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Team Foundation Background Job Agent

Visual Studio Team Foundation Background Job Agent サービスには、Team Foundation の Web サービスおよびジョブ向けに汎用のスケジュール機構が用意されています。 この Windows サービスは、新しいチーム プロジェクト ウィザードやチーム プロジェクト コレクションの作成ウィザードなど、各種ウィザードにより生じるタスクの実行にも使用されます。 このサービスでは、Team Foundation Server (TFS) のサービス アカウント (TFSService と呼ばれます) が使用されます。 このサービスは、Team Foundation の論理アプリケーション層で Web サービスまたは Web アプリケーションを実行しているサーバーで実行されます。 正しく動作するには、Team Foundation Background Job Agent サービスのサービス アカウントに、実行するタスクに必要なアクセス許可が必要です。

一部の Team Foundation サービスには、定期的に繰り返し生じるタスクがあります。 たとえば、管理者が、毎夜 1 回ビルドが実行されるようにスケジュールする必要があるとします。 そのためには、自動的にスケジュールされるイベントをビルド サービスが登録情報データベースに設定できるようにする必要があります。 Team Foundation Background Job Agent サービスには、Team Foundation を実行するサーバーで繰り返し実行されるタスクをスケジュールする単一の Windows ベースのサービスが用意されています。 このサービスは登録情報データベースを通じて実行され、スケジュールされるイベントを持つすべての Team Foundation Server の Web サービスを識別し、これらのタスクをスケジュールします。

重要

チーム プロジェクト コレクションの作成などの管理タスクを実行するには、Team Foundation Background Job Agent で使用されるサービス アカウントに特定のアクセス許可が付与されている必要があります。詳細については、「Team Foundation Server におけるサービス アカウントと依存関係」を参照してください。

インスタンス

Team Foundation のアプリケーション層サーバー上で実行される Team Foundation Background Job Agent サービスのインスタンスは 1 つだけです。 既定では、サービスは Team Foundation Server のインストール時に指定したサービス アカウントで実行されます。 アプリケーション層サーバー上のこのサービスのステータスを表示するには、サービスを開き、参照してサービスを検索します。

アクセス許可

Team Foundation Background Job Agent サービスでは、TFS と同じサービス アカウント (TFSService) が使用されます。 正しく動作するには、このアカウントに次のアクセス許可が必要です。

  • サービスとしてログオン

  • Team Foundation Server で使用される SharePoint Web アプリケーションのファーム管理者グループ

  • TFSExecRole、または Team Foundation Server で使用されるデータベースに対する次の両方のアクセス許可

    • db_owner

    • db_create

前提と制約

Team Foundation Background Job Agent サービスは、すべてのアプリケーション層サーバーで継続的に実行されます。 管理者は、このサービスを手動で停止または開始する必要はありません。ただし、システムの回復時は例外です。 たとえば、データベースを復元する場合は、事前にこのサービスを停止する必要があります。 サービスは、サーバーが再起動されたときに自動的に再起動される必要があります。

管理者は、Team Foundation Background Job Agent サービスを直接設定しません。 スケジュール設定が必要なタスクは、Team Foundation ビルドなど、Team Foundation の個別のコンポーネント内で直接設定されます。 イベントが追加または削除されると、サービスによって、登録情報データベース内でスケジュールされたタスクが自動的に再設定されます。

Team Foundation Background Job Agent サービスは、各エラーについて、1 つのインスタンスのみログに記録します。そのエラーが解決されて成功メッセージがイベント ログに記録されるか、またはサービスが手動で再起動されるまではその状態が続きます。 イベント ログを監視してそのエラー メッセージをチェックする場合は、まずサービスを停止して再起動する必要があります。

Team Foundation Background Job Agent サービスは、汎用のスケジュール機構として設計されていません。 曜日、時間、および分よりも詳細なスケジュール単位に対応するようには設計されていません。 ほとんどの管理者は、このレベルよりも詳細な単位でタスクをスケジュールする必要がありません。

参照

処理手順

SQL Server Reporting Services のサービス アカウントまたはパスワードの変更

その他の技術情報

Team Foundation Server のサービス アカウントまたはパスワードの変更