フィーチャーの使用

最終更新日: 2011年5月27日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

フィーチャーは、複雑さを排してサイトのカスタマイズ作業を容易にすると同時に、展開済みのサイトを安全にアップグレードできることを目指して導入されました。ちょっとした変更のために、大規模なコード群全体をコピーする必要はありません。バージョン管理の必要性を減らし、フロントエンド Web サーバー間の一貫性の問題を回避することにもつながります。展開した個々のフィーチャーの有効/無効を切り替えるのも容易で、管理者は画面上で特定のフィーチャーをオン/オフするだけで、テンプレートやサイト定義を切り替えることができます。フィーチャーには、次のような特徴があります。

  • ユーザー設定コードの実行範囲を指定できるスコープ機能

  • 展開内でフィーチャーをインストールまたはアンインストールするプラグ環境

  • フィーチャーの有効化または無効化を、スコープごとに設定可能なプラグ環境

  • フィーチャーの実行に必要なデータをそのスコープ内に保存する、スコープ付きプロパティ バッグ

  • 統一フレームワークの基盤として、Microsoft SharePoint Foundation ソリューションの分散展開に適用可能

    フィーチャーのバージョンをアップグレード可能

フィーチャーの実装

フィーチャーは、%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\FEATURES ディレクトリのフロントエンド Web サーバーに格納されています。フィーチャー サブフォルダーには、フィーチャーの基本プロパティと、それにバインドされている要素 (要素マニフェストを含む XML ファイル、他の関連ファイルなど) を定義する Feature.xml ファイルが含まれます。フィーチャー フォルダーには、1 つの Feature.xml ファイルと、関連する要素ファイルをいくつでも格納できます。

注意

SharePoint Foundation では、機能のフォルダー名やファイル名として、空白を除く、7 ビット ASCII 文字のみをサポートしています。

SharePoint 管理シェルを使用してフィーチャーをインストールおよび有効にするには、オブジェクト モデルまたは stsadm ツールを使用します。また、ユーザー インターフェイスを使って、フィーチャーをインストールすることもできます。フィーチャーをインストールすると、サーバー ファームから定義や要素を認識できるようになります。その後、フィーチャーを有効にして、特定の範囲内でフィーチャーを使用できるようにします。

Feature 要素

Feature 要素は、Feature.xml ファイル内で使用され、フィーチャーを定義し、アセンブリの場所、ファイル、依存関係、またはそのフィーチャーをサポートするプロパティを指定します。フィーチャーには、1 つの Feature.xml ファイルと、個々の要素を記述した任意の数の関連ファイルが含まれています。

以前は大きなサイト定義ファイルに記述していたアイテムを、フィーチャー内でいくつかの要素に分割して記述できるようになりました。要素はフィーチャー内の最小単位です。Feature.xml ファイルは、通常、1 つ以上の XML ファイルを参照します。このファイルの最上位の Elements タグには、フィーチャーをサポートする要素の定義が含まれます。フィーチャーには、イベント ハンドラーなど、複数の種類の要素を含めることができます。Feature.xml ファイルで使用されるファイル形式および XML 要素については、「Feature.xml ファイル」を参照してください。

サイトの定義で ONET.XML のファイル形式に与えるフィーチャーの影響については、「サイト定義 (Onet.xml) ファイル」を参照してください。