Excel Services

最終更新日: 2010年4月8日

適用対象: SharePoint Server 2010

この記事の内容
Excel Services ECMAScript (JavaScript、JScript)
Excel Services REST API
Excel Web Services の拡張機能

Excel Services は Microsoft Office SharePoint Server 2007 で最初に導入されました。Excel Services は、Microsoft SharePoint Server 2010 上に Microsoft Excel ブックを読み込んだり、ブックの計算処理を行ったり、ブックを表示したりすることを可能にするサービス アプリケーションです。

Office SharePoint Server 2007 には、Excel Services 用の主要なインターフェイスが 2 つあります。

  • Excel Web Access Web パーツ。ブラウザーで実際のブックを表示して操作することができます

  • Excel Web Services (プログラムからのアクセスに使用します)

さらに、ユーザー定義関数 (UDF) を使用して、Excel Calculation Services を拡張できます。

SharePoint Server 2010 では、次の機能が Excel Services に追加されています。

  • ECMAScript (JavaScript、JScript) オブジェクト モデル

  • REST API

  • Excel Web Services の追加メソッドおよびプロパティ

Excel Services ECMAScript (JavaScript、JScript)

Excel Services の JavaScript オブジェクト モデルにより、開発者はページ上の Excel Web Access Web パーツ コントロールの自動化、カスタマイズ、および操作を行うことができます。JavaScript オブジェクト モデルを使用すると、ユーザーは、マッシュアップと、ページ上の 1 つ以上の Excel Web Access Web パーツ コントロールを操作する統合ソリューションを構築できます。マッシュアップでは複数のソースからの機能やデータを 1 つの統合されたサービス、アプリケーション、またはメディアにまとめることができます。

JavaScript オブジェクト モデルにより、開発者はより多くの機能をブックとブック関連のコードに追加することもできます。

JavaScript オブジェクト モデルの詳細については、「Excel Services ECMAScript (JavaScript、JScript)」を参照してください。

Excel Services REST API

Excel Services の REST API を使用すると、HTTP 標準で規定されている操作を使用して Excel ブックを操作できます。これによって、柔軟性があり、安全かつ簡素な方法で Excel Services コンテンツへのアクセスと操作を行うことができます。

REST API を使用すると、URL 経由でブックの一部分または要素に直接アクセスできます。Excel Services REST API に構築された検出メカニズムにより、開発者とユーザーは、特定のブックに存在する要素に関する情報を含む Atom フィードを提供して、ブックのコンテンツを手動またはプログラムで検出することができます。REST API 経由でアクセスできるこのバージョンのリソースは、範囲、グラフ、テーブル、およびピボットテーブルです。

REST API により提供される Atom フィードを使用すると、関心のあるデータに簡単にアクセスできます。Atom フィードには横断可能な要素が含まれます。この要素を使用すると、あらゆるコードで、ブックに存在する要素を検出できます。

Excel Services の REST API の詳細については、「Excel Services REST API の概要」と「基本的な URI 構造およびパス」を参照してください。

Excel Web Services の拡張機能

Excel Web Services は、SharePoint Server 2010 で機能拡張されています。SharePoint Server 2010 では、ブックをプログラムで編集して保存できます。さらに Excel Web Services は、SharePoint Server 2010 の編集セッションでブックを開くことをサポートしています。このシナリオでは、コードを使用してブックを編集できます。

Excel Web Services に追加された API の詳細については、「Excel Web サービスの新機能」を参照してください。

Excel Web Services の詳細については、「Excel Web サービス」を参照してください。

関連項目

概念

Excel Services 開発ロードマップ

その他の技術情報

Excel Services の基礎知識