Excel Web サービスの新機能

最終更新日: 2010年4月8日

適用対象: SharePoint Server 2010

ここでは、Excel Web Services に追加された新しい型とメンバーについて説明します。

Excel Web Services の機能拡張

Excel Web Services には、Microsoft SharePoint Server 2010 で多くの機能拡張が施されています。SharePoint Server 2010 では、ブックをプログラムから編集して保存できるようになりました。また、Excel Web Services では、SharePoint Server 2010 の編集セッションでブックを開くことをサポートするようになりました。このシナリオでは、他のユーザーがブックを共同で編集しているときに同時にコードを使用してブックを編集できます。

Excel Web Services API の詳細、および新しいメソッド、列挙型、型の詳しい注意事項については、「Microsoft.Office.Excel.Server.WebServices」を参照してください。

新しいメソッド

次の新しいメソッドが Excel Web Services に追加されました (アルファベット順)。

  • GetChartImageUrl  ブックのグラフまたはピボットグラフ イメージ ファイルへの URL 値を取得します。

  • GetPublishedItemNames  ブックの発行済みアイテムのリストを取得します。

  • GetSheetNames  ブックに存在するすべてのシート名のリストを取得します。

  • OpenWorkbookForEditing  編集するためにブックを開きます。

  • SaveWorkbook  ブックを元のファイル形式 (.xlsx, .xlsb, .xlsm) で保存します。

  • SaveWorkbookCopy  別のファイル名を使用してブックを保存するか、ブックを別の SharePoint ドキュメント ライブラリに保存します。または、その両方を実行します。

  • SetCalculationOptions  ブックの計算モード設定を変更します。

  • SetParameters  1 回の Web サービスの呼び出しで複数の発行済みパラメーターを設定します。

その他に、次の機能が追加されました。

  • 値設定メソッドを使用して数式を設定できます。

  • SharePoint Server 2010 の Excel Web Services では、動的範囲がサポートされます。

新しい列挙型

次の新しい列挙型が Excel Web Services に追加されました (アルファベット順)。

  • ItemType  返されるアイテムの種類を指定します。

  • SheetType  返されるシートの種類を指定します。

  • SheetVisibility  返されるシートを表示するかどうかを指定します。

  • SaveOptions  既存のロックされていないファイルを上書きするかどうかを指定します。

  • WorkbookCalculation  ブックの計算モード設定を定義します。

新しい型

次の新しい型が Excel Web Services に追加されました (アルファベット順)。

  • ParameterInfo  パラメーターの名前と値を取得または設定します。

  • SheetInfo  ブックのシートに関する情報を格納します。

  • Size  グラフ イメージの幅と高さを定義します。

  • WorkbookItem  ブックの名前付きアイテムを表します。

関連項目

タスク

[ウォークスルー] Excel Web Services を使用してカスタム アプリケーションを開発する