コンテンツタイプの作成

[アーティクル]
06/15/2015

最終更新日: 2010年11月1日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

この記事の内容
コンテンツタイプの継承
コンテンツタイプの設計
宣言型 XML によるコンテンツタイプの作成
コードを使用したコンテンツタイプの作成

開発者は、宣言型 XML またはおそらくサーバーコードを書いてコンテンツタイプを作成します。開発者以外のユーザーによってインストールされ、さらに別のユーザーによってアクティブ化される機能の作成において、開発者は、通常、この作業を行います。したがって、開発者がコンテンツタイプに対して実際に行う作業は、コンテンツタイプを作成することではなく、コンテンツタイプを定義することです。

最終的に、フィーチャーはインストールされ、ユーザーがそれをアクティブ化します。Microsoft SharePoint Foundation は、コードを実行するか宣言型 XML を読み取って、コンテンツタイプを使用できるようにします。リストの管理権限を持つ管理ユーザーは、新しいコンテンツタイプをリストまたはドキュメントライブラリに適用します。これによりコンテンツタイプは機能します。リストへのアイテムの追加が許可されているあらゆるユーザーがコンテンツタイプを使用してコンテンツを作成できます。管理ユーザーは、列の追加や削除、あるいはその他の属性の変更を行って、コンテンツタイプを独自の環境に適合するように変更できます。これらのすべては、開発者の範囲外の作業です。

重要な点は、コンテンツタイプを "作成" することは、実際には、コンテンツタイプの定義を作成することを意味するということです。適切なコンテンツタイプの定義では、コンテンツタイプが最終的にどのように使用されるかが予測されています。

コンテンツタイプの継承

ゼロからコンテンツタイプを作成するということはありません。代わりに、基礎となる既存のコンテンツタイプを選択し、新しいコンテンツタイプを作成します。Microsoft SharePoint Foundation を使用して組み込みのコンテンツタイプに対して行う処理は、まさにこの作業です。SharePoint Foundation で提供されるコンテンツタイプの階層については、「コンテンツタイプの基本的な階層」を参照してください。

新しいコンテンツタイプの作成先の Web サイトは、派生元のコンテンツタイプの範囲内にある必要があります。したがって、コンテンツタイプの定義を作成する場合は、このことを考慮する必要があります。詳細については、「コンテンツタイプの範囲」を参照してください。

SharePoint Foundation がサポートするコンテンツタイプの継承形式には制限があります。新しいコンテンツタイプを定義する機能をアクティブ化すると、親コンテンツタイプに定義された列とその他のメタデータが子コンテンツタイプに渡されます。自動で継承されるのはこの部分のみです。

注意

SharePoint Foundation の以前のバージョンでは、コンテンツタイプが準備された後にコンテンツタイプに追加された列とメタデータは、子のコンテンツタイプに継承されませんでした。SharePoint Foundation 2010 では、この動作が変更されました。現在は、ユーザーが親に追加した列とメタデータを含めることができます。詳細については、ContentType 要素の Inherits 属性の説明を参照してください。

コンテンツタイプが使用可能になり、それが使用されている間に、親のコンテンツタイプの定義を変更できます。ただし、その変更は、派生したコンテンツタイプに自動でプッシュダウンされません。継承のこの側面は、ユーザーインターフェイスまたはカスタムコードを使用して手動で開始する必要があります。詳細については、「子コンテンツタイプを更新する」を参照してください。

