TFS のレポート、データ ウェアハウス、および Analysis Services キューブの管理

インストール時に SQL Server Reporting Services を追加した場合、オンプレミス Team Foundation Server (TFS) の配置の構成ではデータ ウェアハウスと SQL Server Analysis Services キューブも構成されます。 これらのサービスを以前に追加しておらず、今すぐ追加する場合は、「 チーム プロジェクトへのレポートの追加」を参照してください。

レポート ウェアハウスは、リレーショナル データベースと Analysis Services データベースで構成する従来型のデータ ウェアハウスです。

データ ウェアハウスのアーキテクチャ

TFS 配置の 1 つの配置内の各プロジェクト コレクションで定義されている全チーム プロジェクトのレポート可能データは、すべて 1 つのリレーショナル データベース (Tfs_Warehouse) に書き込まれます。 そのウェアハウスのデータは、処理されて、Analysis Services キューブ (Tfs_Analysis) に書き込まれます。 データを 1 つのデータ ウェアハウスに収集することによって、チーム プロジェクトおよびプロジェクト コレクション間のレポート作成がサポートされます。 詳細については、「TFS データ ウェアハウスのコンポーネント」を参照してください。

SQL Server Reporting Services を使用すると、多数の既定の Excel レポートおよび SQL Server Reporting Services レポートにアクセスできます。 これらのレポートでは、作業項目、バージョン管理、テスト結果、およびビルドの測度が集計されます。 「Visual Studio ALM のレポートの作成、カスタマイズ、および管理」を参照してください。

これらのサービスを利用しない場合は、操作データ ストアから直接作業項目クエリから状態と傾向のグラフを作成できます。

レポートまたはレポート機能を表示、追加、更新、カスタマイズする

作業項目フィールドは、作業項目の種類のデータの追跡、クエリのフィルター条件の定義、およびレポートの設計に使用します。 レポート機能をサポートするには、フィールドの追加または既存のフィールドの属性の変更を実行します。 フィールドを追加または修正するときは、体系的な名前付け規則を適用して、データがキューブのフォルダーに論理的にグループ化されるようにしてください。 詳細については、「レポート作成をサポートするための作業項目フィールドの追加および変更」を参照してください。

チーム プロジェクト用のレポートを一括で追加または更新するには、「チーム プロジェクトへのレポートのアップロード」を参照してください。

Reporting Services レポートを管理するには、「Reporting Services レポート (SSRS)チーム プロジェクトへのレポートのアップロード」を参照してください。

チーム プロジェクトの作成に使用するプロセス テンプレートによっては、既に複数のレポートが定義されている場合があります。 これらのレポートをさらにカスタマイズしたり、レポートを新規作成することができます。 これらのレポートには、作業項目の種類に追加した新しいデータ フィールドを含めることができます。 「Visual Studio ALM のレポートの作成、カスタマイズ、および管理」を参照してください。

レポートを表示および作成するアクセス許可を管理する

キューブ内のデータにアクセスするレポートを作成するには、チームのメンバーを TFSWarehouseDataReader ロールに追加する必要があります。 レポート内でデータを表示または更新するには、チームのメンバーを 1 つ以上の Report Server ロールに追加する必要があります。 「Visual Studio ALM 用データ ウェアハウスのデータベースへのアクセスの許可」を参照してください。

ウェアハウスにあるデータを表示するアクセス許可を持つユーザーは、TFS の配置内の全チーム プロジェクト コレクションにホストされているすべてのチーム プロジェクトのデータを表示できます。 チーム プロジェクトまたはコレクションへのアクセスを制限する方法はありません。

データ ウェアハウスと Analysis Services キューブの管理とトラブルシューティング

ウェアハウスと Analysis Services キューブを管理して、次のシナリオに対応することができます。

  • データ ウェアハウスの処理をブロックするエラーの修正。 レポート可能なフィールドの属性セットがチーム プロジェクト コレクション間で異なる場合に、スキーマの競合が発生します。 スキーマが競合すると、更新されたデータのウェアハウスとキューブへの移動がブロックされます。 スキーマの競合をすべて修正し、処理のブロックを解除して、レポートを最新のデータで更新する必要があります。

    データ ウェアハウスで発生しているスキーマ競合の解消」を参照してください。

  • 必要に応じてデータ ウェアハウスまたはキューブを更新する。 最新ではないか、データが欠落しているレポートの問題を解決する。 更新されていないか、データが欠落しているレポートの問題を解決するには、データ ウェアハウスを手動で処理することが必要な場合があります。 また、ウェアハウス処理ジョブに関連するアプリケーション層サーバーのイベント ビューアーで発生したエラーをトラブルシューティングすることができます。

    TFS データ ウェアハウスと Analysis Services キューブの手動処理」を参照してください。

  • スキーマを再作成して、データ ウェアハウス データベースをビルドし直す。 Team Foundation のデータ層サーバーの移動、復元、名前の変更、またはフェールオーバーを実行した後に、ウェアハウスとキューブをリビルドします。全体的なレポートにアクセスするには、データ層サーバーの移動、復元、名前の変更、またはフェールオーバーを実行するたびに、データ ウェアハウスをリビルドする必要があります。

    TFS データ ウェアハウスとキューブのリビルド」を参照してください。

  • データ ウェアハウスまたはキューブの更新間隔を変更する。 ウェアハウスまたはキューブに対して、更新間隔やその他のプロセス制御設定を変更します。 ウェアハウスの既定プロパティは TFS のインストール時に設定されますが、要件の変化に応じてこの既定値を後で変更することもできます。 変更が必要になる可能性のあるプロパティとしては、データ ウェアハウス内でデータを更新する頻度、およびデータ ウェアハウスへのユーザー アクセスを制御するセキュリティ設定の 2 つがあります。

    データ ウェアハウスまたは Analysis Services キューブのプロセス制御設定の変更」を参照してください。

Q & A

Q: 各フィールドのレポート可能属性の詳細はどこで確認できますか。

A: 既定のフィールド セットは、リレーショナル ウェアハウス データベースまたはキューブに表示されます。 これらのフィールドには、DetailDimension、または Measure というレポート可能属性値があります。 レポート可能フィールドの定義を確認するには、「Visual Studio ALM のレポート可能フィールド参照」を参照してください。

Q: SQL Server と TFS のリレーションシップと依存関係はどのようになっていますか。

A:SQL Server と SQL Server Reporting Services について」を参照してください。

Q: データ ウェアハウスのチーム プロジェクト コレクションに対してデータの追加や削除はできますか。

**A:**チーム プロジェクト コレクションのレポート構成を編集すると、データ ウェアハウスに入るデータを有効または無効にできます。 レポート サーバーを配置に追加した後、チーム プロジェクト コレクションとそのコレクション内のプロジェクト用にレポート リソースを構成できます。 「チーム プロジェクト コレクションの管理」を参照してください。

Q: データ ウェアハウスに新しいデータ型を追加するにはどのようにすればよいですか。

A: データ ウェアハウスに新しいデータ型を追加するには、ウェアハウス アダプターを実装します。 詳細については、「データ ウェアハウスの機能拡張」を参照してください。