SQL Server 2005 と Windows Server System Common Engineering Roadmap

SQL Server は Windows Server System の一部です。Windows Server System は、柔軟性の高いビジネス ソリューションの開発、配置、運用を簡素化する包括的な統合型サーバー インフラストラクチャです。

Windows Server System ファミリの主要部を成す SQL Server 2005 には、共通修正プログラム管理、Watson のサポート、および Microsoft Baseline Security Analyze などのツールを含む標準機能セットがあります。これらの機能セットにより、Windows Server System ユーザーに一貫性のある予測可能な操作方法を提供できます。

Windows Server System Common Engineering Roadmap の目標は、すべての Windows Server System 製品に実装する共通サービスを構築することです。 一連の共通サービスによりサーバー インフラストラクチャのレベルを高めて、Windows Server System のすべての製品のセキュリティ、信頼性、管理性、柔軟性の向上を実現します。 Windows Server System Common Engineering Roadmap は、以下の取り組みに基づいて作成され、顧客が現在および将来のビジネス課題に対応できるように考案されています。

このような柔軟性の高い情報テクノロジ (IT) を実現するため、現在、マイクロソフトでは以下の 3 つの主な取り組みに重点を置いています。

  • Microsoft .NET (マイクロソフトの Web サービス戦略) は、情報、人、システム、デバイスをソフトウェアでつなぎます。 すべてのマイクロソフト プラットフォームでサービス指向アーキテクチャを導入しているため、Web サービスを使用した接続型の高度なセキュリティ システムをすばやく構築、配置、管理、使用することが可能です。

  • DSI (Dynamic Systems Initiative) では、運用を考慮したシステムの実現を重視し、運用を継続的に監視して、ビジネス状況に応じて変更可能なモデルに基づいて動的に調整されるようになっています。 この取り組みでは、ハードウェア、ソフトウェア、およびサービスのベンダがモデルベースの管理で統一されるため、業界標準ハードウェアのメリットを享受し、IT 運用の簡素化、自動化、柔軟化を実現することが可能です。

  • 信頼できるコンピューティング は、セキュリティが堅固でプライバシー保護に優れ、信頼性の高いコンピューティング環境を構築し、ユーザーや IT 管理者にかかる負担を軽減することを目的とした長期的、全社的な共同作業です。

3 つの主な取り組みそれぞれの利点を以下に示します。

  • .NET により企業のビジネス統合の機動性が高まり、時、場所、機器を問わない情報通信が実現します。

  • Dynamic Systems Initiative では、管理および運用コストが削減され、信頼性が向上し、IT ライフ サイクル全体を通じて応答性が向上します。

  • 信頼できるコンピューティングは、コンピューティング業界に求められる高度なセキュリティ、プライバシー保護、信頼性、ビジネスの整合性を実現します。

2005 年の Common Engineering Criteria では、16 種類の仕様が定義され、Windows Server System 全体に適用されました。 2005 バージョンから開始したすべての Windows Server System 製品は、これらの基準に準拠しているか、または特殊な理由により基準の適用外となっており、将来のリリースで実装される予定です。マイクロソフトでは、お客様の要件に対応し、Windows Server System のビジョンを実現するため、今後も定期的に仕様を追加していきます。

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今後のステップ

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