Set-UMIPGateway
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2007-07-17
単一のユニファイド メッセージング (UM) IP ゲートウェイの構成情報を変更する、または UM IP ゲートウェイを指定して変更可能な構成設定の一覧を取得するには、Set-UMIPGateway コマンドレットを使用します。
構文
Set-UMIPGateway -Identity <UMIPGatewayIdParameter> [-Address <UMSmartHost>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-Name <String>] [-OutcallsAllowed <$true | $false>] [-Port <Int32>] [-Simulator <$true | $false>] [-Status <Enabled | Disabled | NoNewCalls>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
Set-UMIPGateway [-Address <UMSmartHost>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-Instance <UMIPGateway>] [-Name <String>] [-OutcallsAllowed <$true | $false>] [-Port <Int32>] [-Simulator <$true | $false>] [-Status <Enabled | Disabled | NoNewCalls>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
Set-UMIPGateway コマンドレットは、IP ゲートウェイに割り当てられた IP アドレスなど、特定の UM IP ゲートウェイの構成設定を変更します。これらの変更には、発信呼び出しの許可とセッション開始プロトコル (SIP) に対応する IP PBX または IP ゲートウェイとの通信の制御が含まれます。
重要 : |
---|
UM IP ゲートウェイ設定を変更することで、ユニファイド メッセージング サーバーと、SIP 対応の IP PBX または IP ゲートウェイとの間の通信が中断される可能性があります。UM IP ゲートウェイ オブジェクトの変更は、UM IP ゲートウェイの構成を変更した場合の影響を完全に理解している管理者のみが実行する必要があります。 |
Set-UMIPGateway コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに Exchange 組織管理者の役割が委任されている必要があります。
Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
パラメータ
パラメータ | 必須かどうか | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
Identity |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.UMIPGatewayIdParameter |
このパラメータには、変更対象の UM IP ゲートウェイの ID を指定します。このパラメータは UM IP ゲートウェイのディレクトリ オブジェクト ID です。 |
Address |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.UMSmartHost |
このパラメータには、IP ゲートウェイまたは SIP 対応の IP 構内交換機 (PBX) に構成されている IP アドレスを指定します。 |
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
このパラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、管理者がコマンドの処理内容を確認する必要があります。既定値は $true です。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
このパラメータは、この構成変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。 |
Instance |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.UMIPGateway |
このパラメータには、新しい IP ゲートウェイを表す入力パラメータを指定します。 |
Name |
省略可能 |
System.String |
このパラメータには、UM IP ゲートウェイの表示名を指定します。この表示名は、最大 64 文字です。 |
OutcallsAllowed |
省略可能 |
System.Boolean |
このパラメータには、この IP ゲートウェイ オブジェクトを使用した発信呼び出しを許可するかどうかを指定します。呼び出しの転送は制御されません。 |
Port |
省略可能 |
System.Int32 |
このパラメータには、IP ゲートウェイまたは IP/PBX が要求待ちを行っている IP ポートを指定します。既定では、ポート 5060 です。このパラメータの範囲は 0 ~ 65535 です。 |
Simulator |
省略可能 |
System.Boolean |
このパラメータには、表示している UM IP ゲートウェイのシミュレータを指定します。シミュレータを使用すると、クライアントとユニファイド メッセージング サーバーを接続できます。この接続は通常、Exchange 電話機能テスト アプリケーションで使用されます。 |
Status |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.GatewayStatus |
このパラメータには、UM IP ゲートウェイを有効または無効のどちらにするのかを指定します。 |
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
このパラメータは、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。既定値は $true です。 |
入力の種類
戻り値の種類
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
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例外
例外 | 説明 |
---|---|
|
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例
最初のコード例は、MyUMIPGateway という名前の UM IP ゲートウェイの IP アドレスを変更します。
2 番目のコード例は、UM IP ゲートウェイが着信呼び出しを受け付けないようにし、また、発信呼び出しを行えないようにします。
3 番目の例は、UM IP ゲートウェイが IP ゲートウェイのシミュレータとして機能できるようにして、Test-UMConnectivity コマンドレットまたは Exchange UM 電話機能テスト アプリケーションで使用できるようにします。
Set-UMIPGateway -Identity MyUMIPGateway -Address 10.10.10.1
Set-UMIPGateway -Identity MyUMIPGateway -Address 10.10.10.1 -Status 2 -OutcallsAllowed $false
Set-UMIPGateway -Identity MyUMIPGateway -Simulator $true
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。