Exchange 管理シェルでトランスポートルールのアクションを変更する方法

[アーティクル]
10/25/2013

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-27

ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 ハブトランスポートサーバーの役割またはエッジトランスポートサーバーの役割がインストールされているコンピュータで構成されている既存のトランスポートルールのアクションを変更する方法について説明します。

トランスポートルールエージェントの詳細については、「トランスポートルールの概要」を参照してください。

開始する前に

以下の手順を実行する前に、トランスポートルールのアクションを変更するために必要になる重要な情報が記載されている「トランスポートルールを変更する方法」を参照してください。

この手順を実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

Exchange 組織管理者の役割

エッジトランスポートサーバーの役割がインストールされているコンピュータで以下の手順を実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

これらの手順を実行するには、以下の概念を十分に理解しておく必要があります。

Exchange 管理シェルの詳細については、「Exchange 管理シェルの使用」を参照してください。

トランスポートルールのアクションの変更

トランスポートルールへのアクションの追加

まず、既存のアクションを保持する必要があります。アクションの配列内にある既存の各アクションを独自の変数に割り当てます。以下のコマンド構文を使用して、変数にアクションの配列を割り当てます。

$ActionArray = (Get-TransportRule "<rule name>").Actions

トランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行して、変数にアクションの配列を割り当てます。
```
$ActionArray = (Get-TransportRule "Test Rule").Actions
```
次のコマンドを実行して、配列内のアクションの数を表示します。
```
$ActionArray.Length
```

次に、配列内の各アクションを独自の変数に割り当てます。アクションは、0 から $ActionArray.Length - 1 の番号が付けられた配列要素内にあります。次の構文を使用して、各アクションの配列要素を独自の変数に割り当てます。

$ExistingAction<Array Element Number> = $ActionArray[<Array Element Number>]

各アクションの配列要素を独自の変数に割り当てるには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行します。

$ExistingAction0 = $ActionArray[0]
$ExistingAction1 = $ActionArray[1]

次に、新しいアクションを作成します。既存のトランスポートルールに既に適用されているアクションを使用することはできません。次の構文を使用して、変数に新しいアクションを割り当てます。

$NewAction = Get-TransportRuleAction <Action Name>

トランスポートルールのアクションの一覧については、「トランスポートルールのアクション」を参照してください。

新しい変数に新しいアクションを割り当てるには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行します。

$NewAction = Get-TransportRuleAction LogEvent

新しい変数に新しいアクションを割り当てた後、そのアクションに値を割り当てます。次のコマンドを使用して、新しいアクションに値を割り当てます。

$NewAction.<ActionProperty> = <Single Value or Array of Values>

トランスポートルールのアクションのプロパティと、その値の予期される形式の一覧については、「トランスポートルールのアクション」を参照してください。

新しいアクションに値を割り当てるには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行します。

$NewAction.LogMessage = "Transport Rule triggered"

すべての新しいアクションを作成した後、既存のトランスポートルールにアクションを適用します。次のコマンド構文を使用して、トランスポートルールを変更します。

Set-TransportRule <Transport Rule Name> -Action @(<Actions>)

注 :
Set-TransportRule コマンドでアクションを指定するときは、`Rank` に従って既存のアクションと新しいアクションに順序を付ける必要があります。各アクションのランクを表示するには、Get-TransportRuleAction コマンドを使用します。

既存のトランスポートルールを変更するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行します。

Set-TransportRule "Test Rule" -Action @($ExistingAction0, $ExistingAction1, $NewAction)

トランスポートルールからのアクションの削除

トランスポートルールからアクションを削除するには、既に説明した以下の手順を実行します。

トランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示します。
削除するアクションを除き、各アクションの配列要素を独自の変数に割り当てます。
既存のトランスポートルールを変更します。

トランスポートルールからアクションを削除するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行して、変数にアクションの配列を割り当てます。
```
$ActionArray = (Get-TransportRule "Test Rule").Actions
```
次のコマンドを実行して、配列内のアクションの数を表示します。
```
$ActionArray.Length
```
次のコマンドを実行して $ActionArray 変数内のアクションを表示し、削除するアクションの配列要素の番号を書き留めます。
```
$ActionArray
```
次のコマンドを実行して、保持するアクションを変数に割り当てます。保持しないアクションの配列要素は省略します。
```
$ExistingAction1 = $Action[1]
...
```
次のコマンドを実行してトランスポートルールを変更し、保持するアクションに関連付けられている変数のみを割り当てます。
```
Set-TransportRule "Test Rule" -Action @($ExistingAction1)
```

