Exchange 2007 でサポートが中止された機能および重視されなくなった機能
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2012-09-24
ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 で削除、サポートが中止、または置き換えられたコンポーネントまたは機能について説明します。
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|---|
| このトピックで説明するサポートが中止または重視されなくなったコンポーネントおよび機能の中には、Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) または Service Pack 2 (SP2) で追加されたものがあります。 SP1 および SP2 で追加されたコンポーネントおよび機能の詳細については、「Exchange Server 2007 SP1 の新機能」および「Exchange Server 2007 SP2 の新機能」を参照してください。 |
置き換えまたは削除されたコンポーネントまたは機能
以前のバージョンの Microsoft Exchange Server のいくつかの機能は Exchange 2007 の RTM バージョンから削除されています。他の Microsoft 製品から同様の機能を使用できる場合があります。
アーキテクチャの機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
ルーティング グループ |
Exchange 2007 では、Active Directory サイトベースのルーティングが使用されます。ルーティング グループは不要になりました。 |
管理グループ |
Exchange 2007 では、ユニバーサル セキュリティ グループ (USG) に基づく Exchange 2007 分割型アクセス許可モデルが使用されます。 |
インテリジェント メッセージ フィルター |
Exchange 2007 では、ハブ トランスポート サーバーの役割およびエッジ トランスポート サーバーの役割でスパム対策エージェントが使用されます。 |
リンク状態ルーティング |
Exchange 2007 では、Active Directory サイトベースのルーティングが使用されます。リンク状態ルーティングは使用されません。 |
ルーティング オブジェクト |
Exchange 2007 では、Active Directory サイトベースのルーティングが使用されます。ルーティング オブジェクトは使用されません。 |
ネットワーク接続ストレージ |
Exchange 2007 は、インターネット SCSI (iSCSI) がサポートされます。 |
Exchange Installable File System (ExIFS) |
Exchange Web サービスまたは MAPI を使用すると、必要なタスクを実行できます。 |
Event サービス |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
受信者関連の機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
Active Directory ユーザーとコンピューターの Exchange 拡張機能 |
受信者管理が Exchange 2007 の Exchange 管理コンソールに含まれています。 |
Microsoft Exchange Server Mailbox Merge Wizard (ExMerge.exe) |
Exchange 管理シェル Export-Mailbox コマンドレットまたはメールボックスの移動ウィザードを使用して、必要なメールボックス タスクを実行することができます。 |
受信者更新サービス (RUS) |
Update-AddressList および Update-EmailAddressPolicy Exchange 管理シェル コマンドレットを使用します。RUS の完全な機能を置き換えるには、Microsoft Windows Server 2003 でタスク スケジューラを使用して、これらの Exchange 管理シェル コマンドをスケジュールします。 |
Exchange Server 5.5 の機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
Exchange 2007 組織への Exchange Server 5.5 のインストール |
Exchange Server 5.5 から Exchange 2000 または Exchange 2003 にメールボックスを移動し、Exchange 管理シェル コマンドレットまたはメールボックスの移動ウィザードを使用して、Exchange 2007 サーバーにメールボックスを移動します。 |
Exchange 2007 と同じフォレストでの Exchange Server 5.5 のサポート |
Exchange Server 5.5 から Exchange 2000 または Exchange 2003 にメールボックスを移動し、Exchange 管理シェル コマンドレットまたはメールボックスの移動ウィザードを使用して、Exchange 2007 サーバーにメールボックスを移動します。 |
Exchange Server 5.5 を実行しているコンピューターを含む組織への Exchange 2007 のインストール |
Exchange Server 5.5 から Exchange 2000 または Exchange 2003 にメールボックスを移動します。Exchange 2007 をインストールし、Exchange 管理シェル コマンドレットまたはメールボックスの移動ウィザードを使用して、Exchange 2007 サーバーにメールボックスを移動します。 |
Active Directory コネクタ (ADC) |
Exchange 2007 は、Exchange Server 5.5 と直接相互運用できません。 |
サイト レプリケーション サービス (SRS) |
Exchange 2007 は、Exchange Server 5.5 と直接相互運用できません。 |
モバイル アクセスの機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
Outlook Mobile Access |
Exchange ActiveSync に切り替えます。 |
Outlook Mobile Access Browse |
Exchange ActiveSync をサポートしているハードウェア デバイスを使用します。 |
Exchange ActiveSync: SMS Always-Up-To-Date |
ダイレクト プッシュ テクノロジに切り替えます。 |
Exchange ActiveSync: S/MIME 機能 |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
Outlook Web Access 機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
S/MIME Control (SP1 および SP2 で利用可能) |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
ルール、投稿フォーム、月間予定表ビュー (SP1 および SP2 で利用可能) |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
カスタム フォーム (SP1 および SP2 で利用可能) |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
個人用配布リストの編集 (SP1 および SP2 で利用可能) |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
空き時間、galfind、ナビゲーション バー、およびコンテンツを除く URL コマンド |
Exchange Web サービスを使用します。 |
パブリック フォルダー アクセス (SP1 および SP2 で利用可能) |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
Exchange Web Forms |
Outlook Web Access カスタム フォームを使用します。 |
印刷 |
Exchange 2007 Outlook Web App の連絡先とタスクには、印刷オプションは含まれていません |
予定表の検索 |
この機能は、Exchange 2007 以降のバージョンで OWA から削除されました。 |
ここに一覧されている機能は Exchange 2007 SP1 で完全にサポートされています。これらの機能は、組織内の Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行するサーバーを保守するのに必要です。詳細については、「Exchange 2007 SP1 におけるクライアント アクセスの新機能」を参照してください。
パブリック フォルダーの機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
パブリック フォルダーのグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) 管理 |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
