ファイル システムのアクセス制御を使用してドキュメントに対するアクセスを保護する

Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

読み取りパスワードまたは書き込みパスワードを使用して Word または Excel ドキュメントのアクセス セキュリティを設定する方法には不便な面もあります。たとえば、設定したパスワードをユーザーが忘れた場合、ドキュメントへのアクセスは不可能になります。

このため、多くのソリューション プロバイダはネットワーク システム管理者と協力し、機密ファイルをネットワーク サーバー上に保存し、ログオン認証およびファイル アクセス権などのネットワークまたはオペレーティング システムのファイル システムのセキュリティ機能を使用して、個人とグループのアクセス権を設定および上書きすることにより、アクセス セキュリティを設定しています。たとえば、Word のテンプレートを読み取り専用フォルダに保存すると、ユーザーはテンプレートでマクロを実行することはできますが、変更することはできません。

現在、ファイル サーバーが、ファイルへの制御されたアクセスを与える最も一般的な方法ですが、Web サーバーおよび Web サイト管理アプリケーションでも、管理者およびユーザーがファイルに対する読み取り、書き込み、および変更を行うためのアクセス権を制御できるものが多くあります。たとえば、Microsoft Internet Information Services および FrontPage は、ファイルに対するアクセス権の制御をサポートします。詳細については、ご使用の Web サーバーまたは Web サイト管理ソフトウェアのドキュメントを参照してください。