ただし、コンテンツタイプの継承により、派生クラスと同じようにコンテンツタイプを操作できます。たとえば、基本クラスのプロパティをオーバーライドできるように、親のコンテンツから派生したコンテンツタイプの属性を変更できます。列の追加、変更、削除を行ったり、さまざま新規作成フォーム、編集フォーム、表示フォームを指定したり、さまざまなドキュメントテンプレートを指定したりできます。つまり、アプリケーションフレームワークの開発で基本クラスを作成するように、基本コンテンツタイプを作成できます。たとえば、組織内のすべての財務ドキュメントに共通した特性を持つ Financial Document という名前のコンテンツタイプを定義できます。次に、この Financial Document を、Invoice、Purchase Order のような、新しいコンテンツタイプの基礎として使用できます。新しいコンテンツタイプは、列とその他のメタデータを Financial Document から継承します。したがって、共通の要素を親のコンテンツタイプに 1 回定義するだけで済みます。

独自のコンテンツタイプ階層を構築する方法を理解するには、SharePoint Foundation で、継承された基本コンテンツタイプの属性がどのように使用され、どのように変更されるかを学習します。開始点として、ユーザーインターフェイス内のコンテンツギャラリーから始めることをお勧めします。[サイトの操作] メニューで [サイトの設定] を選択します。[サイトの設定] ページの [ギャラリー] で、[サイトコンテンツタイプ] をクリックします。[サイトコンテンツタイプ] ページで、必要なコンテンツタイプのリンクをクリックします。

もう 1 つの適切な学習リソースは、%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\FEATURES\ctype フォルダーにある ctypewss.xml ファイルです。このファイルには、多くの組み込みコンテンツタイプの定義が含まれます。定義の詳細については、「コンテンツタイプ定義」を参照してください。

コンテンツタイプの設計

コンテンツタイプ計画の包括的なガイドについては、「コンテンツタイプとワークフローを計画する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。以下に、いくつかの一般的な考慮事項を示します。

範囲。コンテンツタイプをサイト階層のどの場所で使用できるようにしますか。

コンテンツタイプをサイトコレクション全体で使用できるようにする必要がある場合、サイトコレクションを範囲とする機能にコンテンツタイプを展開し、コンテンツタイプをルート Web サイトのコンテンツタイプコレクションに追加するフィーチャーレシーバークラスの FeatureActivated メソッドにコードを書きます。
親。範囲内にある既存のどのコンテンツタイプを、コンテンツタイプの派生元として選択しますか。

コンテンツタイプの作成先の Web サイトで親のコンテンツタイプを使用できない場合、コンテンツタイプは適切にアクティブ化されません。
列。既存のどのサイト列を使用できるようにしますか。

親のコンテンツタイプから継承されない列は、追加する必要があります。存在しない列は、作成する必要があります。
その他のリソース。コンテンツタイプでは言語リソースが必要ですか。ドキュメントテンプレート、フォームが必要ですか。

コンテンツタイプでこれらのリソースのいずれかが必要な場合、それらのリソースの準備方法と、それらのリソースへのコンテンツタイプのアクセス方法を把握する必要があります。

宣言型 XML によるコンテンツタイプの作成

コンテンツタイプを作成する 1 つの方法は、機能の要素マニフェストファイルで、宣言型 XML を使用してコンテンツタイプを定義することです。機能をアクティブ化すると、コンテンツタイプが作成されます。詳細については、「コンテンツタイプ定義」と「フィーチャーの使用」を参照してください。

複数のコンテンツタイプを同じ要素マニフェストファイルに定義できます。定義するコンテンツタイプごとに ContentType 要素を含めます。ID 属性は必須であり、指定する値は、非常に特殊な形式に従う必要があります。正しい形式で指定されたコンテンツタイプ ID は、新しいコンテンツタイプだけでなく、その親のコンテンツタイプも識別します。詳細については、「コンテンツタイプ ID」を参照してください。

組み込みコンテンツタイプから派生したコンテンツタイプの ID を作成するには、組み込みコンテンツタイプを識別する 16 進数文字列を先頭に指定し、2 つのゼロを付加した後に、すべての句読点を取り除いた GUID を追加します。たとえば、Item コンテンツタイプを識別する 16 進数文字列は "0x01" です。Item から派生したコンテンツタイプの ID は次のようになります。

