処理能力の計画

トピックの最終更新日: 2011-01-07

処理能力の計画の要件は、Office Communications Server 2007 R2 の提案されたユーザー モデルに基づいて決まります。ここでは、それらのユーザー モデルについて説明し、組織の処理能力の計画に役立つ情報を紹介します。

ユーザー モデル

ここで紹介するユーザー モデルは、後ほど説明する処理能力の計画の要件と推奨事項の基盤となります。

Office Communications Server のユーザー モデル

次の表に、Office Communications Server のユーザー モデルを示します。

表 1. Office Communications Server のユーザー モデル

カテゴリ 説明

クライアントの分散

Office Communicator 2007 クライアント (Communicator Web Access (2007 リリース) または Communicator Mobile (2007 リリース) を含む) を実行するクライアントが 30%

Office Communicator 2007 R2、Communicator Mobile の 2007 R2 バージョン、または Communicator Web Access を実行するクライアントが 70%、Live Meeting クライアントを実行するクライアントが 100%

リモート ユーザーの分散

内部で接続するユーザーが 90%

エッジ サーバーおよびディレクター (推奨) を介して接続するユーザーが 10%

連絡先の分散

モバイル デバイスの連絡先数は平均 80

他のすべてのデバイスの連絡先数は平均 50

組織内の連絡先が 70%

エンタープライズ ユーザーの 10% はリモート

連絡先の 10% はフェデレーション

連絡先の 10% はパブリック IM 連絡先

IM セッション

2 IM セッション/ユーザー/時間

セッションあたりのインスタント メッセージ数: 10

平均メッセージ サイズ: 400 バイト

マルチパーティ IM セッションの平均参加者数: 3 人

次の表に、後ほど説明する処理能力の計画の要件と推奨事項の基盤となる電話会議モデルを示します。

表 2. 電話会議モデル

カテゴリ 説明

スケジュールされたミーティングと臨時ミーティング

50% ずつ: 各カテゴリ

ミーティングの同時開催

ユーザーの 5% が勤務時間中に会議に出席。

会議メディアの分散

15%: サードパーティの電話会議プロバイダー、PowerPoint を使用する PSTN オーディオ

10%: サードパーティの電話会議プロバイダー、アプリケーション共有を使用する PSTN オーディオ

15%: 配布グループの統合を備えるグループ IM

10%: PSTN オーディオ ダイヤルイン会議のみ

10%: VoIP 音声、PSTN ダイヤルイン会議、PowerPoint

25%: VoIP 音声、PSTN ダイヤルインおよびビデオ、アプリケーション共有

5%: VoIP 音声、PSTN ダイヤルイン、IM、およびアプリケーション共有

10%: VoIP 音声、PSTN ダイヤルイン、ビデオ、IM

ミーティング参加者の分散

会議アテンダントを VoIP 音声および PSTN ダイヤルイン音声と併用している会議では、VoIP ユーザーのダイヤルイン ユーザーに対する率は、2:1 です。

アプリケーション共有では、次の 2 種類のアプリケーション共有があります。1 つは、Web 会議サーバーを使用する永続共有オブジェクト モデル (PSOM) ベースのアプリケーション共有、もう 1 つは、新しいアプリケーション共有サーバーに基づくリモート デスクトップ プロトコル (RDP) ベースのアプリケーション共有です。ユーザー モデルは、すべての臨時会議の 80% が RDP ベースのアプリケーション共有を使用し、20% が PSOM を使用することを前提としています。スケジュールされている会議では、ユーザー モデルは 50% が PSOM アプリケーション共有を使用し、50% が RDP アプリケーション共有を使用することを前提としています。

想定内容: 参加者が 1 名の会議では、RDP アプリケーション共有を使用しません。参加者が 2 名のスケジュールされている会議では、20% が RDP アプリケーション共有を使用するモデルを前提としています。臨時会議では、10% が RDP アプリケーション共有を使用するモデルを前提としています。

25%: リモート アクセス。

15%: 匿名。

10%: フェデレーション。

50%: 内部。

次の表に、後ほど説明する処理能力の計画の要件と推奨事項の基盤となる会議コンテンツのサイズのモデルを示します。

表 3. 会議コンテンツのサイズのモデル

コンテンツの種類 平均サイズ インスタンス数

マルチメディア コンテンツ (Flash、Windows Media Player)

