JS グリッド コントロールの機能

最終更新日: 2015年3月9日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

JS グリッド コントロールの各セルが、独自のスタイル ベースの動作をサポートしています。

JS グリッド コントロールの機能

JS グリッド コントロールは、次の機能をサポートしています。

  • 非同期検証

  • コピーおよび貼り付け操作

  • Microsoft Excel へのエクスポート

  • 表示および編集コントロール

  • 下方向へのコピー操作

  • 優先順位

  • 複数のビュー: グリッド ビュー、ガントおよびグリッド ビュー、ピボット ビュー

  • 元に戻すおよびやり直し操作

  • ウィジェット

非同期検証

サーバーのエラーは、ユーザーが修正できるように表示する必要がありますが、グリッド実装のほとんどが非同期であるという性質を持つため、このプロセスは複雑になっています。たとえば、ユーザーが有効でない変更を行った場合、サーバーがエラーを返す前にその変更がビューから移動して見えなくなることがあります。また、ユーザーは、個別に注意を払う必要がある、有効でない複数の変更を行うことができます (下方向へのコピー操作、コピーおよび貼り付け操作など)。

JS グリッド コントロールの Microsoft プロジェクト実装では、検証メッセージはステータス バーと連携して動作し、ユーザーに対して操作に関する指示を出します。サーバーからエラーが返されると、ステータス バーにはそこまでの累計が示されます。このステータス バーにより、ユーザーはエラー内を移動できます。

JS グリッド コントロールでは、データ型のエラー チェックが行われます。ユーザーが、その列の宣言されたデータ型に適合しない情報を入力すると、セルの周りに赤いボックスが示され、対応する行には赤いインジケーターが表示されます。これは、JS グリッド コントロールによって提供される動作です。

コピーと貼り付け

Excel のコピーおよび貼り付け操作がサポートされています。

編集モードの状態

セルの編集モードで許可されている場合、ユーザーはグリッド セルに直接入力できます。レコードまたはファイルのセルで編集が許可されているかどうかは、JS グリッド コントロールの EditMode 列挙 (表 1 を参照) によって指定されます。

表 1. EditMode 値

説明

Defer

読み取り/書き込み状態を常に延期します。コントロールは自身の状態を制御できません。

ReadOnly

レコードまたはフィールドに適用されている場合、セルは編集できません。行に適用されている場合は、各セルの編集モードを確認してください。

ReadOnlyDefer

行、列、またはグリッド コントロールで編集可能と設定されてない限り、セルは読み取り専用です。行に適用されている場合は、各セルの編集モードを確認してください。

ReadWrite

行、列、またはグリッド コントロールで編集不可と設定されてない限り、セルは編集することができます。

ReadWriteDefer

行、列、またはグリッド コントロールで編集不可と設定されてない限り、セルは編集することができます。

Excel へのエクスポート

ページングされている場合、JS グリッド コントロールでは、すべてのデータのページがサーバーからクライアントに要求されます。

更新ステータス インジケーターによって [データをエクスポートする準備をしています] というメッセージが表示されます。データがメモリ内にある場合は、Project Server ロジックを使用して、データセットがワークシート XML に変換されます。

下方向へのコピー操作

下方向へのコピー操作がサポートされています。

優先順位

優先順位は、セル、行、列、グリッドの順番です。

テキストの方向

JS グリッド コントロールおよび JS グリッド コントロール ガント チャートでは、右から左 (RTL) 言語がサポートされています。

TextDirection プロパティは、ロケール ID (LCID) プロパティと連携して、地域に対応したグリッドまたはガント チャートを提供します。コントロールの LCID を設定すると、指定された LCID がグリッド ペインに渡されます。グリッド ペインは、LCID を列に渡します。

gf.EditMode = TextDirection.RightToLeft;

注意

日付列は例外で、この動作は適用されません。日付列には、入力 LCID 用に書式設定された日付の選択、および日付が表示されます。

元に戻すおよびやり直し

JS グリッド コントロールでは、元に戻す操作が 20 レベルでサポートされています。元に戻すおよびやり直し操作により、変更と元の値が追跡管理されます。元に戻す操作 (Ctrl + Z) では、元の値を適用することで、元に戻すスタックの前回の変更が元に戻ります。やり直し操作 (Ctrl + Y) では、元に戻された前回の変更が再度適用されます。

コントロールはマウスによる元に戻すおよびやり直し操作を受け付けていません。元に戻すおよびやり直し操作が必要な場合は、グリッドが含まれるページでこの機能を提供する必要があります。

グリッドでは、元に戻すおよびやり直し操作を管理する 2 つのメソッドが公開されています。

  • undoLastAction   前回の変更を元に戻します。元に戻すスタックが空の場合は、undoLastAction によって 0 が返されます。それ以外の場合は、あと何回操作を元に戻すことができるかを示す数値が返されます。

  • redoLastAction   前回の変更をやり直します。やり直しスタックが空の場合は、redoLastAction によって 0 が返されます。それ以外の場合は、あと何回操作をやり直すことができるかを示す数値が返されます。

ウィジェット コントロール

JS グリッド コントロールでは、ウィジェット フレームワークおよびインフラストラクチャを使用することで、データ検証をサポートしています。

ウィジェットは複雑なコントロールにできます。開発者は独自のウィジェット コントロールを構築し、そのコントロールに独自のアイコンおよびクリック アクションを含めることができます。

JS グリッド コントロール ウィジェット コントロールの詳細については、「JS グリッド コントロール ウィジェット」を参照してください。

関連項目

参照

GridSerializer

概念

クライアント オブジェクト モデルの配布と展開

マネージ オブジェクト モデルと ECMAScript オブジェクト モデルの相違点

その他の技術情報

Locale ID (LCID) Chart