0x0100A33D9AD9805788419BDAAC2CCB37509F

作成したコンテンツタイプから継承される追加のコンテンツタイプの ID を作成するには、"01"、"02", ... を追加します。

ContentType 要素のもう 1 つの必須属性は、表示名を指定する Name です。値には、リソースへの参照を $Resources:String 形式で指定できます。詳細については、「SharePoint ソリューションのローカライズ」を参照してください。名前は 128 文字を超えることはできません。また、名前に \ / : * ? " # % < > { } | ~ & の各文字、2 つの連続するピリオド (..)、特殊文字 (たとえばタブ) を含めることはできません。

コンテンツタイプに列を含める場合、その列はコンテンツタイプの定義内で作成しません。代わりに、他の場所で作成された列を参照します。列参照を含めるには、FieldRef 要素を ContentType 要素の子として追加します。参照される列には、サイトの列として既に存在する列、またはコンテンツタイプを作成する機能と同じ機能で作成される新しい列を使用できます。サイト列の作成方法については、「フィールド定義」を参照してください。

また、FieldRef 要素を使用して、コンテンツタイプがその親のコンテンツタイプから継承した列を参照することもできます。この場合、列を参照する理由は、列を追加することではなく、コンテンツタイプ内で列を使用するときにその一部の特性を変更することです。

FieldRef 要素の ID 属性は、参照する列を識別します。値は GUID の文字列表現で、波かっこが含まれます。値は大文字と小文字が区別されます。

ヒント
組み込みフィールドの ID については、%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\FEATURES\fields にある fieldswss.xml ファイルを参照してください。

コンテンツタイプで新しいコンテンツ用のドキュメントテンプレートを使用する場合、そのドキュメントテンプレートは、ContentType 要素内の DocumentTemplate 要素で識別できます。ファイルは別に準備する必要があります。これを行う 1 つの方法は、Module 要素をマニフェストに追加し、そのファイルを機能と共に含めます。詳細については、「[方法] ファイルを準備する」を参照してください。

コンテンツタイプの定義には、XMLDocuments 要素を使用してユーザー設定フォームの定義を含めることもできます。詳細については、「コンテンツタイプのユーザー設定情報」を参照してください。

例

以下の例は、4 つのサイト列と 3 つのサイトコンテンツタイプを作成する機能の要素マニフェストを示しています。1 番目のコンテンツタイプである Financial Document は、組み込みの Document コンテンツタイプの子です。残りの 2 つの新しいコンテンツタイプである Invoice と Purchase Order は、Financial Document から派生します。

Financial Document の定義では、DateOpened と Amount の 2 つの新しいサイト列が参照されます。DateOpened 列を参照する FieldRef 要素では、サイト列に定義されたとおりに、"Date Opened" の代わりに "Date" として列名がレンダリングされるように DisplayName 属性が設定されます。

Invoice は、Financial Document から派生する 2 つの新しいコンテンツタイプのうちの最初のコンテンツタイプです。このコンテンツタイプの定義では、3 番目の新しいサイト列である Client が参照されており、Required 属性が TRUE に設定されています。これにより、新しいアイテムを作成するときにこのフィールドのエントリが必要になります。Invoice タイプには、Title 列の FieldRef 要素が含まれます。この要素は継承されますが、DisplayName 属性の値を "Title" から "Service" に変更する目的で、この要素が含まれています。

Financial Document から派生する 2 番目のコンテンツタイプは Purchase Order です。このコンテンツタイプの定義では、4 番目の新しいサイト列である CostCenter が参照されます。また、サイト列に定義されたとおりに、"Cost Center" の代わりに "Department" として列名がレンダリングされるように DisplayName 属性が設定されます。

