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グループ ポリシーによる Windows 10 のスタート画面のカスタマイズ

Windows 10 Enterprise と Windows 10 Education では、グループ ポリシー オブジェクト (GPO) を使って、カスタマイズしたスタート画面のレイアウトをドメイン内のユーザーに展開できます。 イメージを再作成することなく、レイアウトが含まれている .xml ファイルを上書きするだけで、スタート画面のレイアウトを簡単に更新できます。 これにより、スタート画面のレイアウトをさまざまな部署や組織に合わせて最小限の管理オーバーヘッドでカスタマイズできます。

このトピックでは、ユーザーのサインイン時にカスタマイズされたスタート画面のレイアウトを表示するようにグループ ポリシー設定を更新する方法について説明します。 これらの設定を使ってドメイン ベースの GPO を作成することで、カスタマイズしたスタート画面のレイアウトをドメイン内のユーザーに展開できます。

警告  

スタート画面のフル レイアウトをこの方法で適用すると、ユーザーはスタート画面でアプリをピン留めしたり、ピン留めを外したり、アンインストールしたりできません。 ユーザーは [すべてのアプリ] ビューですべてのアプリを表示して開くことはできますが、スタート画面にいずれのアプリもピン留めすることはできません。 部分的にスタート画面のレイアウトが適用された場合、指定されたタイルのグループの内容は変更できませんが、ユーザーは、これらのグループを移動でき、また独自のグループを作成してカスタマイズすることもできます。

 

開始する前に: スタート画面のレイアウトのカスタマイズとエクスポート

オペレーティング システムの要件

グループ ポリシーによるスタート画面のレイアウトの制御は Windows 10 Enterprise と Windows 10 Education でサポートされています。 スタート画面のレイアウトの制御は Windows 10 Pro ではサポートされていません。

GPO は、Windows 10 の必要な ADMX と ADML ファイル (StartMenu.admx と StartMenu.adml) がインストールされているいずれのコンピューターからも構成できます。 グループ ポリシーでは、ADMX ファイルは、[管理用テンプレート] カテゴリのレジストリベースのポリシー設定を定義するために使われます。 管理用テンプレート ファイルのセントラル ストアを作成する方法については、Microsoft サポート技術情報の記事 929841 をご覧ください。

スタート画面のレイアウトのコントロールのしくみ

次の 2 つの機能によりスタート画面のレイアウトのコントロールが可能になっています。

  • Windows PowerShell の Export-StartLayout コマンドレットを使って、現在のスタート画面のレイアウトの記述を .xml ファイル形式でエクスポートします。 [スタート画面のレイアウト] は、[スタート画面のレイアウト] が作成されたデバイスと同じアーキテクチャ (32 ビットまたは 64 ビット) を使っているデバイスにのみ適用できます。

      

    マウントした Windows イメージにスタート画面のレイアウトをインポートするには、Import-StartLayout コマンドレットを使います。

     

  • グループ ポリシーで、[[スタート] メニューとタスク バー] 管理用テンプレートの [スタート画面のレイアウト] 設定を使って、ポリシーの適用時に .xml ファイルからスタート画面のレイアウトが設定されるようにします。

  

Windows 10 の展開時に基幹業務アプリが含まれるようにスタート画面をカスタマイズする方法については、「Windows 10 のスタート画面のレイアウトのカスタマイズ」をご覧ください。

 

グループ ポリシーを使ってカスタマイズしたスタート画面のレイアウトをドメインに適用する

ドメイン内のユーザーにスタート画面のレイアウトを適用するには、[[スタート] メニューとタスク バー] 管理用テンプレートの [スタート画面のレイアウト] 設定を指定するドメイン ベースのグループ ポリシー オブジェクト (GPO) をドメインのユーザー用に構成します。

GPO によって、ユーザーの次回サインイン時にスタート画面のレイアウトが適用されます。 ユーザーがサインインするたびに、スタート画面のレイアウトの .xml ファイルのタイムスタンプが確認され、より新しいバージョンのファイルがあれば、最新バージョンのファイルの設定が適用されます。

GPO は、Windows 10 の必要な ADMX と ADML ファイル (StartMenu.admx と StartMenu.adml) がインストールされているいずれのコンピューターからも構成できます。

