので、ネットワーク上で設定する限りは、サイト サーバーは切り離されている状態にはありません。サイト サーバーの設定を実行する前に、コンピュータをネットワークから外すか、他の SMS サイトの役割を持つシステムがアクセスすることのないプライベート ネットワークに接続します。
注:
- 元のサイト サーバーがユーザー ドメインのサイト サービス アカウントを使っていて、そのドメインのバックアップ ドメイン コントローラではなかったとすると、新しいサイト サーバーはそのネットワーク上にないため、サイト サービス アカウントの検証を試みた時点で、設定は失敗します。また、/NOACCTCHECK パラメータを付けて設定を行うと、サービスの開始は失敗します。グループの中で、「サービスとしてログオンする」ユーザー権限を有効にしたローカル アカウントで新しいサイト サーバーのインストールを実行します。 これによって、セットアップが完了してからサイト サーバーが起動し、内部設定が完了してから、バックアップしたサイトのコンポーネントの復元のためのシャットダウンを行います。復元が完了し、すべての共有とサービスを有効にした後に、新しいサイト サーバーでサイトのリセットを実行できるようになりますので、サイト サービスのアカウント名を、バックアップ時に使っていた名前に変更します。
- サイト サーバーが切り離されていると、回復エキスパートの準備、再作成、および復元ステップのみを行う必要があります。サイト サーバーが切り離されたままでなければ、回復エキスパートの修復ステップも行う必要があります。
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リモート SQL Server のインストール作業
以前のセクションで説明したように SMS サイト サーバーが切り離された後では、SQL Server に接続できません。サイト サーバーのハードウェア入替えに影響しないように、入替え対象のサイト サーバーの SQL Server 上の SMS_SQL_MONITOR サービスを確実に停止します。SQL Server のリモート インストールは動作させたままでもかまいませんし、サイト サーバーを切り離してから停止させることもできます。サーバー上にインストールされる別のデータベースへのアクセスを有効にしておいて、リモート コントロールのような SMS リモート ツールを使用しているヘルプデスクのサポート要員の業務を止めないようにします。
リモート SQL Server を新しいハードウェアに移すなら、現在の SQL Server を切り離すのと同じプロシージャに従います。これには、現在のサイト サーバーで動作している SMS_SQL_MONITOR サービスを停止し、サービス ダイアログ ボックス上で手動にリセットすることが含まれます。また、WMI を無効にして停止して、サイトのプロバイダがハードウェアの入替え中にデータベース処理に影響を与えることを防ぎます。別のリモート SMS サイト システムがこの SQL Server にインストールされていれば、これらのサービスと共有も切り離す必要があります。SMS サイトのどんな役割もアクセスできない、プライベート ネットワーク上に SQL Server が置かれているのでなければ、入替え中の SQL Server を共有する全サイトは SMS_SITE_COMPONENT_MANAGER サービスと SMS_EXECUTIVE サービスを停止させて、どのプロセスもデータベースにアクセスできないようにする必要があります。
注: 入替えが完了して、サイト プロバイダとその SMS_SQL_MONITOR の復元が完了してから、入れ替えた SQL Server を共有している全サイト サーバー上で、SMS のアップグレードを実行する必要があります。 SQL Server が切り離されたままであれば、ハードウェアの入替え中にサイトの異なるデータ コンポーネントがお互いに同期を取らないままになるようなことはありません。この理由から、リモート SQL Server を含むサイト サーバーのハードウェア入替え時だけが、両方ともではなく、サイト ファイル、または SQL Server データベースの片方だけを復元できる唯一のチャンスです。
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