Purchase Order は、その親である Financial Document から列参照を継承します。したがって、列を、再度、参照する必要はありません。コンテンツタイプも、Title 列への参照を Financial Document から継承します。Financial Document は列をその親である Document から継承します。Purchase Order タイプには、Title 列用の FieldRef 要素が含まれます。継承された DisplayName 属性をそれ自身の値で上書きすることが、その目的です。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<Elements xmlns="https://schemas.microsoft.com/sharepoint/">

  <!-- Document Templates -->
  
  <Module Name="InvoiceDocumentTemplate"
          Path="FinancialDocuments"
          Url="_cts/Invoice" RootWebOnly="TRUE">
    <File Url="Invoice.docx" Type="Ghostable" />
  </Module>
  
  <Module Name="PurchaseOrderDocumentTemplate"
          Path="FinancialDocuments"
          Url="_cts/PurchaseOrder" RootWebOnly="TRUE">
    <File Url="PurchaseOrder.docx" Type="Ghostable" />
  </Module>


  <!-- Site Columns -->
 
  <Field ID="{060E50AC-E9C1-4D3C-B1F9-DE0BCAC300F6}"
         Name="Amount"
         DisplayName="Amount"
         Type="Currency"
         Decimals="2"
         Min="0"
         Required="FALSE"
         Group="Financial Columns" />

   <Field ID="{86811853-7E52-4515-A88D-A8FA9D450905}"
         Name="Client"
         DisplayName="Client Name"
         Type="Text"
         Required="FALSE"
         Group="Financial Columns"/>

    <Field ID="{1511BF28-A787-4061-B2E1-71F64CC93FD5}"
         Name="DateOpened"
         DisplayName="Date Opened"
         Type="DateTime"
         Format="DateOnly"
         Required="FALSE"
         Group="Financial Columns">
    <Default>[today]</Default>
  </Field>
  
 <Field ID="{943E7530-5E2B-4C02-8259-CCD93A9ECB18}"
         Name="CostCenter"
         DisplayName="Department"
         Type="Choice"
         Required="FALSE"
         Group="Financial Columns">
    <CHOICES>
      <CHOICE>Administration</CHOICE>
      <CHOICE>Information</CHOICE>
      <CHOICE>Facilities</CHOICE>
      <CHOICE>Operations</CHOICE>
      <CHOICE>Sales</CHOICE>
      <CHOICE>Marketing</CHOICE>
    </CHOICES>
  </Field>

  <!-- Site Content Types -->
  
  <!-- Parent ContentType: Document (0x0101) -->
  <ContentType ID="0x0101000728167cd9c94899925ba69c4af6743e"
               Name="Financial Document"
               Group="Financial Content Types"
               Description="Base financial content type"
               Version="0">
    <FieldRefs>
      <FieldRef ID="{1511BF28-A787-4061-B2E1-71F64CC93FD5}" Name="DateOpened" DisplayName="Date" Required="TRUE"/>
      <FieldRef ID="{060E50AC-E9C1-4D3C-B1F9-DE0BCAC300F6}" Name="Amount" DisplayName="Amount" Required="FALSE"/>
    </FieldRefs>
  </ContentType>

  <!-- Parent ContentType: Financial Document -->
  <ContentType ID="0x0101000728167cd9c94899925ba69c4af6743e01"
                Name="Invoice"
                Group="Financial Content Types"
                Description="Used for creating customer invoices"
                Inherits="TRUE"
                Version="0">
    <FieldRefs>
      <FieldRef ID="{fa564e0f-0c70-4ab9-b863-0177e6ddd247}" Name="Title" DisplayName="Service" Required="TRUE" Sealed="TRUE"/>
      <FieldRef ID="{86811853-7E52-4515-A88D-A8FA9D450905}" Name="Client" DisplayName="Client Name" Required="TRUE"/>
    </FieldRefs>
    <DocumentTemplate TargetName="Invoice.docx" />
  </ContentType>
  
