SharePoint エンタープライズ検索

最終更新日: 2010年4月16日

適用対象: SharePoint Server 2010

この記事の内容
キーワード構文
検索 Web パーツ
絞り込みパネル
コネクタ フレームワーク
関連性の強化
フェデレーション検索
ビジュアル アップグレード

Microsoft SharePoint Server 2010 は、Microsoft Office SharePoint Server 2007 でのエンタープライズ検索の一部であるエンタープライズ機能のすべてと、多くの新しい機能をサポートします。このトピックでは、SharePoint エンタープライズ検索の新機能と拡張機能の概要を説明します。

キーワード構文

更新されたキーワード クエリ構文では、以下の新しい機能がサポートされています。

  • ブール演算子、近接演算子、シノニム演算子、ワイルドーカード演算子

  • 自由形式のテキストとプロパティ制限クエリのための先頭一致

  • 非テキスト フィールドでのプロパティ演算子

詳細については、「キーワード クエリ構文のリファレンス」を参照してください。

検索 Web パーツ

検索 Web パーツは、SharePoint Server Search と FAST Search Server 2010 for SharePoint に共通なので、検索の操作性が統一されています。検索 Web パーツは、フェデレーション検索オブジェクト モデル上に構築され、検索ボックス、絞り込みパネル、主要な検索結果などの Web パーツのクラスが拡張できるように公開されています。検索 Web パーツのクラス、メソッド、プロパティの詳細については、Microsoft.Office.Server.Search.WebControls 名前空間を参照してください。

絞り込みパネル

検索結果ページには絞り込みパネルがあります。絞り込みパネルは、検索結果の概要を示し、ユーザーが簡単に結果を参照して理解できるようにします。管理プロパティとエンタープライズ コンテンツ管理 (ECM) の分類ノードに基づいて、カスタムの絞り込みカテゴリを設定できます。詳細については、「絞り込みパネルの概要」を参照してください。

コネクタ フレームワーク

SharePoint Server Search では Microsoft Business Connectivity Services (BCS) を使用して、外部データのクロールとインデックス付けが行われます。SharePoint Server Search が提供するコネクタ フレームワーク モデルを使用すると、検索コネクタを作成してカスタム コンテンツ リポジトリの接続とクロールを行うことができます。コネクタ フレームワークでは、外部コンテンツに接続するために、Microsoft .NET Framework を使用してカスタム インデックス コネクタを作成できます。そのため、カスタム インデックス コネクタは、SharePoint Server Search によってクロールされコンテンツ インデックスに追加できるようになります。詳細については、「SharePoint Server Search コネクタ フレームワーク」を参照してください。

関連性の強化

SharePoint Server Search では、より適切な一致機能とランク付け機能を提供するためのアルゴリズムと、言語のサポートが向上しました。また、カスタマイズされたランク付けモデルを作成し、全く異なるコレクション、新しいコンテンツ ソース、垂直検索での検索結果の関連性を強化するためのサポートも提供されています。ランク付けモデルのカスタマイズ方法については、「ランク付けモデル スキーマ」のドキュメントを参照してください。

FAST Search Server 2010 for SharePoint では、関連性の調整、並べ替え、およびランク付け用の詳細オプションを利用できます。詳細については、「FAST Search Server 2010 for SharePoint での関連性の向上」を参照してください。

フェデレーション検索

フェデレーション検索を使用すると、Search Service アプリケーションによってクロールされないリポジトリからの検索結果を検索環境に公開できます。組み込みの関連検索と人の検索結果は、検索環境にフェデレーションされます。詳細については、「フェデレーション検索の概要」を参照してください。

ビジュアル アップグレード

Microsoft Office SharePoint Server 2007 から SharePoint Server 2010 にアップグレードすると、ビジュアル アップグレード機能により、以前のバージョンのユーザー インターフェイス (UI) のサイトをそのまま使用するか、新しいバージョンの UI に移行することができます。これにより、アップグレード時に検索センターのカスタマイズを維持し、サイトを以前の UI か新しい UI のどちらにレンダリングするかを選択できるので、新しい UI で機能するようにカスタマイズを更新できます。