トランスポートルールにある既存のアクションの値の変更

アクションを変更する手順は、アクションが単一の値だけを受け付けるのか、または複数の値を受け付けるのかによって異なります。変更するアクションの種類に合った手順を使用してください。

注 :
次の例では、ハブトランスポートサーバーで使用可能なトランスポートルールアクションを使用しています。

変更するアクションの種類を判断する方法については、「トランスポートルールのアクション」を参照してください。

単一の値を受け付ける既存のアクションの変更

まず、既存のトランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列を表示します。次のコマンド構文を使用します。

$ActionArray = (Get-TransportRule "Test Rule").Actions

トランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行して、変数にアクションの配列を割り当てます。
```
$ActionArray = (Get-TransportRule "Test Rule").Actions
```
次のコマンドを実行して、配列内のアクションを表示します。
```
$ActionArray
```

変更するアクションを特定し、その配列要素の番号を書き留めます。配列内の最初のアクションは、配列要素 0 にあります。変更するアクションが一覧の 3 番目のアクションである場合、その配列要素の番号は 2 になります。次に、アクションのプロパティを特定する必要があります。アクションのプロパティは常に、Name で始まる行の直前に列挙されます。

配列要素の番号を特定した後、次のコマンド構文を使用して、そのアクションに新しい値を割り当てます。

$ActionArray[<array element number>].<Action Property> = <Single Value>

配列要素 2 にある SetScl アクションに値を割り当てるには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行します。
```
$ActionArray[2].SclValue = "7"
```

既存のトランスポートルールを変更するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行します。

Set-TransportRule "Test Rule" -Action $ActionArray

注 :
`$ActionArray` 変数は既に配列であるため、配列に `$ActionArray` 変数を挿入する必要はありません。

複数の値を受け付ける既存のアクションに対する値の追加

最初に、既存のトランスポートルールのアクションを変数に割り当てて、配列を表示する必要があります。次のコマンド構文を使用します。

$ActionArray = (Get-TransportRule "Test Rule").Actions

トランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行して、変数にアクションの配列を割り当てます。
```
$ActionArray = (Get-TransportRule "Test Rule").Actions
```
次のコマンドを実行して、配列内のアクションを表示します。
```
$ActionArray
```

変更するアクションを特定し、その配列要素の番号を書き留めます。配列内の最初のアクションは、配列要素 0 にあります。変更するアクションが一覧の 3 番目のアクションである場合、その配列要素の番号は 2 になります。次に、そのアクションのアクションプロパティを特定する必要があります。次の例に示すように、アクションのアクションプロパティは常に、Name で始まる行の直前に列挙されます。

Addresses         : {Legal Group, Regulatory Compliance}
Name              : RedirectMessage
Rank              : 10
LinkedDisplayText : redirect the message to <a id="Addresses">addresses</a>

RejectReason       : Example Message
EnhancedStatusCode : 5.7.1
Name               : RejectMessage
Rank               : 11
LinkedDisplayText  : send <a id="RejectReason">bounce message</a> to sender with <a id ="EnhancedStatusCode">enhanced status code</a>

この例では、配列要素が 0 である最初のアクションのアクションプロパティは Addresses です。配列要素が 1 である 2 番目のアクションのアクションプロパティは RejectReason および EnhancedStatusCode です。

既存のアクションに新しい値を追加するには、次のコマンド構文を使用します。

$ActionArray[<Array Element Number>].<Action Property> += <Array of Values>

例の配列要素 0 の既存のアクションに値を追加するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行します。

$ActionArray[0].Addresses += @((Get-DistributionGroup "Example Group 1"), (Get-DistributionGroup "Example Group 2))

既存のトランスポートルールを変更するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行します。

Set-TransportRule "Test Rule" -Action $ActionArray

注 :
`$ActionArray` 変数は既に配列になっているため、`$ActionArray` 変数を配列に挿入する必要はありません。

複数の値を受け付ける既存のアクションからの値の削除

既存のアクションから値を削除するには、既存の値を記録した後、不要になった値を除いた既存の値をアクションに入力し直す必要があります。以下の手順を実行すると、既存の値が指定した値に置き換えられます。