  <!-- Parent ContentType: Financial Document -->
  <ContentType ID="0x0101000728167cd9c94899925ba69c4af6743e02"
               Name="PurchaseOrder"
               Group="Financial Content Types"
               Description="Used for creating purchase orders"
               Inherits="TRUE"
               Version="0">
    <FieldRefs>
      <FieldRef ID="{fa564e0f-0c70-4ab9-b863-0177e6ddd247}" Name="Title" DisplayName="Item" Required="TRUE" Sealed="TRUE"/>
      <FieldRef ID="{943E7530-5E2B-4C02-8259-CCD93A9ECB18}" Name="CostCenter" DisplayName="Department" Required="TRUE"/>
    </FieldRefs>
    <DocumentTemplate TargetName="PurchaseOrder.docx"/>
  </ContentType>

</Elements>

コードを使用したコンテンツタイプの作成

コンテンツタイプを作成するには、宣言型 XML を使用する代わりに SharePoint Foundation オブジェクトモデルを使用することもできます。通常、宣言型 XML のほうが書き方は簡単です。ただし、一般的に、宣言型 XML はオブジェクトモデルよりも柔軟性が低くなります。オブジェクトモデルでは、Microsoft .NET Framework 全体の機能にアクセスでき、実行時にデバッグを行うこともできます。この 2 つの手法は、Microsoft Visual Studio 2010 の SharePoint 開発者ツールで提供されるテンプレートでサポートされます。

コンテンツタイプを定義するコードを、SPFeatureReceiver クラスのサブクラスの FeatureActivated メソッドに挿入します。

SPContentType クラスのコンストラクターを呼び出してコンテンツタイプを作成します。コンストラクターを呼び出す前に、以下の 3 つのアイテムを収集して引数として渡す必要があります。

親のコンテンツタイプを表す SPContentType オブジェクト。

このオブジェクトは、コンテンツタイプの作成先の Web サイトを表す SPWeb オブジェクトの AvailableContentTypes プロパティに返されるコレクションから取得できます。
コンテンツタイプの作成先の Web サイトのコレクションを表す SPContentTypeCollection オブジェクト。

このオブジェクトを取得するには、コンテンツタイプの作成先の Web サイトを表す SPWeb オブジェクトの ContentTypes プロパティにアクセスします。
コンテンツタイプに指定する名前が含まれる文字列。

指定する名前はコンテンツタイプの表示名として使用されます。一部の文字はコンテンツタイプの名前に使用できません。提案された名前は、静的メソッド ValidateName(String) を呼び出して検証できます。このメソッドにより、無効な文字があるかどうかが確認されますが、重複した名前があるかどうかは確認されません。

コンストラクターを呼び出して新しい SPContentType オブジェクトを作成した後に、Web サイトのコレクションを表す SPContentTypeCollection オブジェクトの Add(SPContentType) メソッドの別の呼び出しで、作成したオブジェクトを Web サイトのコンテンツタイプコレクションに追加します。この手順によって、コンテンツタイプの初期化が完了します。

注意
同じ名前のコンテンツタイプがコレクション内に既に存在する場合、Add(SPContentType) メソッドは、SPException 例外をスローします。

コンテンツタイプのプロパティを設定する場合、Add メソッドで返される SPContentType オブジェクトを保存する必要があります。

コンテンツタイプに列を追加するには、SPFieldLink オブジェクト内の各列を参照します。次に、コンテンツタイプの FieldLinks プロパティによって返される SPFieldLinkCollection オブジェクトの Add(SPFieldLink) メソッドを呼び出します。

コンテンツタイプの構成を完了すると、Update() メソッドを呼び出して、データベースに対して変更をコミットします。

例

次の例では、前述の例とまったく同じサイト列とコンテンツタイプが作成されます。唯一の違いは、この例は、宣言型 XML を使用する代わりに、機能レシーバーの FeatureActivated メソッド内でコードを使用することです。

