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/target:winmdobj (C# コンパイラ オプション)

/target:winmdobj コンパイラ オプションを使用すると、コンパイラは、Windows ランタイム バイナリ ファイル (.winmd) に変換できる .winmdobj 中間ファイルを作成します。 .winmd ファイルは、マネージ言語プログラムだけでなく JavaScript および C++ プログラムでも使用できます。

/target:winmdobj

解説

winmdobj 設定は、中間モジュールが必要であることをコンパイラに通知します。 これに対し、Visual Studio が C# クラス ライブラリを .winmdobj ファイルとしてコンパイルします。 .winmdobj ファイルは WinMDExp エクスポート ツールで送信され、Windows メタデータ ファイル (.winmd) が生成されます。 .winmd ファイルには、元のライブラリのコードと WinMD メタデータの両方が含まれています。メタデータは、JavaScript または C++、および Windows ランタイムで使用されます。

/target:winmdobj コンパイラ オプションを使用してコンパイルされたファイルの出力は、WimMDExp エクスポート ツール用の入力としてのみ使用するように設計されています。.winmdobj ファイル自体は直接参照されません。

/out オプションを使用しない限り、出力ファイル名は最初の入力ファイルと同じになります。 Main メソッドは必要ではありません。

コマンド プロンプトで /target:winmdobj オプションを指定すると、次の /out または /target:module オプションまでのすべてのファイルが、Windows プログラムを作成するために使用されます。

Windows ストア アプリ用に Visual Studio IDE でこのコンパイラ オプションを設定するには

  1. ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトのショートカット メニューを開き、[プロパティ] をクリックします。

  2. [アプリケーション] タブをクリックします。

  3. [出力の種類] ボックスの一覧で、[WinMD ファイル] をクリックします。

    [WinMD ファイル] オプションは、Windows ストア アプリケーション テンプレートでのみ使用できます。

このコンパイラ オプションをプログラムで設定する方法については、「OutputType」を参照してください。

使用例

次のコマンドは .winmdobj 中間ファイルに filename.cs をコンパイルします。

csc /target:winmdobj filename.cs

参照

関連項目

/target (C# コンパイラ オプション)

その他の技術情報

C# コンパイラ オプション