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新機能: モバイル デバイス開発に関する機能拡張

最終更新日: 2009年12月16日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

この記事の内容
モバイル Web パーツ アダプター
モバイル メッセージング
新しいモバイル用ページおよびコントロール
モバイル ドキュメント ビューアー

Microsoft SharePoint Foundation 2010 では、SharePoint Foundation のページ、リストおよび機能に対するモバイル デバイスからのアクセス機能が格段に強化されています。

モバイル Web パーツ アダプター

モバイル用でない Web パーツ ページと同等の用途、データ、機能を利用できるモバイル ページの作成が可能になりました。Web パーツと同様の機能を再現するコントロールをモバイル ページに配置して、非モバイル ページ上のあらゆる Web パーツをモバイル対応させることができます。これを行うためのコントロールを、"モバイル アダプター" と呼びます。SharePoint Foundation に組み込まれている主要な Web パーツのいくつかについては、既にアダプターが用意されています。モバイル ページに対応させる Web パーツについては、独自のアダプターを開発します。モバイル アダプターは、compat.browser ファイル内に、安全なコントロールとして登録する必要があります。モバイル デバイスが Web パーツ ページにアクセスすると、SharePoint Foundation によって、そのページに対応するモバイル ページへとアクセスがリダイレクトされます。Web パーツ ページ上にある各 Web パーツのうちアダプター コントロールが用意されているものについては、そのアダプター コントロールがモバイル ページに表示されます。モバイル アダプター開発の詳細については、「モバイル Web パーツ ページとアダプター」、「[方法] モバイル アダプターを作成する」、および「[ウォークスルー] モバイル アダプターを作成する」を参照してください。

モバイル メッセージング

SharePoint Foundation ソリューションに、携帯電話宛ての SMS メッセージ送信を組み込むことができるようになりました。オブジェクト モデルには Office Mobile Service (OMS) プロトコルの Web メソッドや応答の種類を表す充実したクラス群が追加されているので、OMS プロトコルを使用してメッセージング ソリューションを構築すれば開発作業量を大幅に減らすことができます。OMS 以外のプロトコルが必要とされる場合も、必須のプロパティやメソッドを既定で実装した基本クラスが用意されているので、それらを利用できます。

SharePoint Foundation 2010 では、新しいモバイル メッセージング サポートを利用して通知機能が拡張されており、通知を SMS メッセージとして携帯電話に送信することをユーザーが選択できるようになっています。SharePoint Foundation Web アプリケーションには独自のアカウントが与えられます。このアカウントは、メッセージング サービス プロバイダーを指定してプログラムから変更することもできます。詳細については、「モバイル メッセージング開発の概要」を参照してください。

新しいモバイル用ページおよびコントロール

SharePoint Foundation 2010 には、さまざまな種類のモバイル用ページと、60 種類を超える公開されたモバイル用コントロールが新たに追加されています。これらの強化によって、表示のフィルター処理、ユーザーの選択、ファイルのアップロード、イメージ、Wiki ページ、Web パーツ ページなどをモバイル デバイスから使用する機能が追加または拡張されました。また、モバイル ページをいっそうカラフルに表示できるようになりました。全体として、SharePoint Foundation ソリューションでモバイル以外のユーザーに提供できるのと同様の充実した外観、機能、データ アクセスを、従来よりもかなり忠実にモバイル デバイス上で再現できるようになっています。

モバイル ドキュメント ビューアー

ドキュメント ビューアーをホストするカスタム ページを作成することができます。こうしたドキュメント ビューアーを使用すると、SharePoint Foundation ドキュメント ライブラリのドキュメントが特定のデスクトップ アプリケーション (スプレッドシート アプリケーション、ワード プロセッサ アプリケーションなど) 向けに書式設定されていても、モバイル ユーザーはそのドキュメントをモバイル デバイス上で開くことができます。詳細については、「モバイル ドキュメント ビューアーの開発」を参照してください。

関連項目

概念

構成要素: モバイル ページ、モバイル コントロール、およびモバイル アダプター