コブランディング テンプレート ファイル
コブランディング テンプレートは、プロバイダのサイトが提供するファイルで、コブランディングをサポートする任意のページ内に含める JavaScript ファイルとして使用します。このファイルにより、コブランディングするページで使用される既知の定義済み JavaScript 変数に新しい値が提供されます。fixed レイアウトのコブランディングの場合は、それらの JavaScript 変数によってユーザー インターフェイス (UI) の特定の領域 (テキスト ブロックの内容や見出しのテキストなど) が表示されます。flexible レイアウトのコブランディングの場合は、それらの変数がコンテンツの個別の領域だけでなく全体的に適用されます。たとえば、ページの <BODY> 全体の HTML が提供されます。
プロバイダのサイトが提供するコブランディング テンプレート ファイルの応答出力は、1 つまたは複数の文字列変数を含むテキストのみの JavaScript ファイルにする必要があります。以下に、fixed レイアウト変数のみを含むコブランディング テンプレートの例を示します。この例では、コブランディング テンプレートの場所にあるコードはサーバーで生成されるコードになっていません。このコブランディング テンプレートは変数を宣言する簡単な JavaScript ファイルであり、このファイルで指定された出力要件に合わせてサーバー上のソース ファイルが調整されます。
// file cobrand.js
CBLogo="https://www.adventure-works.com/top_logo.gif";
CBLogoHREF="https://www.adventure-works.com";
CBALERTTxt1="This is the small text area in the center of the Sign-In page.";
CBALERTTxt2="This is the resizable column on the right side.";
Microsoft® .NET Alerts Web ページは、fixed レイアウトと flexible レイアウトの両方のコブランディングをサポートします。ただし、fixed レイアウトと flexible レイアウトの変数および手法を同時に使用することはできません。コブランディング テンプレートに fixed レイアウト変数と flexible レイアウト変数の両方が存在する場合は、flexible レイアウトが優先され、fixed レイアウトのコブランディング変数は使用されません。ほとんどのサイトでは、ユーザー側の操作手順をより自由に制御できる flexible レイアウトの手法が好んで使用されます。
コブランディングされたベージを生成する時点で該当するコブランディング テンプレート ファイルを利用できなかった場合は、.NET Alerts のインターフェイス ブロックだけがそのページに表示されます。
重要 サブスクリプション ミラーリング操作で Secure Sockets Layer (SSL) の技術を使用するように構成されたサイトの場合は、コブランディング テンプレートを SSL 対応の URL から提供しなければなりません。 そうしないと、一部のブラウザでは、混合内容の警告メッセージが表示され、コブランディングされたページが正しく表示されず、ユーザーは操作しにくくなります。
flexible レイアウト変数
CBALERTHead
<HEAD> セクション内のコンテンツ (エラー ページの場合も含む) を指定する文字列です (該当する場合)この文字列には <HEAD> タグを入れないでください。ページを生成する時点で自動的に挿入されます。
この変数は、Microsoft .NET Passport のコブランディングで使用する CBLoginHead とほぼ同じものです。
CBALERTBody
<BODY> セクション内のコンテンツを指定する文字列です。この変数が示す HTML 構造の中では、.NET Alerts のインターフェイス ブロックを挿入する本文内の位置に "ALERT_UI" というトークンを入れる必要があります。このトークンは大文字と小文字が区別されるため、必ず大文字で表記してください。また、.NET Alerts のインターフェイス ブロックのサイズはローカライズの種類によって異なるため、サイズの変化に対応できるようにテンプレートを設計する必要があります。[使用条件] と [プライバシー] の各リンクはコブランディングされたページに挿入される .NET Alerts インターフェイスのブロックに表示されるため、コブランディング テンプレートにはこれらのリンクを入れないでください。
この文字列には <BODY> タグを入れないでください。ページを生成する時点で自動的に挿入されます。
この変数は、.NET Passport のコブランディングで使用する CBLoginBody とほぼ同じものです。
fixed レイアウト変数
CBALERTTxt1
ページ上のコブランディング ロゴの下側に表示するテキスト文字列を指定します。この文字列が空または null の場合は、ネットワークの既定のテキストが表示されます。このフィールドには HTML タグを使用できます。ただし、この文字列は限られた四角形領域への document.write 操作の中で表示されるため、簡単なテキストだけにすることをお勧めします。この文字列の長さは 200 バイト以内にしてください。それより長い部分は表示時に切り捨てられるため、HTML タグの不整合が発生するおそれがあります。この変数は、.NET Passport のコブランディングで使用する CBSigninTxt1 とほぼ同じものです。
CBALERTTxt2
ページ上のコブランディング ロゴの右側に表示するテキスト文字列を指定します。この文字列が空または null の場合は、ネットワークの既定のテキストが表示されます。このフィールドには HTML タグを使用できます。幅が 295 ピクセルを超えるグラフィックを使用すると、.NET Alerts インターフェイス ブロックの位置がずれたり折り返されたりして、サインイン時にユーザーが操作しにくくなります。グラフィックの幅が 295 ピクセルを超える場合は、flexible レイアウトのコブランディングの手法を使用してください。
この変数は、.NET Passport のコブランディングで使用する CBSigninTxt2 とほぼ同じものです。
CBLogo
コブランディング ロゴの GIF (Graphics Interchange Format) ファイルを表示する適切な形式の URL を指定します。この文字列が空または null の場合は、既定の画像が表示されます。flexible レイアウトのコブランディング変数を使用している場合、このロゴ画像は表示されません。このグラフィックを .NET Alerts ページに表示するときは、WIDTH 属性と HEIGHT 属性によって幅 468 ピクセル、高さ 60 ピクセルに指定する必要があります。このサイズに一致しない画像は、すべて変形します。
この変数は、.NET Passport のコブランディングで使用する同名の変数とほぼ同じものです。
CBLogoHREF
CBLogo で指定された画像のリンク先を示す省略可能な URL です。