注 :
次の手順は、構成されている値が少ないアクションに対しては問題なく使用できます。一方、数十または数百の値が構成されているアクションに対しては、この手順は適していません。手動でアクションに値を再度割り当てることができない場合は、`ForEach` ループを使用することをお勧めします。詳細については、「Exchange 管理シェルの使用」を参照してください。

注 :

次の手順は、構成されている値が少ないアクションに対しては問題なく使用できます。一方、数十または数百の値が構成されているアクションに対しては、この手順は適していません。手動でアクションに値を再度割り当てることができない場合は、ForEach ループを使用することをお勧めします。
詳細については、「Exchange 管理シェルの使用」を参照してください。

最初に、既存のトランスポートルールのアクションを変数に割り当てて、配列を表示する必要があります。次のコマンド構文を使用します。

$ActionArray = (Get-TransportRule "Test Rule").Actions

トランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行して、変数にアクションの配列を割り当てます。
```
$ActionArray = (Get-TransportRule "Test Rule").Actions
```
次のコマンドを実行して、配列内のアクションを表示します。
```
$ActionArray
```

その後、変更するアクションの値を表示し、残しておく値でそのアクションの値を置き換えます。アクション配列の要素番号とアクションプロパティを特定する方法の詳細については、前の「複数の値を受け付ける既存のアクションに対する値の追加」を参照してください。次のコマンド構文を使用します。

$ActionArray[<Array Element Number>]

その後、既存の変更するアクションの値を、残しておく値で置き換えます。次のコマンド構文を使用します。

$ActionArray[<Array Element Number>].<Action Property> = <Array of Values>

トランスポートルールのアクションのプロパティと、その値の予期される形式の一覧については、「トランスポートルールの述語」を参照してください。

前の例の配列要素 0 の既存のアクションから値を削除するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行し、アクションに対して構成されている現在の値を表示します。
```
$ActionArray[0]
```

次のコマンドを実行し、現在の値を目的の値に置き換えます。

$ActionArray[0].Addresses = @((Get-Mailbox "Kim Akers"),(Get-Mailbox "Frank Lee"))

既存のトランスポートルールを変更するには、次の操作を行います。

次のコマンドを実行します。
```
Set-TransportRule "Test Rule" -Action $ActionArray
```
注 :

$ActionArray 変数は既に配列になっているため、$ActionArray 変数を配列に挿入する必要はありません。

詳細情報

各コマンドの構文およびパラメータの詳細については、以下のトピックを参照してください。

トランスポートルールの詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。

Exchange 管理シェルでトランスポート ルールのアクションを変更する方法

開始する前に

トランスポート ルールのアクションの変更

トランスポート ルールへのアクションの追加

トランスポート ルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

各アクションの配列要素を独自の変数に割り当てるには、次の操作を行います。

新しい変数に新しいアクションを割り当てるには、次の操作を行います。

新しいアクションに値を割り当てるには、次の操作を行います。

既存のトランスポート ルールを変更するには、次の操作を行います。

トランスポート ルールからのアクションの削除

トランスポート ルールからアクションを削除するには、次の操作を行います。

トランスポート ルールにある既存のアクションの値の変更

単一の値を受け付ける既存のアクションの変更

トランスポート ルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

配列要素 2 にある SetScl アクションに値を割り当てるには、次の操作を行います。

既存のトランスポート ルールを変更するには、次の操作を行います。

複数の値を受け付ける既存のアクションに対する値の追加

トランスポート ルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

例の配列要素 0 の既存のアクションに値を追加するには、次の操作を行います。

既存のトランスポート ルールを変更するには、次の操作を行います。

複数の値を受け付ける既存のアクションからの値の削除

トランスポート ルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

前の例の配列要素 0 の既存のアクションから値を削除するには、次の操作を行います。

既存のトランスポート ルールを変更するには、次の操作を行います。

詳細情報

その他のリソース

Exchange 管理シェルでトランスポートルールのアクションを変更する方法

トランスポートルールのアクションの変更

トランスポートルールへのアクションの追加

トランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

既存のトランスポートルールを変更するには、次の操作を行います。

トランスポートルールからのアクションの削除

トランスポートルールからアクションを削除するには、次の操作を行います。

トランスポートルールにある既存のアクションの値の変更

トランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

既存のトランスポートルールを変更するには、次の操作を行います。

トランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

既存のトランスポートルールを変更するには、次の操作を行います。

トランスポートルールのアクションを変数に割り当て、配列内のアクションの数を表示するには、次の操作を行います。

既存のトランスポートルールを変更するには、次の操作を行います。