50 MB

1

PowerPoint

20 MB

2

その他の Microsoft Office Document Imaging (MODI) ドキュメント

10 MB

3

配布資料

5 MB

1

Communicator Web Access のモデル

Communicator Web Access の使用モデルは、Office Communicator の使用モデルに基づいており、次のことを前提にしています。

表 4. Communicator Web Access の使用

説明

ユーザーの合計数

5,000 + 120 (デスクトップ共有を使用するユーザー)

デスクトップ共有を使用するユーザー

120 (20 の電話会議)

連絡先リストにおける内部ユーザーの割合

70%

従来のユーザーの割合

30%

1 ユーザーあたりの平均連絡先数

50

ユーザーごとの最大連絡先数

260

ユーザーごとの最小連絡先数

1

1 日あたりのユーザーごとのログオン時間

12

1 日あたりのユーザーごとのプレゼンス更新回数

82

1 日あたりのユーザーごとのインスタント メッセージ会話数

12

1 日あたりのユーザーごとのインスタント メッセージ会議数

1

1 電話会議あたりのユーザーごとの送信インスタント メッセージ数 (ピアツーピア)

10

インスタント メッセージの送信のペース

1 分間に 1 回

1 時間あたりのインスタント メッセージ セッション数

2

1 マルチパーティ セッションの平均参加者数

3

電話会議の任意の時点における同時ユーザーの割合

全ユーザーの 5%

1 日あたりのユーザーごとのプレゼンス クエリ数

60

1 日あたりのユーザー検索数

12

1 日あたりのユーザーごとの連絡先変更回数

13

デスクトップ共有同時ユーザーの割合

2%

デスクトップ共有を使用する電話会議の最大ユーザー数

6

デスクトップ共有を使用する電話会議の時間

1 時間

次の表に、デスクトップ共有モデルに関する情報を示します。

表 5. デスクトップ共有モデル

説明

共有デスクトップを表示するユーザーの数

100

自分のデスクトップを共有するユーザーの数

20

電話会議数

20

小規模な電話会議のサイズ

2

中規模の電話会議のサイズ

3

大規模な電話会議のサイズ

6

最大規模の電話会議のサイズ

6

小規模な電話会議の割合

10

中規模の電話会議の割合

15

大規模な電話会議の割合

70

最大規模の電話会議の割合

5

電話会議時間

1 時間

1 日あたりの会話数

24

上の表の使用モデルは、Proliant 上で行われたテストに基づいています。

応答グループ サービスのユーザー モデル

次の表に、後ほど説明する処理能力の計画の要件と推奨事項の基盤となる応答グループ サービスの提案されたユーザー モデルを示します。

このモデルは以下を前提としています。

  • 既定の保留音ファイルが使用されています。
  • 英語が使用されています。

表 6. 応答グループ サービスのユーザー モデル

コンポーネント エンタープライズ展開ごと Standard Edition サーバーごと

アクティブ エージェント (公式および非公式)

1,200

1,200

標準の応答グループ数

450

150

使用しているキューの数

1 ハント グループごとに 1 つの固有のキュー、1 問対話応答グループにつき 2 つのキュー

1 ハント グループごとに 1 つの固有のキュー、1 問対話応答グループにつき 2 つのキュー

グループのルーティング方法の分散

パラレル ルーティング: 40%

最長アイドル: 40%

シリアル: 10%

ラウンド ロビン: 10%

パラレル ルーティング: 40%

最長アイドル: 40%

シリアル: 10%

ラウンド ロビン: 10%

対話型音声応答 (IVR) で音声認識を使用するワークフローに対する、IVR でデュアルトーン多重周波数 (DTMF) のみを使用するワークフローの割合

SR/TTS (音声認識/音声合成) + DTMF: 50% DTMF: 50%

SR/TTS + DTMF: 50% DTMF: 50%

ハント グループ数 (単純なハント グループが 50%、複雑なハント グループが 50% の混合)

600

300

1 グループあたりの平均エージェント数

10 エージェント

10 エージェント

エージェントがメンバーとして所属する平均グループ数

2

2

1 キューあたりのグループ数 (平均)

90%: 1 グループ、 10%: 2 グループ

90%: 1 グループ、 10%: 2 グループ

同時応答グループ通話数

480

60

平均通話時間 (IVR 部分 + 保留音)

30 秒

30 秒

エージェントとの平均通話時間

3 分

3 分

1 日あたりの公式エージェントのサインイン/サインアウト サイクル数 (1 日 8 時間として)

