Microsoft Passport とパスワードの変更
Microsoft Passport を設定する場合、使用する PIN または生体認証 (Windows Hello) ジェスチャはデバイスに固有です。複数のデバイスで職場の同じアカウントに対して Passport をセットアップできます。Microsoft Passport for Work の一部として PIN または生体認証が構成されている場合、アカウント パスワードの変更はキーまたは証明書を使用するため、これらのジェスチャを使ったサインインまたはロック解除に影響はありません。ただし、Microsoft Passport for Work が展開されていない場合にアカウントのパスワードが変更されると、Passport を使用し続けるためにデバイスごとに新しいパスワードを指定する必要があります。
例
デバイス A の Microsoft アカウントに PIN がセットアップされているとします。PIN を使用してデバイス A にサインインし、Microsoft アカウントのパスワードを変更します。
パスワード変更時にデバイス A を使用していたため、ユーザー側で他に何も操作しなくてもデバイス A の PIN は機能し続けます。
代わりにデバイス B にサインインし、Microsoft アカウントのパスワードを変更するとします。次回 PIN を使用してデバイス A にサインインしようとすると、サインインは失敗します。これは、デバイス A 上の Passport が認識しているアカウント資格情報が失効しているためです。
注
この例は Passport for Work が実装されていないときに、Active Directory アカウントにも適用されます。
別のデバイス上でパスワードを変更した後で Passport を更新する方法
PIN または生体認証を使用してサインインしようとすると、[Your password was changed on a different device. You must sign in to this device once with your new password, and then you can sign in with your PIN.] (別のデバイスでパスワードが変更されました。新しいパスワードを使用してこのデバイスに 1 回ログインする必要があります。そうすると、PIN を使用してサインインできます。) というメッセージが表示されます。
[OK] をクリックします。
[サインイン オプション] をクリックします。
[パスワード] ボタンをクリックします。
新しいパスワードを使用してサインインします。
次回サインインするときに、[サインイン オプション] を選択してから [PIN] を選択すると、PIN の使用を再開できます。
関連トピック
Microsoft Passport を使った本人確認の管理
Microsoft Passport を使うためのユーザーの準備