パブリック フォルダー ストアでの MAPI 以外の最上位階層 |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
NNTP (Network News Transfer Protocol) を使用したパブリック フォルダーのアクセス |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
IMAP4 を使用したパブリック フォルダーのアクセス |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
プロトコルの機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
NNTP |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
POP3 または IMAP4 のグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) 管理 |
Exchange 管理シェル コマンドレットを使用します。 |
X.400 メッセージ転送エージェント (MTA) |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
SMTP 仮想サーバー インスタンス |
Exchange 2007 SMTP コネクタを使用します。 |
コネクタの機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
Microsoft Novell GroupWise および移行ツール用の Exchange コネクタ |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
Microsoft Exchange Connector for Lotus Notes |
Lotus Domino との相互運用性および Lotus Domino からの移行に関するリソースについてのページ Web サイトで利用できる、Lotus Notes との共存および Lotus Notes からの移行のための適切なツールを使用します (このサイトは英語の場合があります)。 |
高可用性機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
アクティブ/アクティブ クラスター |
アクティブ/パッシブ クラスターに切り替えます。 |
API および開発の機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
トランスポート イベントのフック |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
Exchange 2003 SDK に含まれていた Workflow Designer |
Windows ワークフロー サービス (WWS) を使用します。 |
Exchange 2003 に含まれていた Collaboration Data Objects (CDO) for Workflow |
Windows ワークフロー サービス (WWS) を使用します。 |
Microsoft Collaboration Data Objects for Exchange Management (CDOEXM) |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
Exchange WMI (Windows Management Instrumentation) クラス |
この機能が必要な場合は、Exchange 2007 組織で Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行しているコンピューターを維持します。 |
Exchange のインストール環境上の MAPI クライアントおよび CDO 1.2.1 |
Exchange 2007 は、これらのコンポーネントに依存しなくなりました。これらは、ダウンロードできる別のコンポーネントになっています。必要なコンポーネントをダウンロードする方法の詳細については、Microsoft Exchange Server MAPI クライアントと Collaboration Data Objects 1.2.1 についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。 |
ツールと管理の機能
| 機能 | コメントとリスク軽減 |
|---|---|
監視および状態ノード |
Microsoft Operations Manager などの監視ソリューションを使用します。 |
メッセージ追跡センター ノードと追跡機構 |
Exchange Server Mail Flow Analyzer を使用します。 |
メールボックス回復センター |
Exchange Server Disaster Recovery Analyzer を使用します。 |
メールボックス管理サービス |
メッセージング レコード管理を使用します。 |
メールボックスのクリーンアップ ツール |
export-mailbox Exchange 管理シェル コマンドレットを使用します。 |
移行ウィザード |
move-mailbox Exchange 管理シェル コマンドレット、または Exchange Server 2007 のメールボックスの移動ウィザードを使用して、Exchange Server 2003 または Exchange 2000 Server から Exchange 2007 に移行します。 移行ファイルを使用して移行する場合、または Exchange 5.5、Novell GroupWise、Internet Directory (ADSI による LDAP)、Internet Mail (IMAP4) から移行する場合、Exchange 2003 の移行ウィザードを使用して Exchange Server 2003 に移行してから、Exchange 2003 から Exchange Server 2007 に移行する必要があります。 Lotus Notes から移行する場合、Microsoft コラボレーション プラットフォームに移行するためのリソース (英語の場合があります) Web サイトで入手可能な Lotus Notes からの移行用ツールを使用できます。 |
ExProfRe |
自動検出サービスを使用します。 |
Inter-Organization Replication (組織間のレプリケーション) ツール |
Microsoft Office Outlook 2007 を使用して電子メールにアクセスしている場合は、空き時間情報サービスを使用してフォレスト間で空き時間情報データを共有できます。空き時間情報サービスのサポート対象は、Outlook 2007 クライアントのみです。Outlook の他のバージョンを使用している場合は、複数のフォレスト間で空き時間情報データを同期するために Microsoft Exchange 組織間のレプリケーション ツールをインストールする必要があります。組織間のレプリケーション ツールは、Exchange 2007 管理ツールがインストールされた他の Exchange 2007 サーバーの役割を持たないコンピューターや、Exchange 2003 または Exchange 2000 サーバーにインストールできます。Exchange 2007 管理ツールがインストールされたコンピューターにこのツールをインストールする場合は、Exchange MAPI クライアント ライブラリもインストールする必要があります。組織間のレプリケーション ツールの詳細については、Microsoft Exchange Server 組織間のレプリケーションについてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。Exchange MAPI クライアント ライブラリのダウンロードの詳細については、Microsoft Exchange Server MAPI クライアントと Collaboration Data Objects 1.2.1 についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。 |
重視されなくなった機能
次に示す Exchange の従来の機能は、Exchange 2007 では重視されなくなりました。
- パブリック フォルダー - 空き時間の予定表機能は、空き時間情報サービスで提供されます。追加の機能が必要な場合は、SharePoint Portal Server または同様の製品に移行してください。
- プロキシ アドレス生成 - Exchange 管理シェルを使用してください。
- CDO 1.2.1 - この機能は、Exchange Web サービスで提供されます。
- MAPI32 - この機能は、Exchange Web サービスで提供されます。
- CDOEX (CDO 3.0) - この機能は、Exchange Web サービスで提供されます。
- Exchange WebDAV 拡張機能 - この機能は、Exchange Web サービスで提供されます。
- ExOLEDB - この機能は、Exchange Web サービスで提供されます。
- ストア イベント - この機能は、通知 Web サービスで提供されます。
- ストリーミング バックアップ API。
- Exchange 2003 VSAPI (Virus Scanning Application Programming Interface)。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。