ThinkPad ではネットワーク アダプターが二つあるので、診断するネットワーク アダプターの問い合わせが行われます。ここではスイッチを切っている「ワイヤレス ネットワーク接続」を選択します。
少し待つと、(わざとスイッチを切っているので) Windows 7 が正しく「ワイヤレス機能を有効にします」という解決案を提示してきました。ThinkPad のワイヤレス LAN の電源を入れてから「問題が解決されたかどうかをチェックする」をクリックします。
少しの間、Windows がトラブルが本当に解決しているかどうか、確認作業を行います。
ワイヤレス機能の無効状態が解決済みであるということを Windows 7 が認識しました。これですべての問題が解決していれば、「閉じる」か「トラブルシューティング ツールを終了する」を押せばトラブルシューティング ツールは終了します。 もしこのトラブルシューティング ツールで解決しない場合、「その他のオプションを参照する」をクリックしてください。ヘルプの参照、コミュニティへの質問といった代替手段が提示されます。
今回のようにネットワークの接続が行えない場合、ネット以外の手段で解決しなくてはなりません。たとえばメーカー製のパソコンであれば、メーカー サポートに電話して問い合わせることになるでしょう。
このトラブルシューティング ツールのおかげで、一つの場所で集中的にトラブルの原因解析ができる可能性が高くなりました。私は幸いこのツールで対処しなくてはならないトラブルに陥ったことはないのですが、最初のステップとして実行するものとして使えば役立つと思います。
より高度なトラブル対応を行う場合
手順を説明しながらでないと相手が理解できないような込み入った問題に対しては、再現方法を画像付きでファイルにしてくれるための専用ツールが付属しました。
今まではお客様と開発者で問題の再現手順を箇条書きにしてメールで報告したり、手順を一つずつ画像にして、Excel や Word に貼り付けて送ったりした方も多いと思います。なぜ今まで標準で入っていなかったのだろうと思うくらい便利なので、ぜひ活用してください。
図 13: コントロール パネルから探す (拡大図)
起動するためには、コントロール パネルなどにある検索ボックスから "record" というキーワードで検索するか、「名前を付けて実行」もしくはコマンド プロンプトより、psr.exe と指定してください。すると図 14 の問題ステップ記録ツールが表示されます。
図 14: 問題ステップ記録ツール