Get-CASMailbox

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2011-01-21

Get-CASMailbox コマンドレットは、クライアント アクセス サーバーの役割がインストールされているコンピュータ上にある Microsoft Exchange Server 2007 メールボックスの属性の一覧を返します。

構文

get-CASMailbox [-Identity <MailboxIdParameter>] [-Credential <PSCredential>] [-DomainController <Fqdn>] [-IgnoreDefaultScope <SwitchParameter>] [-OrganizationalUnit <OrganizationalUnitIdParameter>] [-ReadFromDomainController <SwitchParameter>] [-ResultSize <Unlimited>] [-SortBy <String>]

get-CASMailbox [-Credential <PSCredential>] [-DomainController <Fqdn>] [-Filter <String>] [-IgnoreDefaultScope <SwitchParameter>] [-OrganizationalUnit <OrganizationalUnitIdParameter>] [-ReadFromDomainController <SwitchParameter>] [-ResultSize <Unlimited>] [-SortBy <String>]

get-CASMailbox [-Anr <String>] [-Credential <PSCredential>] [-DomainController <Fqdn>] [-IgnoreDefaultScope <SwitchParameter>] [-OrganizationalUnit <OrganizationalUnitIdParameter>] [-ReadFromDomainController <SwitchParameter>] [-ResultSize <Unlimited>] [-SortBy <String>]

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Anr

省略可能

System.String

このパラメータは、あいまいな名前を解決するための検索を実行する際に使用する一連の文字を指定します。検索対象には、以下の属性が含まれます。

  • CommonName (CN)
  • DisplayName
  • FirstName
  • LastName
  • Alias

Credential

省略可能

System.Management.Automation.PSCredential

このパラメータには、Active Directory ディレクトリ サービスの読み取りに使用するアカウントを指定します。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

このパラメータは、Active Directory 検証を行う場合の接続先となるドメイン コントローラを指定します。

Filter

省略可能

System.String

このパラメータは、クエリを作成して一連のメールボックスを取得するために使用する一連の属性を指定します。このパラメータを Database パラメータと共に使用することはできません。

フィルタ可能なプロパティの詳細については、「-Filter パラメータのフィルタ可能なプロパティ」を参照してください。

Identity

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.MailboxIdParameter

このパラメータには、ADObjectID または GUID を表す文字列、識別名、ドメイン名\アカウント名、ユーザー プリンシパル名、従来の Exchange 識別名、SMTP アドレス、またはエイリアスを指定できます。

IgnoreDefaultScope

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータには、Exchange 管理シェルに対する受信者の範囲の既定の設定を無視し、フォレスト全体を範囲として使用するコマンドを指定します。これにより、コマンドが、既定の範囲外にある Active Directory のオブジェクトにアクセスできるようになります。IgnoreDefaultScope パラメータを使用すると、次の制限が発生します。

  • DomainController パラメータは使用できません。このコマンドでは、適切なグローバル カタログ サーバーを自動的に使用します。
  • Identity パラメータの DN しか使用できません。エイリアスや GUID などの他の形式の ID は使用できません。
  • OrganizationalUnit パラメータと Identity パラメータは同時に使用できません。

Credential パラメータは使用できません。

OrganizationalUnit

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.OrganizationalUnitIdParameter

このパラメータは、検索対象を特定のコンテナに制限する際に使用します。

ReadFromDomainController

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータは、ユーザーのドメイン内にあるドメイン コントローラからユーザー情報を読み取るように指定します。フォレスト内のすべての受信者を含むように受信者の範囲を設定した場合に、このパラメータを使用しないと、グローバル カタログ サーバーからユーザー情報が読み取られ、その情報は古い可能性があります。このパラメータを使用すると、情報の取得に複数回の読み取りが必要になる可能性があります。

注   既定では、受信者の範囲は Exchange サーバーをホストするドメインに設定されます。

ResultSize

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Unlimited

このパラメータは、返される結果の最大件数を指定します。既定値は 1000 です。

SortBy

省略可能

System.String

このパラメータは、結果の並べ替えに使用する属性を指定します。結果は昇順で並べ替えられます。

解説

Get-CASMailbox コマンドレットは、Exchange 2007 クライアント アクセス サーバー上にあるメールボックスの属性の一覧を返します。さまざまな CASMailbox 属性が返されます。返される属性の種類には、Outlook Web Access、ActiveSync、POP3、および IMAP4 などが含まれます。

既定では、Exchange 組織内にあるすべてのメールボックスのすべての属性が返されます。Exchange 管理シェルの機能を使用すると、これらの結果にフィルタを適用できます。

Get-CASMailbox コマンドレットは、メールボックス サーバーの役割がインストールされている Exchange 2007 コンピュータでのみ実行できます。Get-CASMailbox コマンドレットを実行するには、Exchange 表示専用管理者の役割を委任されたアカウントを使用する必要があります。

アクセス許可、役割の委任、および Exchange 2007 を管理するために必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

 

例外

例外 説明

 

 

次の例では、Contoso ドメイン内の Jeff Hay というユーザーに関するすべてのクライアント アクセス サーバー メールボックスの詳細が返されます。

Get-CASMailbox -identity jeffhay@contoso.com

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。