構成要素: イベント処理
最終更新日: 2010年4月7日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
SharePoint Foundation オブジェクト モデルでの主要なオブジェクトは、イベント ハンドラーを作成するときに派生元とするイベント レシーバー基本クラスを提供します。たとえば、SPWeb オブジェクトは対応する SPWebEventReceiver の種類を持っており、SPList オブジェクトは対応する SPListEventReceiver の種類を持っています。イベント レシーバーの種類を直接実装せずに、適切なレシーバー クラスから継承し、派生クラスを実装してください。SharePoint のすべてのイベント レシーバー クラスは、SPEventReceiverBase という単一のイベント レシーバー基本クラスから継承します。
コーディングが終わった後、SharePoint Foundation 用のイベント レシーバーはイベント レシーバー アセンブリとしてコンパイルされ、グローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) に展開されます。イベント レシーバーを処理対象のイベントの範囲で登録することも必要です。
イベントのオブジェクト モデル
イベント ハンドラーの種類が置かれるイベント ハンドラー名前空間はありません。イベント ハンドラーは、関連付けられた SharePoint オブジェクトと同じ名前空間に置かれます。たとえば、SharePoint のすべての最上位オブジェクト (SPWeb、SPSite、SPList など) は、関連付けられたイベント レシーバーの種類と共に Microsoft.SharePoint 名前空間に置かれます。イベント レシーバーの種類に関する名前付け規則は、上述したパターンに従っています。つまり、<オブジェクト名> の後ろに "EventReceiver" が付加されています。そのため、SPWorkflowEventReceiver や StyleLibraryEventReceiver のようなイベント レシーバーの種類を簡単に識別し理解することができます。
.gif "注意") 注意 |
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イベント レシーバーの名前付け規則には例外もあります。たとえば、SharePoint 機能 (Feature) のイベント レシーバーの名前は、SPFeatureReceiver であり、SPFeatureEventReceiver とはなっていません。 |
イベント レシーバーの種類は、指定されたイベントのさまざまなプロパティへのアクセスを提供するイベント プロパティ バッグとも関連付けられています。一般にイベント プロパティ バッグの名前は、<オブジェクト名> とその後ろに付加された "EventProperties" とから成ります。典型的なイベント レシーバー プロパティ バッグとしては、SPWebEventProperties、SPListEventProperties などがあります。