FeatureActivated メソッドの properties パラメーターは SPFeatureReceiverProperties オブジェクトです。このオブジェクトの Feature プロパティは、ボックス付きの SPSite オブジェクトまたはボックス付きの SPWeb オブジェクトを含む Parent プロパティを持つ SPFeature オブジェクトを返します。これらのオブジェクトを破棄しないでください。ただし、コードで作成した新しいすべての SPWeb または SPSite オブジェクトは破棄する必要があります。詳細については、「オブジェクトの破棄」を参照してください。

public override void FeatureActivated(SPFeatureReceiverProperties properties)
{
    SPWeb web = null;
    if (properties.Feature.Parent is SPSite)
    {
        SPSite sites = (SPSite)properties.Feature.Parent;
        web = sites.RootWeb;
    }
    else
    {
        web = (SPWeb)properties.Feature.Parent;
    }
    if (web == null)
        return;

    /* CREATE SITE COLUMNS */

    string columnGroup = "Financial Columns";

    // Amount
    string amountFieldName = web.Fields.Add("Amount", SPFieldType.Currency, false);
    SPFieldCurrency amountField = (SPFieldCurrency)web.Fields.GetFieldByInternalName(amountFieldName);
    amountField.Group = columnGroup;
    amountField.DisplayFormat = SPNumberFormatTypes.TwoDecimals;
    amountField.MinimumValue = 0;
    amountField.Update();

    // Client Name
    string clientFieldName = web.Fields.Add("Client Name", SPFieldType.Text, false);
    SPFieldText clientField = (SPFieldText)web.Fields.GetFieldByInternalName(clientFieldName);
    clientField.Group = columnGroup;
    clientField.Update();

    // Date Opened
    string dateOpenedFieldName = web.Fields.Add("Date Opened", SPFieldType.DateTime, false);
    SPFieldDateTime dateOpenedField = (SPFieldDateTime)web.Fields.GetFieldByInternalName(dateOpenedFieldName);
    dateOpenedField.Group = columnGroup;
    dateOpenedField.DisplayFormat = SPDateTimeFieldFormatType.DateOnly;
    dateOpenedField.DefaultValue = "[today]";
    dateOpenedField.Update();

    // Cost Center Name
    string costCenterFieldName = web.Fields.Add("Cost Center", SPFieldType.Choice, false);
    SPFieldChoice costCenterField = (SPFieldChoice)web.Fields.GetFieldByInternalName(costCenterFieldName);
    costCenterField.Choices.Add("Administration");
    costCenterField.Choices.Add("Information Services");
    costCenterField.Choices.Add("Facilities");
    costCenterField.Choices.Add("Operations");
    costCenterField.Choices.Add("Sales");
    costCenterField.Choices.Add("Marketing");
    costCenterField.Group = columnGroup;
    costCenterField.Update();

    /* CREATE SITE CONTENT TYPES */

    string contentTypeGroup = "Financial Content Types";

    // Get a content type to be the parent of a new Financial Document content type.
    SPContentType documentCType = web.AvailableContentTypes[SPBuiltInContentTypeId.Document];

    // Create the Financial Document content type.
    SPContentType financialDocumentCType = new SPContentType(documentCType, web.ContentTypes, "Financial Document");

    // Note: A content type is not initialized until after it is added.
    financialDocumentCType = web.ContentTypes.Add(financialDocumentCType);
    financialDocumentCType.Group = contentTypeGroup;

    // Add the Date Opened column. Child content types inherit the column.
    SPFieldLink dateOpenedFieldRef = new SPFieldLink(dateOpenedField);
    dateOpenedFieldRef.Required = true;
    financialDocumentCType.FieldLinks.Add(dateOpenedFieldRef);

    // Add the Amount column. Child content types inherit the column.
    SPFieldLink amountFieldRef = new SPFieldLink(amountField);
    financialDocumentCType.FieldLinks.Add(amountFieldRef);

    // Commit changes.
    financialDocumentCType.Update();