4

4

処理能力の計画の要件と推奨事項

以下の表に、組織の処理能力の計画に役立つ情報を示します。

表 7. トポロジごとにサポートされている最大ユーザー数

トポロジ 必要なサーバー 最大ユーザー数

Standard Edition サーバー

1 台の Standard Edition サーバー

5,000

エンタープライズ プール、集中構成

8 台の Enterprise Edition フロントエンド サーバー (すべてのサーバーの役割を実行)

1 台のバックエンド SQL Server

100,000

Dd425159.note(ja-jp,office.13).gif注:
IM とプレゼンスのみを展開する場合は、Office Communications Server 2007 R2 でサポートされるクライアント エンドポイント (Communicator などのクライアント プログラム) の数は 200,000 になります (8 台のフロントエンド サーバーと、Microsoft SQL Server データベース ソフトウェアを実行する 16 コアのコンピューター 1 台を使用する場合。バックエンド データベースは、2.0 GHz 以上の 4 ウェイ プロセッサ (クアッド コア) または 8 ウェイ プロセッサ (デュアル コア) のコンピューターで実行されている必要があります)。

アーカイブ サーバー

1 台のアーカイブ サーバー

300,000

監視サーバー

1 台の監視サーバー

200,000

グループ チャット サーバー

3 台のグループ チャット サーバー

60,000 (1 サーバーあたり 20,000)

Dd425159.note(ja-jp,office.13).gif注:
この増加したサーバーとユーザーのサポートに対して QFE 1 を展開する必要があります。

エッジ サーバー トポロジでは、総ユーザー ベースの 10% がイントラネットの外部から接続されると想定しています。次の表に、各エッジ サーバーの役割およびトポロジでサポートされるクライアント接続の最大数を示します。

表 8. エッジ サーバー トポロジでサポートされる最大クライアント数

トポロジ サポート性能

エッジ サーバー

アクセス エッジ サービス: 5,000 のクライアント接続

Web 会議エッジ サービス: 1,000 のクライアント接続

音声ビデオ エッジ サービス: 500 の同時音声ビデオ (A/V) セッション

外部アクセスには、ディレクターを展開することをお勧めします。

表 9. Communicator Web Access の処理能力

パフォーマンス メトリック Communicator Web Access プレゼンスと IM、Communicator Mobile for Java、検索、およびデスクトップ共有

ユーザー数

5,000 ユーザー

120 デスクトップ共有同時ユーザー

Dd425159.note(ja-jp,office.13).gif注:
コンピューターの構成: 2.3 GHz CPU、8.0 GB メモリ、8 プロセッサ、カーネル SSL 無効、ASP .NET 1.5 の要求のキュー制限 = 1.5 * サーバーの同時ユーザー数、HTTPS 接続、他の仮想サーバーや Office Communications Server との共存なし、16 GB 仮想メモリ、Communicator Web Access のログ収集 (リテール トレース) 無効
Dd425159.note(ja-jp,office.13).gif注:
コンピューターの構成: 3.0 GHz CPU、1.0 GB メモリ、100 Mbps ネットワーク、80 GB ハード ドライブ、Internet Explorer 7.0 ブラウザー、Microsoft Windows XP SP2 オペレーティング システム、1280x1024 ディスプレイ

表 10. 記憶域ディスクの処理能力の計画

記憶域ドライブ ディスクの読み取りおよび書き込みの操作ごとの平均バイト数 (100,000 ユーザー) ディスクの読み取りおよび書き込みの回数 (1 秒あたり、100,000 ユーザー)

