チュートリアル : テストを実行し、コード カバレッジを表示する
プロジェクトのコードのうちどの部分が実際にテストされたかを確認するには、Visual Studio Team System テスト ツール のコード カバレッジ機能を使用します。これを行うには、まず実行構成を編集してカバレッジの測定対象のコードを含むアセンブリを指定します。次に、そのコードに対するテストを実行します。ウィンドウに、コード カバレッジの詳細な統計情報が表示されます。また、テストされたコードを行ごとに確認することもできます。
前提条件
チュートリアル : 単体テストの作成と実行 の「単体テストを実行してコードを修正する」の手順を実行します。これによって、次の手順で実行する 2 つのテストが作成されます。
テストを実行し、コード カバレッジを表示する
テストを実行し、コード カバレッジを表示するには
ソリューション エクスプローラで、ソリューションの名前を指定します。チュートリアル : 単体テストの作成と実行 のプロジェクトを使用している場合、ソリューション名は Bank になります。このソリューションには、テスト中のコード (CUT: code-under-test) が含まれます。
ソリューション エクスプローラの [Solution Items] で、実行構成ファイル localtestrun.testrunconfig をダブルクリックします。
[localtestrun.testrunconfig] ダイアログ ボックスが表示されます。
[コード カバレッジ] をクリックします。
[インストルメント化する項目を選択する] で、パスに <Solution Directory>\Bank\bin\Debug と示されている Bank.dll の横のチェック ボックスをオンにします。
メモ : 実装に TestProject1.dll を選択すると、CUT メソッドだけではなく、テスト プロジェクトのメソッドのコード カバレッジ情報も生成されます。
[名前を付けて保存] をクリックし、[保存] をクリックし、[OK] をクリックします。
[テスト] メニューの [アクティブなテストの実行構成の選択] をポイントします。ソリューションに存在するすべてのテスト実行構成がサブメニューに表示されます。編集した実行構成 (localtestrun.testrunconfig) の横にあるチェック ボックスをオンにします。この実行構成がアクティブなテスト実行構成になります。
[テスト マネージャ] で、[CreditTest] の横および [DebitTest] の横のチェック ボックスをオンにし、[テストの実行] ボタンをクリックします。
この 2 つのテストが実行されます。
[テスト結果] ツール バーの [コード カバレッジの結果] をクリックします。
[コード カバレッジの結果] ウィンドウが開きます。
[コード カバレッジの結果] ウィンドウの [階層] 列には、最新のテスト実行で実行されたすべてのコード カバレッジのデータを含む 1 つのノードが表示されます。このテスト実行ノードには、<ユーザー名>@<コンピュータ名> <日付> <時刻> という形式の名前が付けられます。このノードを展開します。
Bank.dll アセンブリ、BankAccountNS 名前空間、および BankAccount クラスのノードを展開します。
BankAccount クラス内の各行は、このクラスの各メソッドを表します。このテーブルの列には、個々のメソッド、クラス、および名前空間全体のカバレッジ統計情報が表示されます。
Debit メソッドの行をダブルクリックします。
Class1.cs ソース コード ファイルが開き Debit メソッドの箇所が表示されます。このファイルでは、コードが強調表示されています。緑で強調表示されている行は、テスト実行で実行された行です。赤で強調表示されている行は実行されなかった行です。スクロールすると、このファイルのその他のメソッドのカバレッジを確認できます。
手順 7 で TestProject1.dll のチェック ボックスをオンにした場合には、単体テストのソース コードが含まれる Class1Test.cs を開いて、どのテスト メソッドが実行されたかを参照できます。このソース コードも同じ基準で強調表示されています。緑は実行されたコードを示し、赤はテスト実行で実行されなかったコード パスを示します。
参照
処理手順
チュートリアル : 単体テストの作成と実行
方法 : テスト実行構成を指定する
方法 : テスト実行構成を適用する