Windows 7 の VHD 形式ファイル利用について
澤田 賢也 (MS MVP for Small Business Server)
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VHD を使ってみる (応用編)
VHD ネイティブ ブート
VHD ネイティブ ブートによるインストールをする場合: (Enterprise, Ultimate のみ)
1. Windows 7 インストール DVD からマシンを起動します。
2. 「次へ」を選択します。
3. 「コンピューターを修復する」を選択します。
4. 「次へ」を選択します。
5. 「コマンド プロンプト」を表示させます。
6. コマンド プロンプトで、以下のコマンド (太字の部分) を入力します。
X:\>diskpart
Microsoft DiskPart バージョン 6.1.7600
Copyright (C) 1999-2008 Microsoft Corporation.
コンピューター: WINDOWS7RTM
DISKPART> list disk
ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT
### ミック
------------ ------------- ------- ------- --- ---
* ディスク 0 オンライン 465 GB 0 B
DISKPART> select disk 0
ディスク 0 が選択されました。
DISKPART> create partition primary
DiskPart は指定したパーティションの作成に成功しました。
DISKPART> format FS=NTFS LABEL="NEW VDISK" Quick
100% 完了しました
DiskPart は、ボリュームのフォーマットを完了しました。
DISKPART> assign letter=C:
DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。
DISKPART> create vdisk file=c:\VHD\Windows7RC.vhd maximum=100000 type=expandable
100% 完了しました
DiskPart により、仮想ディスク ファイルが正常に作成されました。
DISKPART> select vdisk file=C:\VHD\Windows7RC.vhd
DiskPart successfully selected the virtual disk file.
DISKPART> attach vdisk
100% 完了しました
DiskPart により、仮想ディスク ファイルがアタッチされました。
DISKPART> exit
DiskPart を終了しています...
X:\>setup |
7. OS のインストールが完了すると、起動メニューにインストールした OS の名前が表示され、VHD ネイティブ ブートによる Windows 7 が起動します。
※ DiskPart 中で Format した C: ドライブは、VHD ネイティブ ブートによって起動した Windows 7 では、D: ドライブとして利用できます。
いかがでしたか。Windows 7 では、VHD ファイルを物理ドライブとほとんど変わらず扱うことができることがお分かりになっていただけたと思います。今回ご紹介したのは VHD ファイルの基本的な操作の一部となります。
使用できるエディションは限定されますが、VHD ネイティブ ブートを使えば、クライアントのバックアップが簡素化されるだけでなく、大量のクライアント展開も非常に簡単にでき、クライアントの維持管理が軽減されるのではないかと期待をしています。
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