エンタープライズ プールのバックエンド データ ドライブ

読み取り: 0

書き込み: 2,180

読み取り: 0

書き込み: 158.3

エンタープライズ プールの RTC ログ

読み取り: 0

書き込み: 832

読み取り: 0

書き込み: 216.2

エンタープライズ プールの RTCdyn ログ

読み取り: 996

書き込み: 2,289

読み取り: 0.002

書き込み: 561.3

アーカイブ ログ ファイルのドライブ

読み取り: 0

書き込み: 3,783

読み取り: 0

書き込み: 110.1

アーカイブ データ ファイルのドライブ

読み取り: 761

書き込み: 3,532

読み取り: 0.091

書き込み: 38.7

監視 (QoE および CDR) データ ログのドライブ

読み取り: 8,192

書き込み: 6,213

読み取り: 85.5

書き込み: 193.1

表 11. アーカイブ データベースと監視データベースの記憶容量の計画

コンポーネント データベースの 1 時間あたりの平均増加量 想定使用状況

アーカイブ データベース

100,000 エンドポイントにつき 1 時間あたり 636 MB

320 メッセージ/秒、400 バイト/メッセージ

監視データベース

CDR: 100,000 エンドポイントにつき 1 時間あたり 162 MB

QoE: 100,000 エンドポイントにつき 1 時間あたり 482 MB

クライアントがビデオ通話の QoE データを作成しない

表 12. グループ チャットの処理能力の計画

チャット ルームの使用状況 ユーザー接続レート メッセージ レート

各ユーザーが 30 のチャット ルームに参加

各チャット ルームに 30 人の参加者

1 台のサーバーで 1 秒間に開始されるユーザー接続の数: 2

40 メッセージ/秒 (すべてのチャット ルーム)

Dd425159.note(ja-jp,office.13).gif注:
チャット ルームで 30 人より多くの参加者をサポートしたり、グループ チャット クライアントで 30 より多くのチャット ルームを利用したりすることもできます。ただし、チャット ルームの参加者の数があまり増えすぎると、サーバーのパフォーマンスに影響する可能性があります。テストされた最大のチャット ルーム構成の参加者は 1,000 人です。多数の参加者で使用するチャット ルームは、作成したすべてのチャット ルームの 10% 以内に抑えるようにしてください。
Dd425159.note(ja-jp,office.13).gif注:
グループ チャットの処理能力の計画に関する最新ドキュメント、および処理能力の計画のスプレッドシートは、Microsoft ダウンロード センターから無料でダウンロードできます。

表 13. 永続共有オブジェクト モデル (PSOM) アプリケーションのアプリケーション共有の処理能力の計画

アプリケーション共有の使用状況 送受信 (KBps) プロセッサ時間 ユーザーごとの平均帯域幅使用量 (Kbps)

電話会議数 15、ユーザー数 90

受信: 1,370 (ピーク: 2,728)

送信: 6,370 (ピーク: 12,315)

平均: 8.5

ピーク: 24.4

共有者あたりの送信: 713.57

ビューアーあたりの受信: 552.92

表 14. 仲介サーバーの処理能力の計画

コンピューター

内部ユーザーが 90%、外部/リモート ユーザーが 10%

デュアル プロセッサ、デュアル コア、3.0 GHz CPU、4 GB メモリ、1 Gbps ネットワーク アダプター カード × 2

デュアル プロセッサ、クアッド コア、2.3 GHz CPU、4 GB メモリ、1 Gbps ネットワーク アダプター カード × 2

外部/リモート ユーザーが 100%

デュアル プロセッサ、デュアル コア、3.0 GHz CPU、4 GB メモリ、1 GB ネットワーク アダプター カード × 2

デュアル プロセッサ、クアッド コア、2.3 GHz CPU、4 GB メモリ、1 GB ネットワーク アダプター カード × 2

Dd425159.note(ja-jp,office.13).gif注:
上の表では、CPU 使用率を処理能力の 75% と想定しています。
仲介サーバーの規模は、ユーザーの場所 (主に仲介サーバーからの距離) に依存します。内部ネットワークの外部にいるユーザーに対しては、メディア スタックで低いビット レートが使用されるため、パフォーマンスに大きな影響が現れる可能性があります。

アドレス帳サーバーの処理能力の計画では、アドレス帳サーバー データベースとアドレス帳 Web クエリ サービス データベースのサイズ、ダウンロード ファイルのサイズ、およびアドレス帳 Web クエリ サービスにアクセスする Office Communicator Mobile for Windows クライアントの数を計画に含める必要があります。

アドレス帳サーバー データベースとファイル サーバー (アドレス帳サーバーがダウンロード ファイルを作成する場所) に使用するディスクのサイズは、格納する必要がある連絡先の数に大きく依存します (ファイル サーバーは、その他のデータを格納するためにも使用できます。詳細については、「ストレージ要件」の「フォルダー」を参照してください)。アドレス帳サーバーがデータベースやダウンロード ファイルに格納する連絡先の数を見積もるには、1 つの方法として、各ユーザーが 2 つの連絡先オブジェクトを持つと想定することができます。そうすると、組織のユーザー数に 2 を掛けることで、アドレス帳サーバーに必要な記憶域を見積もることができます。