    // Create the Invoice content type.
    SPContentType invoiceCType = new SPContentType(financialDocumentCType, web.ContentTypes, "Invoice");
    invoiceCType = web.ContentTypes.Add(invoiceCType);
    invoiceCType.Group = contentTypeGroup;

    // Modify the Title column inherited from the parent.
    SPFieldLink serviceFieldRef = invoiceCType.FieldLinks[SPBuiltInFieldId.Title];
    serviceFieldRef.DisplayName = "Service";
    serviceFieldRef.Required = true;

    // Add the Client column.
    SPFieldLink clientFieldRef = new SPFieldLink(clientField);
    clientFieldRef.Required = true;
    invoiceCType.FieldLinks.Add(clientFieldRef);

    // Specify a document template.
    invoiceCType.DocumentTemplate = "Invoice.docx";

    // Commit changes.
    invoiceCType.Update();

    // Create the Purchase Order content type.
    SPContentType purchaseOrderCType = new SPContentType(financialDocumentCType, web.ContentTypes, "Purchase Order");
    purchaseOrderCType = web.ContentTypes.Add(purchaseOrderCType);
    purchaseOrderCType.Group = contentTypeGroup;

    // Modify the Title column inherited from the parent.
    SPFieldLink itemFieldRef = purchaseOrderCType.FieldLinks[SPBuiltInFieldId.Title];
    itemFieldRef.DisplayName = "Item";
    itemFieldRef.Required = true;

    // Add the Department column.
    SPFieldLink departmentFieldRef = new SPFieldLink(costCenterField);
    departmentFieldRef.DisplayName = "Department";
    departmentFieldRef.Required = true;
    purchaseOrderCType.FieldLinks.Add(departmentFieldRef);

    // Specify a document template.
    purchaseOrderCType.DocumentTemplate = "PurchaseOrder.docx";

    // Commit changes.
    purchaseOrderCType.Update();

}

Public Overrides Sub FeatureActivated(ByVal properties As Microsoft.SharePoint.SPFeatureReceiverProperties)
    Dim web As SPWeb = Nothing
    If TypeOf properties.Feature.Parent Is SPSite Then
        Dim sites As SPSite = DirectCast(properties.Feature.Parent, SPSite)
        web = sites.RootWeb
    Else
        web = DirectCast(properties.Feature.Parent, SPWeb)
    End If
    If web Is Nothing Then
        Return
    End If

    ' CREATE SITE COLUMNS 

    Dim columnGroup As String = "Financial Columns"

    ' Amount
    Dim amountFieldName As String = web.Fields.Add("Amount", SPFieldType.Currency, False)
    Dim amountField As SPFieldCurrency = DirectCast(web.Fields.GetFieldByInternalName(amountFieldName), SPFieldCurrency)
    amountField.Group = columnGroup
    amountField.DisplayFormat = SPNumberFormatTypes.TwoDecimals
    amountField.MinimumValue = 0
    amountField.Update()

    ' Client Name
    Dim clientFieldName As String = web.Fields.Add("Client Name", SPFieldType.Text, False)
    Dim clientField As SPFieldText = DirectCast(web.Fields.GetFieldByInternalName(clientFieldName), SPFieldText)
    clientField.Group = columnGroup
    clientField.Update()

    ' Date Opened
    Dim dateOpenedFieldName As String = web.Fields.Add("Date Opened", SPFieldType.DateTime, False)
    Dim dateOpenedField As SPFieldDateTime = DirectCast(web.Fields.GetFieldByInternalName(dateOpenedFieldName), SPFieldDateTime)
    dateOpenedField.Group = columnGroup
    dateOpenedField.DisplayFormat = SPDateTimeFieldFormatType.DateOnly
    dateOpenedField.DefaultValue = "[today]"
    dateOpenedField.Update()

