IIsIPSecurity

IIsIPSecurity オブジェクトは、IP アドレスおよびドメイン アドレス別にアクセス権を設定するカスタム ADSI オブジェクトです。

IIsIPSecurity のブール型プロパティである GrantByDefault によって、ユーザーによるアクセスが既定で許可されるか、または拒否されるかが決まります。

GrantByDefault を TRUE に設定すると、アクセスを拒否するように指定したものを除くすべての IP アドレスとインターネット ドメインがアクセスを許可されます。特定の IP アドレスおよびドメインに対してアクセスを拒否するには、IPDeny プロパティおよび DomainDeny プロパティを使用します。

   IPDeny および DomainDeny は、GrantByDefault が TRUE に設定されている場合のみ有効です。

GrantByDefault を FALSE に設定すると、アクセスを許可するように指定したものを除くすべての IP アドレスおよびドメインが、既定でアクセスを拒否されます。特定の IP およびドメインに対してアクセスを許可するには、IPGrant プロパティおよび DomainGrant プロパティを使用します。

   IPGrant および DomainGrant は、GrantByDefault が FALSE に設定されている場合のみ有効です。

ADsPath

サーバーのルート仮想ディレクトリの場合

IIS://MachineName/W3SVVC/N/ROOT

MachineName には、任意の名前、または "LocalHost" を指定できます。

特定の仮想ディレクトリの場合

IIS://MachineName/W3SVC/N/ROOT/vdirName

MachineName には、任意の名前、または "LocalHost" を指定できます。

構文

varReturn = object.Method

 

要素
  • varReturn
    メソッドの戻り値を受け取る変数です。
  • object
    通常は、直前の GetObject 操作の結果として、IIsIPSecurity オブジェクトを含んでいる変数です。
  • Method
    選択したオブジェクト メソッドです。
有効な場所
キー タイプ メタベース パス
IIsWebService /LM/W3SVC/
IIsWebServer /LM/W3SVC/1
IIsWebFile /LM/W3SVC/1/ROOT/vdirName/text.htm
IIsWebDirectory /LM/W3SVC/1/ROOT/vdirName/subdirectory
IIsFtpVirtualDir /LM/SMFTPSVC/1/ROOT/vdirName
IIsFtpService /LM/SMFTPSVC/
IIsFtpServer /LM/SMFTPSVC/1
IIsWebVirtualDir /LM/W3SVC/1/ROOT/Samples
IIsIPSecurity のプロパティ
IPDeny このメソッドは、サーバーへのアクセスを拒否されている IP アドレスの配列にアクセスします。
IPGrant このメソッドは、サーバーへのアクセスを許可されている IP アドレスの配列にアクセスします。
DomainDeny このメソッドは、サーバーへのアクセスを拒否されているドメインの配列にアクセスします。
DomainGrant このメソッドは、サーバーへのアクセスを許可されているドメインの配列にアクセスします。
GrantByDefault

   このプロパティは、IIsIPSecurity オブジェクトのコンテキストで使用される場合のみ有効です。

このブール型プロパティによって、アクセスが既定で許可されるかどうかが決まります。GrantByDefault が TRUE に設定されている場合は、IPDeny プロパティおよび DomainDeny プロパティを使用して、特定の IP アドレスおよびドメインからのアクセスを拒否できます。GrantByDefault が FALSE に設定されている場合は、IPGrant プロパティおよび DomainGrant プロパティを使って、特定の IP アドレスおよびドメインからのアクセスを許可できます。
メタベース プロパティ
ADSI オブジェクト プロパティ 複数のオブジェクトで有効な一連のプロパティです。
IPSecurity このプロパティでは、URL に対する IP のアクセス制限を指定します。このプロパティを使用し、クライアント ブラウザの IP アドレスまたは DNS ホスト名をもとに、そのブラウザに対してアクセスを許可または拒否することができます。