  • アドレス帳ダウンロード ファイルの一般的な想定サイズ:
    • 連絡先数 100,000、ダウンロード ファイルの記憶域 2.5 GB (従業員 1 人につき 2 つの連絡先)
    • 従業員数 100,000、ダウンロード ファイルの記憶域 5 GB
  • アドレス帳 Web クエリ データベースの一般的な想定サイズ:
    • 連絡先数 100,000、記憶域 1.5 GB
    • データベース ログ用に 1 GB

表 15. エンタープライズ プールのアドレス帳 Web クエリ サービスのパフォーマンス

ユーザー数 モバイル デバイスの最大数 アドレス帳データベースのエントリ数 1 秒あたりのクエリ数 使用状況

合計: 100,000

音声対応: 30,000

18,000 (音声対応ユーザーの 60%)

300,000

平均: 17.7

ピーク時: 26.55

8 台のフロントエンド サーバー

統合コミュニケーションが有効なユーザーは全体の 30% です。

1 秒あたりのクエリ数が 100 になると、パフォーマンスにごくわずかな影響が現れます。

表 16. 音声ビデオの処理能力の計画

メディア コーデック 平均帯域幅 (Kbps) 見積アクティビティ (%) 最大帯域幅 (Kbps)

広帯域オーディオ

RTAudio

34.8

61

57

広帯域オーディオ

Siren

22.2

43

51.6

狭帯域オーディオ

RTAudio

25.9

65

39.8

ビデオ

RTVideo

258.3

82

350

パノラマ ビデオ

RTVideo

220.5

70

350

  • 上記のメディア ストリームの帯域幅の数値には、実際の暗号化メディア以外に、フレーミング、暗号化および IP ルーティング情報のすべてのオーバーヘッドが含まれます。
  • 平均的なコーデックの帯域幅値は、測定に基づいており、一般的なアクティビティ レベル値に基づく理論上の最大帯域幅から得られます。音声アクティビティ レベルは、ストリームの音声アクティビティを考慮しています。ビデオ アクティビティ レベルは、ビデオ イメージ内の動きの量を考慮しています。
  • RT 音声狭帯域のアクティビティ レベルは多少高く、Office Communications Server の VoIP から PSTN への通話の PSTN ゲートウェイでの最適化された状態ではない音声アクティビティ検出に対応できるようになっています。この数値は、展開されている PSTN ゲートウェイ上で音声アクティビティ検出が有効になっていない場合は、さらに 15% 増加します。
  • パノラマ ビデオのアクティビティ レベルは、パノラミック イメージ内の背景領域の相対的比率が高いため、通常のビデオ ストリームより低くなります。

メディアの帯域幅の要件と推奨事項

基本的なメディア ゲートウェイの場合、ゲートウェイおよび仲介サーバー間の帯域幅要件は、同時通話ごとに 80 Kbps です。この数値に各ゲートウェイのポート数を乗算して、仲介サーバーのゲートウェイ側に必要な帯域幅を適正に予測します。Office Communications Server 側の帯域幅要件は、これよりも大幅に低くなります。

仲介サーバーを構成する際に、既定のメディア ポートのゲートウェイ範囲 60,000 ~ 64,000 を使用する必要があります。ポート範囲の縮小は、サーバーの処理能力を大幅に低下させるため、メディア ポート要件とシナリオについて熟知している管理者が特別な理由で行う場合に限り実行してください。このため、既定のポート範囲の変更はお勧めしません。

音声やビデオなどの高帯域幅トラフィックは、十分な準備が整っていないネットワークに負荷を与えます。メディア トラフィックを既知のポート範囲に制限することで、この問題のトラブルシューティングが容易になります。

モバイル データの帯域幅の要件

1 日 8 時間勤務の場合、平日のモバイル アクセスに必要な帯域幅は約 1 MB です。これは、次の使用状況に基づく値です。

  • 配布グループ数: 1、ユーザー数: 15
  • 連絡先リストのメンバー数: 80、1 時間あたりのユーザーごとのプレゼンス更新回数: 4
  • マークした連絡先の数: 1 (1 時間あたりのプレゼンス更新回数: 4)
  • 1 日あたりの通話回数: 12、1 時間あたりの通話回数: 1 (着信と発信がそれぞれ 2 時間に 1 回ずつ)
  • 1 回あたりの通話時間: 2 分
  • ユーザーがログインする追加のエンドポイント (Office Communicator、デスクの電話など) の数: 1
  • IM セッションの回数: 2 時間に 1 回
  • IM の送信と受信の比率: 1:1