スタート画面のレイアウトの .xml ファイルは、ユーザーのサインイン時にそのユーザーのコンピューターから使用できる共有ネットワーク ストレージに置く必要があり、ユーザーはそのファイルへの読み取り専用アクセスが許可されている必要があります。 そのファイルがサインイン時にアクセス可能になっていない場合、スタート画面はそのセッションの間はカスタマイズされず、ユーザーはスタート画面に変更を加えることができます。

ドメインへの GPO の展開について詳しくは、「グループ ポリシー オブジェクトの使用」をご覧ください。

グループ ポリシーを使ってカスタマイズしたスタート画面のレイアウトをローカル コンピューターに適用する

ローカル グループ ポリシー エディターを使って、ローカル コンピューターでサインインするいずれのユーザーにも、カスタマイズしたスタート画面のレイアウトが適用されるようにできます。 サインインするユーザーすべてにカスタマイズしたスタート画面のレイアウトを表示するには、[[スタート] メニューとタスクバー] 管理用テンプレートの [スタート画面のレイアウト] ポリシー設定を構成します。 [ユーザーの構成] または [コンピューターの構成][スタート] メニューとタスク バー] 管理用テンプレートを使用できます。

  

この手順はローカル コンピューターのポリシー設定にのみ適用されます。 ドメイン内のユーザーへのスタート画面のレイアウトの展開について詳しくは、このトピックで後ほど説明する「グループ ポリシーを使ってカスタマイズしたスタート画面のレイアウトをドメインに展開する」をご覧ください。

この手順では、コンピューターのすべてのユーザーに適用されるローカル グループ ポリシーを作成します。 コンピューターの特定のユーザーまたはグループに適用されるローカル グループ ポリシーを構成するには、複数のローカル グループ ポリシー オブジェクトの管理のステップ バイ ステップ ガイドをご覧ください。 このガイドは Windows Vista 用に書かれていますが、手順は Windows 10 にも適用されます。

 

この手順では、カスタマイズしたスタート画面のレイアウトをユーザー構成に追加します。ユーザーがコンピューターにサインインすると、このスタート画面のレイアウト設定がローカル コンピューターの対応する設定にすべて上書きされます。

Mt431718.wedge(ja-jp,VS.85).gifローカル グループ ポリシー エディターでスタート画面のレイアウトのポリシー設定を構成するには

  1. テスト コンピューターで、Windows キーを押し、「gpedit」と入力してから、[グループ ポリシーの編集] (コントロール パネル) を選びます。

  2. [ユーザーの構成] または [コンピューターの構成] > [管理用テンプレート] > [[スタート] メニューとタスク バー] に移動します。

    スタート画面のレイアウトのポリシー設定

  3. 右側のウィンドウで [スタート画面のレイアウト] を右クリックし、[編集] をクリックします。

    これにより、[スタート画面のレイアウト] ポリシー設定が開きます。

    スタート画面のレイアウトのポリシー設定

  4. 次の設定を入力し、[OK] をクリックします。

    1. [有効] を選びます。

    2. [オプション] で、スタート画面のレイアウトが含まれている .xml ファイルのパスを指定します。 たとえば、「C:\Users\Test01\StartScreenMarketing.xml」と入力します。

    3. 必要に応じて、スタート画面のレイアウトを識別するためのコメントを入力します。

    重要  

    有効になっていたスタート画面のレイアウトのポリシー設定を無効にしてから再び有効にした場合、ユーザーはスタート画面に変更を加えることができませんが、.xml ファイル内のレイアウトが再び適用されるのは、そのファイルが更新されてからです。 Windows PowerShell で、次のコマンドを実行することで、ファイルのタイムスタンプを更新できます。

    (ls <path>).LastWriteTime = Get-Date

     

カスタマイズしたスタート画面のレイアウトを更新する

グループ ポリシーを使って、カスタマイズしたスタート画面のレイアウトをコンピューターまたはドメインに適用した後、レイアウトを更新するには、スタート画面のレイアウトのポリシー設定で指定した .xml ファイルを新しいタイムスタンプのファイルに置き換えるだけです。

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