Microsoft Online Services – 2011 年 7 月の新機能

発行日: 2011 年 7 月

この度 Microsoft Online Services 移行ツールが更新され、コマンドレッドが追加されました。これにより管理者が自分でユーザー アカウントのパスワード期限切れの設定、Exchange Online メール ボックスの権限設定とサーバー側の転送設定を管理できるようになりました。

  • Set-MSOnlineUserPasswordNeverExpire

    この新しいコマンドレットにより、管理者はユーザー アカウントのパスワードの有効期限が切れないように設定できます。マイクロソフトはセキュリティの視点から有効期限がないパスワードの使用はお勧めしていませんが、有効期限がないパスワードはしばしば業務アプリケーション用のアカウントや普段モニターされていないメール ボックス、メールが有効なハードウェア デバイス用のアカウントなどで必要になります。
    ユーザー アカウントに有効期限がないパスワードを設定した管理者は、組織が BPOS Standard から Office 365 に移行する前に Office 365 のパスワード要件を満たす新しいパスワードに一旦更新しておく必要があることを覚えておいてください。

  • Add-MSOnlineMailPermission

    このコマンドレットを使うと、管理者は Exchange Online メール ボックスに対して代理権限をつけることができます。代理人へのフルアクセス権限の提供や代理人への代理送信権限の設定が可能です。

  • Set-MSOnlineAlternateRecipient

    このコマンドレットを使うと、管理者は Exchange Online のサーバー側の転送ルールを設定することができ、Exchange Online メール ボックスに届いたメッセージを別の電子メール アドレスに転送できます。今回の更新で、転送先に配布リストも指定できるようになりました。

これらの新しいコマンドレットをサポートした新しい移行ツールはダウンロード センターから取得が可能です。