XAML の作業

Extensible Application Markup Language (XAML) ("ザムル" と読みます) は、Microsoft が開発した XML ベースのマークアップ言語です。 XAML は、Microsoft Visual Studio または Blend for Visual Studio で開発するアプリケーションのビジュアル プレゼンテーションの背後にあるマークアップです。コード エディター内で手動で直接編集するか、[デザイン] ビューでプロパティをビジュアル形式で変更することにより、Blend 内で XAML コードを編集できます。

Blend for Visual Studio の新しい XAML 編集機能の詳細については、「What’s new in Visual Studio 2013 Preview for authoring Windows Store XAML apps (Visual Studio 2013 Preview の Windows ストア XAML アプリケーション開発用の新機能)」を参照してください。

XAML と Microsoft .NET Framework

XAML は Microsoft .NET Framework の一部であり、Windows ベースのアプリケーションと Web ブラウザー ベースのクライアント アプリケーションのビジュアル プレゼンテーションを処理します。 コントロール、テキスト、イメージ、図形、アニメーションなどの要素を定義して、XAML で UI 全体を作成できます。 ただし、XAML は宣言型であるため、実行時のロジックをアプリケーションに追加する場合は、コードを追加する必要があります。 ランタイム ロジックがない場合は、アプリケーションがユーザーの操作を実行、または操作に応答することはできません。

XAML ベースのアプリケーションに対応するコードは、XAML ドキュメントとは別のファイルに保存されます。 このように UI 設計 (プレゼンテーション) から基になるコードを分離すると、開発者とデザイナーが同じプロジェクトでより緊密に協調して作業を進めると同時に、アプリケーションの外観をコードから分離するというベスト プラクティスをより的確に順守することができます。このベスト プラクティスのことを、Model View ViewModel (MVVM) というアーキテクチャ パターンに従うモデルと呼ぶこともあります。

Visual Studio は、アプリケーションのランタイム ロジックを開発するための最適なツールです。 Blend は、アプリケーションのビジュアル プレゼンテーションをデザインするための最適なツールです。 開発者は、Blend と Visual Studio の間を気軽に切り替えながら 1 つのプロジェクトの作業を進めることができます。 Blend から Visual Studio に移るときは、ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトを右クリックし、[Blend で開く] をクリックします。 Blend から Visual Studio に移るときは、[プロジェクト] パネルで、プロジェクトを右クリックし、[Visual Studio で編集] をクリックします。

ヒント

プロジェクト ファイルは、同じコンピューター上の Blend と Visual Studio の両方で同時に開いておくこともできます。一方のツールでファイルに変更を加えて保存し、他方のツールに切り替えると、プロジェクトの最新バージョンを表示するためにファイルを再読み込みするかどうかを確認するメッセージが表示されます。

Blend と Visual Studio を使用してアプリケーションのプレゼンテーション層をデザインする方法の詳細については、「Blend におけるオブジェクトおよびプロパティの使用」を参照してください。

XAML と分離コード ファイルの関係

Blend では、ドキュメントの XAML は .xaml ファイルに保存されます。 XAML ドキュメントに対応する、基となるコードは、ドキュメントと同じ名前で、.cs、.cpp、または .vb の拡張子が付いたファイルに保存されます。

プロジェクトをビルドする際には、パーサーがそのプロジェクトの .xaml ファイルを読み取り、エラーが見つかった場合はエラー内容を報告します。 同様に、Blend で既存のプロジェクトを開くと、XAML パーサーがプロジェクト フォルダーに含まれる .xaml ファイルを読み取り、要素群を解析したうえで、[デザイン] ビューのアートボード上にドキュメントを表示します。 どちらの場合も、パーサーでエラーが検出された場合はアートボードが使用できない状態になり、Blend がエラー メッセージを表示します。このメッセージ内のリンクをクリックすると [コード] ビューが開き、該当するエラーを解決できます。 解析エラーは [結果] パネルの [エラー] タブにも表示されます。

詳細については、次のトピックを参照してください。

各コントロールの構文については、いずれも MSDN にある「コントロール ライブラリ」を参照するか、「クラス ライブラリ」内で XAML 要素を検索してください。