    ' Cost Center Name
    Dim costCenterFieldName As String = web.Fields.Add("Cost Center", SPFieldType.Choice, False)
    Dim costCenterField As SPFieldChoice = DirectCast(web.Fields.GetFieldByInternalName(costCenterFieldName), SPFieldChoice)
    costCenterField.Choices.Add("Administration")
    costCenterField.Choices.Add("Information Services")
    costCenterField.Choices.Add("Facilities")
    costCenterField.Choices.Add("Operations")
    costCenterField.Choices.Add("Sales")
    costCenterField.Choices.Add("Marketing")
    costCenterField.Group = columnGroup
    costCenterField.Update()

    ' CREATE SITE CONTENT TYPES 

    Dim contentTypeGroup As String = "Financial Content Types"

    ' Get a content type to be the parent of a new Financial Document content type.
    Dim documentCType As SPContentType = web.AvailableContentTypes(SPBuiltInContentTypeId.Document)

    ' Create the Financial Document content type.
    Dim financialDocumentCType As New SPContentType(documentCType, web.ContentTypes, "Financial Document")

    ' Note: A content type is not initialized until after it is added.
    financialDocumentCType = web.ContentTypes.Add(financialDocumentCType)
    financialDocumentCType.Group = contentTypeGroup

    ' Add the Date Opened column. Child content types inherit the column.
    Dim dateOpenedFieldRef As New SPFieldLink(dateOpenedField)
    dateOpenedFieldRef.Required = True
    financialDocumentCType.FieldLinks.Add(dateOpenedFieldRef)

    ' Add the Amount column. Child content types inherit the column.
    Dim amountFieldRef As New SPFieldLink(amountField)
    financialDocumentCType.FieldLinks.Add(amountFieldRef)

    ' Commit changes.
    financialDocumentCType.Update()

    ' Create the Invoice content type.
    Dim invoiceCType As New SPContentType(financialDocumentCType, web.ContentTypes, "Invoice")
    invoiceCType = web.ContentTypes.Add(invoiceCType)
    invoiceCType.Group = contentTypeGroup

    ' Modify the Title column inherited from the parent.
    Dim serviceFieldRef As SPFieldLink = invoiceCType.FieldLinks(SPBuiltInFieldId.Title)
    serviceFieldRef.DisplayName = "Service"
    serviceFieldRef.Required = True

    ' Add the Client column.
    Dim clientFieldRef As New SPFieldLink(clientField)
    clientFieldRef.Required = True
    invoiceCType.FieldLinks.Add(clientFieldRef)

    ' Specify a document template.
    invoiceCType.DocumentTemplate = "Invoice.docx"

    ' Commit changes.
    invoiceCType.Update()

    ' Create the Purchase Order content type.
    Dim purchaseOrderCType As New SPContentType(financialDocumentCType, web.ContentTypes, "Purchase Order")
    purchaseOrderCType = web.ContentTypes.Add(purchaseOrderCType)
    purchaseOrderCType.Group = contentTypeGroup

    ' Modify the Title column inherited from the parent.
    Dim itemFieldRef As SPFieldLink = purchaseOrderCType.FieldLinks(SPBuiltInFieldId.Title)
    itemFieldRef.DisplayName = "Item"
    itemFieldRef.Required = True

    ' Add the Department column.
    Dim departmentFieldRef As New SPFieldLink(costCenterField)
    departmentFieldRef.DisplayName = "Department"
    departmentFieldRef.Required = True
    purchaseOrderCType.FieldLinks.Add(departmentFieldRef)

    ' Specify a document template.
    purchaseOrderCType.DocumentTemplate = "PurchaseOrder.docx"

    ' Commit changes.
    purchaseOrderCType.Update()

End Sub

コンテンツタイプの作成

コンテンツタイプの継承

コンテンツタイプの設計

宣言型 XML によるコンテンツタイプの作成

例

コードを使用したコンテンツタイプの作成

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コンテンツ タイプの作成

コンテンツ タイプの継承

コンテンツ タイプの設計

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