AddOLEObject メソッド

Microsoft PowerPoint Visual Basic リファレンス

AddOLEObject メソッド

OLE オブジェクトを作成します。新しい OLE オブジェクトを表す Shape オブジェクトを返します。

expression**.AddOLEObject(Left**, Top, Width, Height, ClassName, FileName, DisplayAsIcon, IconFileName, IconIndex, IconLabel, Link)

*expression * 必ず指定します。Shapes オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

Left , Top  省略可能です。浮動小数点型 (Float) の値を指定します。スライドの左上端を基準に、新規に作成するオブジェクトの左上端の位置をポイント単位で指定します。既定値は 0 です。

Width , Height  省略可能です。浮動小数点型 (Float) の値を指定します。OLE オブジェクトの初期サイズをポイント単位で指定します。

ClassName  省略可能です。文字列型 (String) の値を指定します。作成するオブジェクトの長い OLE クラス名またはプログラム ID を指定します。オブジェクトに対して、引数 ClassName または FileName のどちらかを指定する必要があります。ただし、両方を指定することはできません。

FileName  省略可能です。文字列型 (String) の値を指定します。オブジェクトを作成するファイルを指定します。パスを指定しないと、現在作業中のフォルダが使用されます。オブジェクトに対して、引数 ClassName または FileName のどちらかを指定する必要があります。ただし、両方を指定することはできません。

DisplayAsIcon*  省略可能です。**MsoTriState クラスの定数を使用します。OLE オブジェクトをアイコンで表示するかどうかを指定します。*

使用できる定数は、次に示す MsoTriState クラスの定数のいずれかです。
msoCTrue
msoFalse (既定値)
msoTriStateMixed
msoTriStateToggle
msoTrue OLE オブジェクトをアイコンで示します。

IconFileName  省略可能です。文字列型 (String) の値を指定します。表示するアイコンを含むファイル名を指定します。

IconIndex  省略可能です。整数型 (Integer) の値を指定します。引数 IconFileName 内のアイコンのインデックスを指定します。指定したファイルのアイコンの順序は、[アイコンの変更] ダイアログ ボックス ([オブジェクトの挿入] ダイアログ ボックスで [アイコンで表示] チェック ボックスをオンにするとアクセスできます) に表示されるアイコンの順序と同じです。ファイルの最初のアイコンは、インデックス番号が 0 となります。指定したインデックス番号が引数 IconFileName に指定したファイルに存在しない場合、インデックス番号 1 (ファイルの 2 番目のアイコン) のアイコンが使用されます。既定値は 0 です。

IconLabel  省略可能です。文字列型 (String) の値を指定します。アイコンの下に表示するラベル (標題) を指定します。

Link*  省略可能です。**MsoTriState クラスの定数を使用します。OLE オブジェクトを作成元のファイルにリンクするかどうかを指定します。引数 ClassName に値を指定した場合、この引数は msoFalse である必要があります。*

使用できる定数は、次に示す MsoTriState クラスの定数のいずれかです。
msoCTrue
msoFalse (既定値) OLE オブジェクトをファイルから独立したコピーにします。
msoTriStateMixed
msoTriStateToggle
msoTrue OLE オブジェクトを作成元のファイルにリンクします。

使用例

次の使用例は、myDocument にリンクが設定された Word 文書を追加します。

Set myDocument = ActivePresentation.Slides(1)
myDocument.Shapes.AddOLEObject Left:=100, Top:=100, _
    Width:=200, Height:=300, _
    FileName:="c:\my documents\testing.doc", Link:=msoTrue
		

次の使用例は、myDocument に新規の Excel のワークシートを追加します。ワークシートはアイコンで表示されます。

Set myDocument = ActivePresentation.Slides(1)
myDocument.Shapes.AddOLEObject Left:=100, Top:=100, _
    Width:=200, Height:=300, _
    ClassName:="Excel.Sheet", DisplayAsIcon:=True
		

次の使用例は、myDocument にコマンド ボタンを追加します。

Set myDocument = ActivePresentation.Slides(1)
myDocument.Shapes.AddOLEObject Left:=100, Top:=100, _
    Width:=150, Height:=50, ClassName:="Forms.CommandButton.1"