Microsoft Access アドイン

Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

ユーザーがデータベースの管理および解析をする際に役立つ Access アドインを作成することができます。Access には、VBA で記述されたいくつかのアドインが含まれます。たとえば、リンク テーブル マネージャは、ソース テーブルを含むデータベースが削除されたとき、またはデータベースの名前が変更されたときに、リンク テーブルの更新を処理するアドインです。Access に含まれているウィザードも、アドインの 1 つです。

Access アドインには .mda または .mde 拡張子が付いています。ユーザー レベル セキュリティまたはプロジェクト レベル セキュリティを使用してモジュールにセキュリティを設定している場合を除き、ユーザーは .mda ファイルを開いてコードを見ることができます。ただし、.mde ファイルを作成すると、VBA ソース コードはすべて削除されます。.mde には、コンパイルされた VBA 疑似プログラムのみが含まれ、ユーザーはこれを表示することはできません。そのため、ソース コードのセキュリティを保護するという意味では、.mde ファイルの作成が、コードにセキュリティを設定する最も適切な方法と言えます。.mda と .mde ファイルの詳細については、Microsoft Access Visual Basic リファレンス ヘルプの「MDE ファイルでの作業」を参照してください。Access データベース アプリケーションのセキュリティについては、第 18 章「Access データベースにセキュリティを設定する」を参照してください。

Access アドインで実行されるコードを記述する際は、現在のデータベースの参照に注意する必要があります。コードが実行されているアドイン データベースを参照する場合、CodeProject または CodeData オブジェクトを使用して、このデータベースへの参照を取得します。Access で開いているデータベースを参照する場合は、CurrentProject または CurrentData オブジェクトを使用します。