Exchange 2003 での Outlook Anywhere を構成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-27

ここでは、以前のバージョンの Exchange を含む Exchange の展開のために、Microsoft Exchange Server 2007 の機能である Outlook Anywhere (以前は RPC over HTTP と呼ばれていました) を構成する方法について説明します。対象となるのは以下のバージョンです。

  • Exchange Server 2003
  • Exchange Server 2003 Service Pack 1 (SP1) 以降のバージョン

Exchange 2007 を実行しており、Exchange 2003 または Exchange 2003 SP1 以降のバージョンへのアクセスを提供するクライアント アクセス サーバーの役割がインストールされているコンピュータに Outlook Anywhere を展開する場合、各バージョンの Exchange における RPC over HTTP の構成手順を使用して、それらの Exchange サーバーを構成する必要があります。

Exchange Server 2003 SP1 のための Outlook Anywhere の構成

クライアント アクセス サーバーは、RPC over HTTP が有効になっている既存の Exchange 2003 バックエンド サーバーがある環境に展開されると、これらのバックエンド サーバーを自動的に使用して Outlook Anywhere にアクセスします。Exchange 2003 SP1 以降のバージョンで実行されているメールボックスをサポートしている場合は、以下の手順を順に実行する必要があります。

  1. クライアント コンピュータのオペレーティング システムによって信頼されている証明機関 (CA) が発行した有効な SSL (Secure Sockets Layer) 証明書をインストールします。
  2. Windows RPC over HTTP プロキシ コンポーネントをインストールします。
  3. Exchange 展開内に存在する、少なくとも 1 台のクライアント アクセス サーバーで Outlook Anywhere を有効にするウィザードを実行します。
  4. Exchange 2003 サーバーの RPC over HTTP アクセスをまだ有効にしていない場合は、Exchange 2003 の Exchange システム マネージャの RPC over HTTP ユーザー インターフェイスを使用して有効にします。

組織内の Exchange 2007 クライアント アクセス サーバーで Outlook Anywhere を有効にした後は、Exchange 2003 SP1 バックエンド サーバーや、メールボックス サーバーの役割がインストールされている Exchange 2007 サーバーを引き続き追加できます。これらのサーバーに対するアクセスは、クライアント アクセス サーバーによって自動的に管理されます。ただし、Exchange 2003 SP1 以降のバージョンがインストールされていない Exchange 2003 バックエンド サーバーを追加する場合は、SP1 が適用されていない Exchange 2003 で RPC over HTTP を有効にする手順に従う必要があります。詳細については、RPC over HTTP の展開シナリオについてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

Exchange Server 2003 のための Outlook Anywhere の構成

SP1 以降のバージョンにアップグレードされていない Exchange 2003 バックエンド サーバーを含む環境にクライアント アクセス サーバーを展開している場合は、以下に示すサーバーでレジストリを手動で構成し、Outlook Anywhere を管理する必要があります。

  • Outlook Anywhere のアクセスを提供しているクライアント アクセス サーバー
  • Exchange 2003 バックエンド サーバー
  • ドメイン コントローラ

Exchange 2003 サーバーは、SP1 以降のバージョンにアップグレードすることをお勧めします。SP1 が適用されていない Exchange 2003 サーバーを使用する必要がある場合は、以下の手順を順に実行する必要があります。

  1. クライアント アクセス サーバーで、レジストリを編集して RpcHttpConfigurator を無効にします。
  2. 手順に従って Exchange 2003 サーバー用の RPC over HTTP を展開します。詳細については、RPC over HTTP の展開シナリオについてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

note注 :
レジストリに対して誤った編集を行うと、重大な問題が発生する可能性があり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる場合があります。 誤ったレジストリ編集に起因する問題は、解決できない場合もあります。 レジストリを編集する前に、重要なデータをバックアップしてください。

手順

レジストリ エディタを使用して RPCHttpConfigurator を無効にするには、次の操作を行います。

  1. クライアント アクセス サーバーに Exchange 管理者アカウントでログオンし、レジストリ エディタ (regedit) を起動します。

  2. レジストリ エディタで、次のレジストリ キーを見つけます。HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MSExchangeServiceHost\RpcHttpConfigurator\

  3. DWORD 値 [PeriodicPollingMinutes] を右クリックし、[修正] をクリックします。

  4. [DWORD 値の編集] ダイアログ ボックスで、[値のデータ] ボックスに「0」と入力します。

  5. [OK] をクリックし、この変更を保存します。

詳細情報

Outlook Anywhere の詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。