手順 1: BDC モデルの作成 (Metadata.bdcm)

最終更新日: 2010年6月14日

適用対象: SharePoint Server 2010

Microsoft Business Connectivity Services (BCS) クライアント ランタイムは、どの外部データ ソースにどのように接続するか、また中間宣言型 Microsoft Outlook ソリューションがその外部データ ソースからどのデータを必要とするかを知る必要があります。これが BDC モデルの目的です。BDC モデルと、それに何が含まれるかの詳細については、「BDC モデル インフラストラクチャ」を参照してください。

宣言型ソリューションのための BDC モデル ファイルを作成するもっとも簡単な方法は、ソリューションに関係するすべての外部コンテンツ タイプを作成するために Microsoft SharePoint Designer 2010 を使用し、それらの間の関連付けを定義し、次に、外部コンテンツ タイプのためのモデルをエクスポートすることです。手順は以下に説明されています。このファイルには、Metadata.bdcm という名前を付ける必要があります。

外部コンテンツ タイプを SharePoint Designer を使用して作成できない場合は、Visual Studio などの任意の XML エディターを使用してモデル ファイルを作成することができます。Visual Studio には、モデル ファイルを作成するときに役立つ IntelliSense 機能があります。モデル ファイルを作成するために役立つリソースとして「Business Connectivity Services サンプル XML スニペット」と「BDCMetadata スキーマ」ドキュメントを使用できます。スキーマ ファイル BDCMetadata.xsd は、「BDCMetadata.xsd (英語)」から入手できます。

前提条件

  1. ソリューション成果物を保存するために、開発コンピューターでフォルダーを作成します。

  2. このフォルダーに、Solution Artifacts と名前を付けます。これは、このチュートリアル全体を通じて使用される名前です。

  3. Sample Databases for Microsoft SQL Server 2008 (英語)」から、サーバーに AdventureWorks2008 サンプル データベースをダウンロードして、インストールします。

  4. Microsoft SharePoint 2010 Software Development Kit (SDK) に含まれる コード サンプル: AdventureWorks2008 ASP.NET Web サービス をダウンロードします。

  5. サービスに含まれる Readme ファイルで指定された Web サーバーにサービスを展開します。

BDC モデルを作成するには

  1. [方法] Web サービスに基づく外部コンテンツ タイプを作成する」で説明されているように、SharePoint Designer を使用して Customer 外部コンテンツ タイプを作成します。次に、同じ手順で、SharePoint Designer の AdventureWorks Web サービスの OrderHeader Web メソッドに基づいて Order 外部タイプを作成します。

  2. Customer と Order の間の関連付けを作成します。関連付けを作成する方法の説明については、「[方法] 2 つの Web サービス ベースの外部コンテンツ タイプ間の関連付けを追加する」トピックを参照してください。

  3. SharePoint Designer の左ナビゲーションで [外部コンテンツ タイプ] ボタンをクリックして、右ウィンドウに Customer および Order 外部コンテンツ タイプを表示します。

  4. Customer と Order の両方を選択して、次にリボンで [エクスポート] ボタンをクリックします。Metadata ファイルに名前を付けて、それを Solution Artifacts フォルダーに保存します。生成された XML ファイルには、Customer と Order の両方の外部コンテンツ タイプ定義と、それらの間の関連付けが含まれます。

    BDC モデルのエクスポート

これで、AdventureWorks サンプル Web サービスで、Customer および Order 外部コンテンツ タイプのための BDC モデルが適切に作成されました。ユーザーの便宜のために、Metadata.bdcm の内容が提供されます。この SDK サンプルをテストするために外部コンテンツ タイプを作成したくない場合は、提供された Metadata.bdcm の内容を単純にテキスト ファイルにコピーし、Web サービス接続パラメーターを編集し、それを Metadata.bdcm として Solution Artifacts フォルダーに保存することができます。

次の手順

手順 2: キャッシュ サブスクリプションの作成 (*Subscription.xml)