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SharePoint 2010 クライアント オブジェクト モデルを使用して WPF アプリケーションを作成する

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SharePoint 2010 での Web 開発の概要: SharePoint 2010 クライアント オブジェクト モデルを使用して SharePoint Web サイトからデータを取得する Windows Presentation Foundation (WPF) アプリケーションの作成方法について解説します。

最終更新日: 2011年1月27日

適用対象: Office 2010 | SharePoint Foundation 2010 | SharePoint Server 2010 | Visual Studio | Visual Studio 2010

この記事の内容
WPF アプリケーションを作成する
ユーザー インターフェイスを作成する
クライアント オブジェクト モデルを使用してリスト データを取得する
次の手順

SharePoint 2010 クライアント オブジェクト モデルは、Microsoft SharePoint 2010 開発者がリモート クライアントから SharePoint サイトのデータにアクセスできるよう統合された完全なオブジェクト モデルです。この演習では、新しい SharePoint 2010 クライアント オブジェクト モデルを使用して、SharePoint サイトからリスト データを取得する Windows Presentation Foundation (WPF) アプリケーションを作成します。このタスクを完了するには、以下の作業を実行します。

  • WPF アプリケーションを作成する

  • ユーザー インターフェイスを作成する

  • クライアント オブジェクト モデルを使用してリスト データを取得する

WPF アプリケーションを作成する

このタスクでは、WPF アプリケーションを Microsoft Visual Studio 2010 に作成します。

WPF アプリケーションを作成するには

  1. [スタート] メニュー、[すべてのプログラム]、[Microsoft Visual Studio 2010]、[Microsoft Visual Studio 2010] の順にクリックして、Visual Studio 2010 を起動します。

  2. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。

  3. [新しいプロジェクト] ダイアログ ウィンドウの [インストールされているテンプレート] セクションで、[Visual C#]、[Windows] の順にクリックします。

  4. プロジェクト アイテムから [WPF アプリケーション] を選択します。

  5. [名前] ボックスに「CreateWPFAppUsingClientOM」と入力して、[OK] をクリックします。

  6. ソリューション エクスプローラーで [CreateWPFAppUsingClientOM] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。

  7. [アプリケーション] タブで、[ターゲット フレームワーク] プロパティを [.NET Framework 4.0] に変更します。

  8. ソリューション エクスプローラーで [参照] を右クリックし、[参照の追加] をクリックします。[参照] タブに移動します。

  9. 以下のパスを [ファイル名] ボックスに入力して、Enter キーを押します。

    C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\ISAPI

  10. [Microsoft.SharePoint.Client.dll] と [Microsoft.SharePoint.Client.Runtime.dll] を選択して、[OK] をクリックします。

ユーザー インターフェイスを作成する

このタスクでは、ListBox コントロールを WPF グリッド ビューに追加し、そのコントロールに機能を付加するためのコードを追加します。

ユーザー インターフェイスを作成するには

  1. ソリューション エクスプローラーで [MainWindow.xaml] をダブルクリックして、XAML ビューを開きます。

  2. 以下の XAML コードを Grid 要素の内側に挿入します。

    <ListBox Height="238" Margin="12,11,12,13" Name="ListBox1" Width="254" />

    この XAML コードによって、新しい ListBox コントロールが作成され、図 1 に示すようにデザイン ビューに表示されます。

    図 1. デザイン ビューの ListBox

    デザイナー ビューでの ListBox

  3. ソリューション エクスプローラーで [MainWindow.xaml] を右クリックして、[コードの表示] をクリックします。

  4. 以下の using ステートメントを既存の using ステートメントの後に追加します。

    using Microsoft.SharePoint.Client;
using SP = Microsoft.SharePoint.Client;

  5. 以下のコードを InitializeComponent() メソッドの後の MainWindow コンストラクター内に挿入します。Web サイトの URL はユーザーの Web サイトに変更してください。

    ClientContext context = 
    new ClientContext("http://intranet.contoso.com");

Web site = context.Web;
context.Load(site, osite => osite.Title);
context.ExecuteQuery();

Title = site.Title;

ListCollection lists = site.Lists;
IEnumerable<SP.List> listsCollection =
    context.LoadQuery(lists.Include(l => l.Title, l => l.Id));
context.ExecuteQuery();

ListBox1.ItemsSource = listsCollection; 
ListBox1.DisplayMemberPath = "Title";

    このコードによって、以下の作業が実行されます。

    • SharePoint サイトへのクライアント コンテキストを作成する。

    • サイト内の使用可能な SharePoint リストをクエリし、それらのリストをまとめて Title プロパティおよび Id プロパティと共に取得する。

    • リストのコレクションを WPF ListBox コントロールにバインドする。

クライアント オブジェクト モデルを使用してリスト データを取得する

このタスクでは、アプリケーションを実行して、結果を確認します。

プロジェクトをテストするには

  1. F5 キーを押して、アプリケーションを起動します。

    図 2 に示すように、SharePoint リストが設定された ListBox コントロールがアプリケーション ウィンドウに表示されます。

    図 2. SharePoint リストが表示された ListBox コントロール

    リストの一覧がある ListBox コントロール

  2. アプリケーション ウィンドウを閉じます。

次の手順